「ガス人間」『ムカデ人間』だけじゃない!人が“とんでもないもの”になる「〇〇人間」作品を集めてみた
透明化するプロセスも様々なホラーの古典…『透明人間』
クラシックな『〇〇人間』ものとして忘れてはいけないのは、繰り返し映画化されてきた「透明人間」。新薬実験によって透明化した男が悪事を働くジェームズ・ホエール監督の『透明人間』(33)、放射能事故で透明になった主人公が悪の組織から逃げるジョン・カーペンター版『透明人間』(92)など、時代によって様々な原因が描かれてきた。
ブラムハウスがこの古典をリブートした2020年の『透明人間』は、ステルススーツを開発した天才科学者が、自分のもとから逃げだした恋人を透明になって追い詰めていくという内容。ステルススーツという設定を活かしながら、女性への復讐という現代的なメッセージを落としんだ作品は高く評価された。
電脳化失敗で衝動が大暴走…『電子頭脳人間』
「ジュラシック・パーク」シリーズの原作者であるマイケル・クライトンのSF小説「ターミナル・マン」を映画化した『電子頭脳人間』(74)は、天才科学者が自分の脳にチップを埋め込む手術をしたことでコンピューターに精神をコントロールされる恐怖を描いたスリラー。
ロボット工学の権威ハリー・ベンソン(ジョージ・シーガル)は、強烈な発作により、自身では憶えていないが人を殺しそうになるという精神異常に悩まされ、制御のために脳に電極を入れることに。快楽物質によって殺人衝動を抑えるという仕組みだったが、実験は失敗し最悪の事態を引き起こしてく…という機械との融合を描いている。
サーカスに送られた実験失敗作たちが…『悪魔の植物人間』
ジャック・カーディフ監督による『悪魔の植物人間』(74)は、『007は二度死ぬ』(67)のブロフェルド役で知られるドナルド・プレザンスがマッドサイエンティストに扮したホラー。大学で教鞭を振るうノルター教授(プレザンス)は、学生を誘拐しては、植物と人間を合体させようとする遺伝子改造手術を実行。失敗により生まれたおぞましい怪物は、見世物小屋に送られるという末路をたどるなか、ついに実験は成功したと思えたが…。
“チベットのトカゲ女”や“ビーナスのハエ取り草”など、特殊メイクで作り上げられた奇形のモンスターたち。インパクト抜群な造形はもちろん、おぞましくもどこか哀しい活躍ぶりが印象的。悪魔なのは本当に植物人間か…?
ドロドロのビジュアルがショッキング…『溶解人間』
宇宙から帰還した主人公の肉体の変化という『原子人間』(55)を下敷きとした1作が、1977年の『溶解人間』。土星探査のミッションに挑んだものの事故によって失敗した船長のスティーヴ(アレックス・レバー)。陸軍病院で目を覚ますが、特殊な宇宙線の影響で肉体が溶けだしてしまうと、失った肉体を補うかのように人々を襲い、友人のネルソン博士(バー・デベニング)は彼を止めるべく奮闘する。
低予算ホラーならではのお話や演技の拙さはご愛嬌だが、ドロドロとした人間の“溶解”っぷりはお見事。これを実現しているのは特殊メイク界の巨匠リック・ベイカーで、体が溶けていくこだわり描写だけでもお腹いっぱいになれる1作だ。
