キム・ヘヨン監督『大丈夫、大丈夫、大丈夫!』来日試写会で花束ゲストYOUに大興奮!「『誰も知らない』は一番好きな映画」

キム・ヘヨン監督『大丈夫、大丈夫、大丈夫!』来日試写会で花束ゲストYOUに大興奮!「『誰も知らない』は一番好きな映画」

駐日韓国文化院とKDDIの共同開催で、映画『大丈夫、大丈夫、大丈夫』(4月10日公開)キム・ヘヨン監督来日試写会が3月26日、韓国文化院 ハンマダンホールにて開催。来日したヘヨン監督が初来日、日本での初の映画公開についての思いなどを語った。

【写真を見る】映画『大丈夫、大丈夫、大丈夫』(4月10日公開)を引っ提げ、PRでの初来日を果たしたキム・ヘヨン監督
【写真を見る】映画『大丈夫、大丈夫、大丈夫』(4月10日公開)を引っ提げ、PRでの初来日を果たしたキム・ヘヨン監督

ソウルの芸術団を舞台に、“母を失くした女子高生”と“完璧主義の先生”の不思議な共同生活による心の交流を描いた本作はヘヨン監督の長編デビュー作で、韓国映画で初めて、第74回ベルリン国際映画祭「Generation Kplus」部門の最優秀作品賞にあたる<クリスタル・ベア賞>を受賞。ロンドン、シドニー、北京、ホーチミンまで世界50カ国から上映オファーが寄せられるなど世界的な注目を集めた。また、長編2作目となる映画『今夜、世界からこの恋が消えても』(25)は日本映画の韓国リメイクとしても話題となった。

本作はキム・ヘヨン監督の長編デビュー作
本作はキム・ヘヨン監督の長編デビュー作

ヘヨン監督はPRでの初来日と日本で初めて自身の映画が公開されることについて「夢のような気持ち」とニッコリ。日本が好きで、ずっと来たかったそうで「昨日は一睡もできませんでしたが、緊張しながらもワクワクしています」と笑顔。日本の印象については「とても清潔だし、お会いする人はみんな親切です!」と語った。

物語の誕生背景について「作品のなかで困難抱えた人物を設定したかった」と話したヘヨン監督。「大人の保護が必要な若い人たちと、大人ではあるけれど生きづらさを抱えて自分の人生の道を迷っている人、そういう人物設定にしたいと思っていました」と説明。「若い世代との交流を通じて大人が変わっていくストーリーも描いてみたいと思っていた」とし、「体は成長しているけれど、子どものように生きづらさを抱えている大人が、たくましく生きる若い人に会うことによって、お互いに影響を与えながら成長する姿を描きたかった」と作品に込めた想いを丁寧に観客に伝えた。本作に登場する従来の国学や伝統舞踊に元々すごく興味があったというわけではないと苦笑いしたヘヨン監督は「伝統舞踊などを通じて自分のなかから湧き上がる感情に興味があった」と描きたかったことをストレートに分かりやすく解説していた。

花束ゲスト・YOUの登場に大興奮のヘヨン監督
花束ゲスト・YOUの登場に大興奮のヘヨン監督

イベント中盤にはタレントのYOUが花束を持ってサプライズゲストとして登場。ヘヨン監督はYOUが出演した映画『誰も知らない』(04)が大好きということで、花束を受け取ると、飛び跳ねながら大喜び。「私が一番好きな映画です!」と興奮気味に話すヘヨン監督にYOUは「先ほどそれを伺ったので、是枝監督に連絡したのですが、いまちょっとつながらなくて。でも、あとで必ず伝えます!」と約束。するとヘヨン監督は「私がもっとも尊敬している監督です!」と是枝監督の大ファンであることも明かし、YOUと共に「うれしくすてきな縁!」と微笑み合っていた。

上映後の舞台挨拶だと思っていたというYOUは「なにもしゃべれないじゃん!ここにいる皆さんと映画について分かち合えない」と苦笑い。映画については「好きでした!あとは観た皆さんにそれぞれ感じてほしい…」とネタバレを考慮し感想を伝えた上で、「気持ちが若返りました。余計なものを取り除いたつながり、そういうものが描かれています。青春にシニアが教わるという感じです」と言葉を選びながら語ったYOU 。またヘヨン監督はタイトルに「大丈夫」が3回入っている理由について「世代間のハーモニーを込めたいと思っていました。本当は10回つけたかったけれど、長かったので3回です(笑)」と茶目っ気たっぷりに語る場面もあった。

ヘヨン監督の印象について「すごくかわいらしいお嬢様で」と笑顔を見せていた
ヘヨン監督の印象について「すごくかわいらしいお嬢様で」と笑顔を見せていた

最後の挨拶でYOUは「舞踊を選んだことがすばらしい選択。奇をてらっていない。まっすぐな気持ちがそのまま表れている作品。心が洗われるし、楽しいし、かわいいし…」と本作の好きなポイントを次々と挙げ「観ていただけたら、誰かに必ずケンチャナ(韓国語で大丈夫)を10回言ってください!素敵な作品を味わってください」と呼びかける。ヘヨン監督は「たくましく生きている少女を通じてポジティブなエネルギーを受け取っていただきたい。観終わったあとには、皆さんの表情に笑顔が浮かぶことを祈っています!」と期待を込め、イベントを締めくくった。


取材・文/タナカシノブ

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