不憫なゾンビボーイから覚醒!シリーズを体現する“影の主人公”ウィルで振り返る「ストレンジャー・シングス」
12月26日にシーズン5のVOL2(第5~7話)、そして2026年1月1日(木・祝)にいよいよ同シーズンの最終話がNetflixで配信され、2016年のスタートから10年の歴史に幕を下ろす「ストレンジャー・シングス 未知の世界」。架空の小さな町ホーキンスを舞台に、少年ウィル(ノア・シュナップ)の失踪事件をきっかけに、不思議な力を持つ少女イレブン(ミリー・ボビー・ブラウン)を中心とする子どもたちが、“裏の世界”の怪異に立ち向かっていく本作は、個性豊かな登場人物こそ大きな魅力だ。
シーズンを重ねるごとに入退場を繰り返すキャラクターのなかでも、物語を動かすきっかけにして軸となってきたのがウィル。長らく不憫な思いをしつつも、先月配信されたシーズン5のVOL1でついに“覚醒”を迎えたこの重要人物を通じて、シリーズを振り返っていきたい。
死んだかと思いきや…ウィルの失踪から始まる物語
親友マイク(フィン・ウルフハード)の家で、ダスティン(ゲイテン・マタラッツォ)、ルーカス(ケイレブ・マクラフリン)と共にD&D(ダンジョンズ&ドラゴンズ)をプレイした帰り道、人里離れた森に囲まれた自宅への道中で突如現れた化け物に追われ、忽然と姿を消してしまう…ずばり「ウィル・バイヤーズの失踪」というエピソードタイトルで幕を開けたシーズン1。
母ジョイス(ウィノナ・ライダー)と兄ジョナサン(チャーリー・ヒートン)をはじめ、ホーキンスの保安官ホッパー(デヴィッド・ハーバー)、友人たちの捜索も虚しく町外れの湖で遺体で見つかったウィル。しかし、どこからか送られてくるSOSによって生存を確信するジョイスや超能力を持つイレブンの活躍により、裏側の世界“アップサイドダウン”に連れ去られたことが判明。遺体は裏側の世界を隠そうとするホーキンス国立研究所の偽装だった。
怪物デモゴルゴンから隠れながら助けを求めていたウィルは、シーズン1の最終話で裏側の世界へ足を踏み入れたホッパーとジョイスによって助けられ現実世界に。友人たちとD&Dに興じるなど、日常を取り戻したかと思いきや、ラストでは口からデモゴルゴンの幼虫を吐き出し、不穏な空気感を残した。
腫れ物扱いされ、トラウマに悩まされ…不憫な日々は続く
ほとんど不在ながら作品を動かす大きな存在感を放ったシーズン1に続き、裏側の世界が現実に侵食し、精神を操る影の怪物“マインド・フレイヤー”がホーキンスを支配しようとする恐怖を描いたシーズン2でもウィルの苦難は続く。
学校では“ゾンビ小僧”と周囲から好奇の目を向けられ、国立研究所には被験者としてデータを取られ、母や友人からも壊れ物のように気を遣われる始末。そんな腫れ物扱いに嫌気がさしていたウィルは、裏側の世界の光景のフラッシュバックなど、恐ろしい体験のトラウマと幻覚に悩まされ、自分のなかに何者かの存在を感じていく。
さらにマインド・フレイヤーの支配によって具合が悪くなると、しだいに悪魔憑きかのように凶暴化し、家族や仲間たちから体を縛り上げられてしまう。そんな不憫な状況でもマインド・フレイヤーにバレないようにモールス信号を送る賢さを見せたウィル。そのメッセージを受け取った仲間たちの活躍により、自分を人質とするマインド・フレイヤーを追いだすことに成功した。
