『ハムネット』『ザ・ブライド!』に立て続けに出演!アカデミー賞受賞に期待がかかるジェシー・バックリーの輝かしいキャリア
現地時間で3月15日に開催される映画の祭典、第98回アカデミー賞の主演女優賞候補のなかでもフロントランナーとして受賞が有力視されているのが、ジェシー・バックリーだ。4月3日(金)には『ザ・ブライド!』、4月10日(金)には『ハムネット』が相次いで公開されるなど、注目作への出演が続く彼女について、そのキャリアを振り返っていきたい。
オーディション番組からキャリアをスタート
1989年生まれ、アイルランド出身のジェシー・バックリー。舞台「オリバー!」に出演する若手俳優を発掘するという目的で2008年にBBCで放送されたタレントショー「I'd Do Anything」で2位となると、その「オリバー!」のオファーを蹴ってミュージカル「A Little Night Music」に出演するなど、数々の舞台で経験を重ねていく。
また、多くの名優を輩出してきたイギリス国内で最も有名な演劇学校の一つである王立演劇学校に通い、2013年に卒業を果たした。
舞台だけでなく、テレビ、映画まで幅広いフィールドで着実に経験、演技力を積み上げていくなかで転機となったのが、ポール・ダノ、リリー・ジェームズら若手実力派俳優が集った、トルストイの名作を原作とするテレビシリーズ「戦争と平和」だ。本作ではメインキャラクターの一人、マリヤ・ボルコンスカヤを演じ、苦労が絶えない信心深い女性という地味な役どころながら、芯を感じさせる演技で脚光を浴びる。
その後もトム・ハーディによるドラマ「TABOO/タブー」でもメインどころを演じたほか、「チェルノブイリ ーCHERNOBYLー」や、連続殺人が趣味の猟奇的な看護師をユーモラスに演じた「ファーゴ」シーズン4など、注目作で確かな存在感を残してきた。
カメレオン俳優として瞬く間にステップアップ
2017年の初主演映画『BEAST(原題)』では、家庭に居場所がないうえに、愛する人にも殺人鬼の疑惑を抱くようになるという闇を抱えた主人公を演じ、スターへの登竜門といえる英国インディペンデント映画賞の「Most Promising Newcomer」を受賞するなど、映画のフィールドでも瞬く間にブレイク。
「戦争と平和」を手掛けたトム・ハーパー監督の『ワイルド・ローズ』(18)では、歌手としての成功を夢見るシングルマザーの主人公を演じ、自由奔放で気さくな女性が家族との狭間で揺れながらも夢を追う情熱を、圧巻の歌声に乗せて体現した。
さらに大女優ジュディ・ガーランド(レネー・ゼルウィガー)に振り回されながらも見守るアシスタント役で作品に温かみをもたらした『ジュディ 虹の彼方に』(19)、複数の名前を持つ捉えどころのない女性を演じた『もう終わりにしよう。』(20)と、作品ごとに印象の異なるカメレオン俳優ぶりを見せ、多彩なジャンルで活躍してきた。
