殺し合い、信頼し合う――唯一無二の設定で大ヒットした「暗殺教室」劇場版鑑賞前に“E組”の暗殺事情をおさらい

殺し合い、信頼し合う――唯一無二の設定で大ヒットした「暗殺教室」劇場版鑑賞前に“E組”の暗殺事情をおさらい

原作の完結とアニメ放送の終了から10周年を記念したプロジェクト「アニメ『暗殺教室』10周年の時間」が展開中の「暗殺教室」。原作は週刊少年ジャンプに2012年から2016年まで連載された松井優征による作品で、コミックス累計発行部数は2700万部を突破する人気を博した。テレビアニメは全47話で放送され、ゲームやスピンオフ作品などメディアミックスで展開。実写映画版では、殺せんせーの声を二宮和也が務め、Hey! Say! JUMPの山田涼介、菅田将暉、橋本環奈など人気俳優が勢ぞろいしたことも話題に。10年前、社会現象となった本作のアニバーサリー企画の目玉となるのが、3月20日より公開となった『劇場版「暗殺教室」みんなの時間』だ。

落ちこぼれクラスが習うのは“暗殺”!?斬新なアイデアで社会現象に

突如始まった、担任をターゲットにした暗殺計画は果たして成功するのか!?(「暗殺教室」第1期)
突如始まった、担任をターゲットにした暗殺計画は果たして成功するのか!?(「暗殺教室」第1期)[c]松井優征/集英社・アニメ「暗殺教室」製作委員会2025

椚ヶ丘中学校3年E組。落ちこぼればかりが集められ、“ENDのE組”とほかの生徒や教師たちから揶揄されていたE組に、ある日、黄色いタコ型の超生物“殺せんせー”(声:福山潤)が担任として赴任する。地球を壊せるほどの恐ろしいパワーを持つ危険な先生を殺すため、E組生徒は殺し屋となって殺せんせーと対峙することに。

しかし、殺せんせーは危険どころか生徒思いで教育熱心な心優しい先生だった。生徒たちによる銃弾やナイフをマッハ20の速度で交わしながら、生徒一人一人に熱血指導を行い、気づけば全員の成績も上がり学校内でも一目置かれるように。E組生徒たちはしだいに自信をつけ人として成長し、殺せんせーに信頼を寄せながら、クラスには絆や連帯感が生まれていく。

隙がないように見えて、実は恥ずかしい面も持っていたりする殺せんせー(「暗殺教室」第1期)
隙がないように見えて、実は恥ずかしい面も持っていたりする殺せんせー(「暗殺教室」第1期)[c]松井優征/集英社・アニメ「暗殺教室」製作委員会2025

生徒のゴシップネタとエロ本収集を趣味とし、実に俗物的でセコく、人間味あふれる殺せんせーのキャラクターは本作の大きな魅力。また、個々の生徒にスポットを当てた、いわゆるお当番回では、それぞれの個性や特技が暗殺に活かされる様子や、同時に生徒の過去やトラウマなども描かれる、感動の名ストーリーも多数。家族の問題や同級生との対人、成績をめぐるものなど、生徒たちの立場となって指導をする、殺せんせーのまっすぐな指導と言葉に、自分の学生時代を思いだし胸打たれたファンも多いだろう。

E組の教科担任イリーナ(左)と副担任の烏間惟臣(右)(「暗殺教室」第2期)
E組の教科担任イリーナ(左)と副担任の烏間惟臣(右)(「暗殺教室」第2期)[c]松井優征/集英社・アニメ「暗殺教室」製作委員会2025

さらに殺せんせーをねらうキャラクターはE組生徒だけではない。“女”を武器に暗殺を行うイリーナ・イェラビッチ(声:伊藤静)、イリーナの師匠のロヴロ・ブロフスキ(声:松山鷹志)、スナイパーのレッドアイ(声:楠大典)、殺せんせーと同じ触手の能力を持った堀部糸成(声:緒方恵美)など、キャラの立った殺し屋たちの存在も本作の魅力だ。