【第98回アカデミー賞】『KPOPガールズ! デーモン・ハンターズ』に会場が大熱狂!長編アニメーション賞&歌曲賞の2部門を受賞

【第98回アカデミー賞】『KPOPガールズ! デーモン・ハンターズ』に会場が大熱狂!長編アニメーション賞&歌曲賞の2部門を受賞

現地時間3月15日に行われた第98回アカデミー賞授賞式で、ソニー・ピクチャーズ・アニメーション制作による『KPOPガールズ! デーモン・ハンターズ』(Netflixにて配信中)が、長編アニメーション賞と歌曲賞の2部門を受賞した。

迫り来る謎の脅威と戦う凄腕の“デーモン・ハンターズ”としての顔を持つKPOPガールズグループ「HUNTR/X」の活躍を描いた本作。昨年6月20日にNetflixで全世界配信がスタートするや、わずか1か月でオリジナルアニメ映画の視聴数新記録を更新。さらに配信10週間で全世界視聴数2億3600万回を突破し、Netflixオリジナル映画全体の最高記録も樹立。

昨年8月には北米で2日間限定のイベント上映が行われ、Netflix作品史上初めて週末興収ランキングの首位を獲得。アカデミー賞の前哨戦であるゴールデン・グローブ賞でもアニメ映画賞と歌曲賞の2冠を達成し、アニー賞では作品賞をはじめノミネートされた10部門すべてを受賞。すでに今年1月の時点で全世界視聴数は5億4000万回を突破しており、現在進行形で空前の大ブームを巻き起こしている。

長編アニメーション賞を受賞し登壇したマギー・カン監督は「私と似た外見の皆さん、作品の完成に時間はかかりましたが実現しました。もう憧れるだけの時代は終わりました。この賞を世界中の韓国人に捧げます」と力強くスピーチ。同じく共同監督のクリス・アップルハンズは「音楽や物語には文化や国境を超えて人をつなぐ力がある。世界中の若いクリエイターの皆さん、あなたの物語や歌を世界中が待っています」とエールを送った。

長編アニメーション賞を受賞した監督のマギー・カンとクリス・アップルハンズ、プロデューサーのミシェル・ウォン
長編アニメーション賞を受賞した監督のマギー・カンとクリス・アップルハンズ、プロデューサーのミシェル・ウォン[c]A.M.P.A.S.

ソニー・ピクチャーズ・アニメーション作品は、今回が同部門6作品目のノミネートであり、受賞は第91回の『スパイダーマン:スパイダーバース』(18)以来2度目。また、Netflix作品は第92回で『失くした体』(19)と『クロース』(19)がノミネートされて以降、今回まで7年連続で9作品がノミネートされており、受賞は第95回の『ギレルモ・デル・トロのピノッキオ』(22)以来3年ぶり2度目となる。

【写真を見る】HUNTR/Xの歌唱パフォーマンスで授賞式会場のボルテージは最高潮に!
【写真を見る】HUNTR/Xの歌唱パフォーマンスで授賞式会場のボルテージは最高潮に![c]A.M.P.A.S.

歌曲賞を受賞したのは、第68回グラミー賞で最優秀映像作品楽曲賞を受賞するなど音楽界も席巻しているHUNTR/Xの歌う主題歌「Golden」。授賞式中に行われた歌唱パフォーマンスでは、会場に集まった映画関係者たちがペンライトを手に大熱狂。オスカーを手にしたEJAEは「子どもの頃、KPOPはバカにされていました。でもいまは皆がこの曲を韓国語で歌ってくれる。この曲は単なる成功ではなく、不屈の精神がテーマです」と涙ぐみながらスピーチした。

アニメ作品が歌曲賞を受賞するのは第90回の『リメンバー・ミー』(17)以来8年ぶり13度目。ディズニー作品以外では『プリンス・オブ・エジプト』(98)以来2度目。なお、『Diane Warren: Relentless』で9年連続17回目の歌曲賞ノミネートを果たしたダイアン・ウォーレンは今年も悲願の初受賞はお預けとなった。

Netflix作品は『KPOPガールズ! デーモン・ハンターズ』の2部門のほか、『フランケンシュタイン』が美術賞、衣装デザイン賞、メイクアップ&ヘアスタイリング賞の3部門、『あなたが帰ってこない部屋』が短編ドキュメンタリー賞、『歌うたい』が短編実写映画賞をそれぞれ受賞。計7つのオスカーを獲得している。


文/久保田 和馬

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