目黒蓮、汗びっしょりの挑戦『SAKAMOTO DAYS』“140kgとスマート”2つの坂本で切り拓いた新たな自分「これまでにない自信に出会えた」
「ふくよかな姿でのアクションは未知の世界。ワクワクしました」
“家族と過ごすうちに推定体重140kgのふくよかボディになった坂本”と、“本気モードになるとカロリーが大量消費され、急激に痩せ細るスマートな坂本”のどちらも目黒が演じ、キレキレのアクションを披露している。目黒がふくよかな坂本に扮したビジュアルが解禁になるとSNSでも大きな話題を呼んだが、特殊メイクを施してふくよかな坂本を演じるという企画を聞いた際には、彼自身も「ふくよかな姿で、どこまで戦えるのだろうか。未知の世界だなと思いました」と興奮を覚えたと打ち明ける。
その世界へと向かうためにはアクション練習にも励み、「どうなるかわからないので、とにかく自分のやれることは“練習をしまくる”ということ。ひたすら練習をしていました」とストイックな姿勢を吐露。伝説の殺し屋を演じるうえで必要だったのは、スピード感と打撃力だったそうで「アクション練習は、まずしっかりと基礎をやりつつ、スピード感を出してマットを殴ったり、腰を乗せて蹴りを繰り出したり。連打する場面も多いので、ひたすらマットを殴り続けたりもしていました。そうしたらある日、皮が剥けてしまって拳から血が出てしまって。その瞬間は一生懸命やっていてわからなかったんですが、気をつけなければいけないなと思いました」と語る。
毎日、約4時間に及ぶ特殊メイクを経て、ふくよかな坂本に変身した。目黒は「徐々に坂本が出来上がっていく。その過程を見ているのも、とても楽しかったです。初めてふくよかな坂本になった姿を目の当たりにした時は、すごくおもしろくて。たくさん写真を撮ってしまいました」と笑顔。「クランクイン初日、最初のシーンから早速、ふくよかな坂本のシーンだったんです。午前中はすべて特殊メイクのために時間を使い、午後からようやくその姿になれて。特殊メイクのチームの皆さんも、『ここまでの特殊メイクをしたことはない』とおっしゃっていました」と、スタッフにとっても前人未到の領域だったのだとか。
「自分が頑張って、実際に太って演じたらどうなるかなと思ったりもしたんですが、今回は痩せているほうも演じなければいけないので…」と笑いながら、「ふくよかな姿でのワイヤーアクションもあるし、すべてにおいて未知。撮影前から特殊メイクのリハーサルをしたり、ボディについても改良を続けていきました。スタッフの方々も『これはどうなるんだろう』と、みんなで一緒に未知なるものと戦っていた感覚があります。問題が出てくると、それに対してどうやって攻略するか、改善していくのかと、一つ一つ取り組んでいく感じですね。実際に撮影が始まってみると、出てくる汗の量も想定外のものだったり、予想外のこともたくさん出てきます。プロ集団の皆さんのお力を借りながら未知の世界に挑んでいく時間は、ものすごくワクワクするものでした」とチーム一丸となった撮影を思い出しながら、「毎日、汗だくでしたが、ものすごくやりがいがあって、本当に楽しかったです」と感無量の面持ちを見せる。
とりわけ苦労したのは「重心が低い位置でのアクション」だという。「ふくよかな坂本はお腹が出ているので、しゃがんだ時にもお腹がぽっこりとしていて。重心を下にしながら、どれくらいスピード感を出せるのかという難しさも感じました。何回かやり直すカットもありましたが、悔しさをバネに『絶対に行けるぞ!』と気合を入れてトライして」と奮闘しながらアクションの楽しさも噛み締め、「これからもいろいろなアクションにチャレンジしたいなと思いました。いつでも動ける自分でいたい」とさらなる意欲をのぞかせていた。
「アクションと同じくらい、コメディも汗だく!」
「ここまでのアクションに挑戦したのは初めてで、新しい自分とこれまでにない自信に出会えた。これだけのものを背負ってアクションをやったとしたら、生身の自分だったらどれくらい動けるだろうかという自信にもつながりました」と幸福感をにじませた目黒。そんな彼がアクションと同じくらい「汗をかいた」というのが、「挑戦してみたいと思っていた」コメディの部分だ。
撮影初日から福田組らしい撮影を味わったというが、「笑いをこらえるのが大変だったシーンもたくさんある」と告白。「アクションも笑いも、スクリーンを通して観客の皆さんに届けるためには全力。観てくれる方を笑わせるためには、全力でやらないとコメディとして成立しないんだと思いました」と発見も多かったといい、「福田監督のなかで『このシーンは、こういうイメージで』とお伝えいただきながら、そこにさらに自分でもいろいろ足していきたいなと思って。監督とは、よく話し合いをしていました」と、タッグの充実ぶりをうかがわせた。笑いを起こすコツについては「自分のなかでは、『よし、これは笑ってもらえるだろう』という感覚はなくて。真剣に、一生懸命にやるしかない。観に来てくださった皆さんが、笑ってくれたらいいなと。皆さんが笑ってくれた後に、自信がついてくるかもしれない」と期待を膨らませる。
やりたいものが詰まった作品で、主演を果たした。共演者にも個性豊かな面々が顔を揃えたが、座長として心がけていたことはあるだろうか?
目黒は、「ふくよかな坂本になっている時は、皆さんとコミュニケーションを取るのがなかなか難しくて」と苦笑い。「とんでもない量の汗が出るんですが、汗が出過ぎると特殊メイクが取れて撮影ができなくなってしまう。本番以外の時間は、“どれだけ汗をかかないか”ということが大事でした。対策として、特殊メイクのボディの下、僕の皮膚に触れるところに氷水を流す装置を用意していただいて。僕はいつも、撮影の合間や休憩時間もなるべく現場にいたいタイプなんですが、今回は特殊メイクが取れてしまったら皆さんにご迷惑がかかってしまうので、一回、一回、その装置のところに戻るようにしていました。ひたすら『汗、ひけ!』と思っていました」と撮影の合間もこれまでにはない時間を過ごし、「その分、スマートな坂本の時に皆さんとお話できたらいいなと思っていました」と振り返る。
