伝説のドラマ“冬ソナ”がまるわかり!日本中が夢中になった純愛ストーリー、ヨン様ブームも振り返る
20年以上前に日本に上陸し、韓流ブームのきっかけを作った伝説のドラマ「冬のソナタ」が『映画 冬のソナタ 日本特別版』(公開中)となって帰ってきた。ペ・ヨンジュンというスターを生みだし、社会現象にもなったこの作品の魅力はどんなところにあったのか。改めて振り返っていきたい。
突然失われた初恋とせつなくも美しい再会の物語
「冬のソナタ」がNHKのBS2で日本初放送となったのは、韓国での放送から遅れること約1年後、2003年4月のことだった。当時、「冬のソナタ」と同じユン・ソクホ監督が手掛けてアジアを席巻した「秋の童話」や、テレビ局を舞台にした「イヴのすべて」といったドラマがすでに放送されていたが、初恋の思い出が現代を生きる都会の男女の恋愛へとつながっていくドラマティックな物語がすぐに話題となり、翌年、NHK総合テレビでの放送が実現。爆発的なブームに火が点いた。
物語は、地方都市の春川(チュンチョン)での高校時代から始まる。転校生として現れたチュンサン(ヨンジュン)と愛し合うようになったユジン(チェ・ジウ)は、突然の交通事故で彼を失ってしまう。10年後、幼なじみのサンヒョク(パク・ヨンハ)と婚約した彼女の前に、チュンサンにそっくりな男ミニョン(ヨンジュンの2役)が仕事相手として現れる。はたして、彼はチュンサンなのか?
韓国ブームの礎を築いたと言っても過言ではないペ・ヨンジュンの魅力
記憶喪失や出生の秘密といった定番の設定、美しい映像、耳に残る主題歌など、韓国ラブストーリーにおなじみの特徴に加え、誰もが懐かしく感じるような高校時代の甘酸っぱい描写も加わったこのドラマは、それまで韓国にまったく関心のなかった多くの人々の心を捉えた。そして、最も大きなインパクトを与えたのが「もしも、彼がいなかったら、私たちはこれほど韓国ドラマを見ていただろうか?」と考えずにはいられないほどの人気を集めたペ・ヨンジュンの存在。
ドラマのなかでは謎めいた転校生チュンサンと、10年後に現れた瓜二つの男ミニョンの2役を演じ分けた。愛する人の名を呼ぶ時の低く甘い声、真っ白な歯が輝く笑顔、明るいブラウンヘアにマフラー、コートというファッションが視聴者を魅了。2004年4月に初来日を果たした際には空港に多くのファンが詰めかけ、ニュースでも報道された。自身のファンは“家族”であると公言し、温かみのある態度で語りかける姿も新鮮な驚きを与え、愛称の「ヨン様」は流行語となった。
さらに、ユジン役のチェ・ジウやサンヒョク役のパク・ヨンハの知名度も急上昇。「ジウ姫」ことジウは女性としては抜群の人気を誇る韓流スターとなり、日本のドラマにも出演した。また、2010年に惜しくも亡くなったヨンハは音楽活動も積極的に行っていた。ドラマの人気は多分野に波及し、小説やシナリオ本といった書籍、アニメーション、パチンコ、ロケ地を巡るツアーなど、関連作品や商品の多さもずば抜けていた。
