ライアン・ゴズリング主演『プロジェクト・ヘイル・メアリー』が初登場!“2強”に次ぐ好スタートで、長引く洋画不況を打ち破れるのか?

ライアン・ゴズリング主演『プロジェクト・ヘイル・メアリー』が初登場!“2強”に次ぐ好スタートで、長引く洋画不況を打ち破れるのか?

3連休とぴったり重なった3月20日から3月22日までの全国映画動員ランキングが発表。前週1位だった『映画ドラえもん 新・のび太の海底鬼岩城』(公開中)と、同2位に初登場を果たしたディズニー&ピクサーの最新作『私がビーバーになる時』(公開中)が、それぞれ数字を伸ばして順位をキープ。“春休み映画”としての貫禄を見せつける結果となった。

初日から3日間の動員成績は2026年公開洋画で第3位!

『オデッセイ』原作者の世界的ベストセラーを映画化!
『オデッセイ』原作者の世界的ベストセラーを映画化![c] 2025 CTMG. All Rights Reserved.

上位2作品の成績の詳細は後述するとして、今回トピックとして取り上げたいのは3位にランクインした『プロジェクト・ヘイル・メアリー』(公開中)だ。『オデッセイ』(15)の原作者アンディ・ウィアーの同名小説をライアン・ゴズリング主演で映画化した同作は、初日から3日間で観客動員23万3310人、興行収入4億833万4560円を記録している。

この初週末の動員成績は、2026年に公開された洋画作品のなかで『ウィキッド 永遠の約束』(公開中)と『私がビーバーになる時』に次いで3位(興収では2位)。初日が祝日だった効果もあり、初日単日の成績は動員9万8291人、興収1億6996万5100円と、平日公開だった上記2本を上回っている。この初日成績は週末3日間成績のおよそ42%を占めており、事前の期待値の高さがあらわれていると判断できよう。

北米では2026年No. 1のオープニングを記録し、日本でも好発進
北米では2026年No. 1のオープニングを記録し、日本でも好発進[c] 2025 CTMG. All Rights Reserved.

好スタートを飾ったとはいえ、油断できないのが昨今の洋画事情。今回の『プロジェクト・ヘイル・メアリー』の初動成績は、昨年夏に公開された映画『F1(R)/エフワン』(初日から3日間の動員24万3000人、興収4億2186万円)と『スーパーマン』(同動員22万5273人、興収3億7288万円)のほぼ中間。この両者の初動成績には大きな差がないように見えるが、最終的な興収は前者が21億3000万円で、後者は10億3000万円と倍以上の差がついている。昨年上半期に公開されたマーベルの2作品もしかり、公開前の期待値よりも、公開後にどう広がりを見せていくかが、現在の洋画作品の興行的な成否を占う重要なファクターであることは明白だ。

ちなみに、2025年の公開作(前年末の公開作を除く)で動員ランキングのトップ10にランクインした洋画作品は33本(ライブドキュメンタリーを除く)。そのうち10本が2週目に、7本が3週目にはトップ10圏外へと沈んでいる。2026年は前年末に公開された『ズートピア2』(公開中)のメガヒットで幕を開けたものの、年明け以降に公開された作品では、現在上映中の『プロジェクト・ヘイル・メアリー』、『私がビーバーになる時』、『ウィキッド 永遠の約束』を除く10本中7本が2週目に、3本が3週目に圏外に沈んでいる。

映画ファンから熱烈な支持が集まっているが、洋画不況のジンクスを破ることができるか…
映画ファンから熱烈な支持が集まっているが、洋画不況のジンクスを破ることができるか…[c] 2025 CTMG. All Rights Reserved.

もちろんその背景には、2週目以降で上映回数やキャパシティが縮小しかねない現代の映画館のシステムがあり、それを避けるために初週末の成績が重要になってくるという見方もある。とはいえここまで極端な状況だと、もはや問題の本質は別のところにあると言わざるを得ない。ひとまずは、アニメでもフランチャイズでもなければ、誰もが知るようなトップスター(その一歩手前には来ていると思うが)の主演作でもない『プロジェクト・ヘイル・メアリー』が作品評価の高さを活かして“鬼門”を突破できるかに注目しておきたい。


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