婚活アドバイザー植草美幸、『佐藤さんと佐藤さん』は「ドキュメンタリーのよう。ドキドキして観た」

婚活アドバイザー植草美幸、『佐藤さんと佐藤さん』は「ドキュメンタリーのよう。ドキドキして観た」

「たくさんぶつかった方が仲直りの回数が増える。夫婦の絆も強くなる」

「日々の小さな話し合いが、夫婦を成長させる」と語る
「日々の小さな話し合いが、夫婦を成長させる」と語る

ではお互いに爆発してしまう前に、どんな解決方法が考えられたのだろうか。「人間、生きていると疲れますよね」と切り出した植草は、「そうすると、どうしても自分中心の考え方になってしまう。『私、私』ではなくて、『相手はどう思っているんだろう』ということを考えて発言したり、行動したりする。相手が寂しそうだったり、悲しそうだったり、悔しそうだったりしたら、それをキャッチして、労る。それが自分の幸せとして、返ってくる」と提案。

離婚の話をしたり、決めたりするのは「感情が昂りやすい、夜が多い」そうで、「夜は、相手の顔を見て『今日はどうだった?』と声をかけるのがいいと思います。サチさんとタモツさんは、2人の時間を10分でも20分でも作れば、また違ったかもしれない」と話しつつ、「ありがとう」「ごめんなさい」と感謝や謝罪の気持ちを口にすることも大切なことだと付け加えた。

夫婦のステージが変わるごとに、2人の間にはすれ違いやズレが生じていく
夫婦のステージが変わるごとに、2人の間にはすれ違いやズレが生じていく[c]2025「佐藤さんと佐藤さん」製作委員会

毎月、20〜30組の成婚を達成するという植草は、「成婚した方に必ず、お伝えすることがある」という。「1年目はわからないことだらけ。『思ったことは、必ず伝えましょう』とお話しています。機嫌が悪くなってしまうから言うのをやめたり、なかなか言えなくなると、知らず知らずのうちに上下関係ができる。すると下になった人がプチッと切れたら、離婚になる。向き合って、話して、解決をする。たくさんぶつかって、たくさん仲直りする。1回喧嘩して、1回仲直りする。たくさんぶつかった方が、仲直りの回数が増える。夫婦の絆も強くなる」と向き合い続けることが肝心だと力を込める。「日々の小さな話し合いが、夫婦を成長させる」と続けた植草だが、劇中の夫婦の場合、「ユーモアや余裕がなかった」とも。植草が彼らに声をかけることができたとしたら、サチが司法試験に合格したタイミングで「これから2人の人生が大きく変わる。この時代は、できる人ができる時に、できることをやればいいと伝えてあげたかった」と胸の内を明かしていた。

「結婚は、誰かと支えながら生きていくこと」

また、植草が会場からの質問に答える場面もあった。「結婚と離婚。幸せと不幸せの考え方」について問われると、植草は「離婚って、いいとか悪いとかではなく、2人で選んで、その時に決めたこと。離婚は、一瞬の点」だと回答。

観客からの質問にも応えた
観客からの質問にも応えた

「仕事の忙しい時期が違ったり、時間の使い方にズレが生まれて恋人と別れてしまった」という男性には、「時間のある側が家事をやってあげたり、サポートしてあげると、そこに彼女がありがたみや、喜びを感じる。そうしていくと、時間の感覚を共有できる」と伝え、婚活市場では「モテる男性、選ばれやすい男性のベスト3には、家事が入る。お料理ができる人は大人気」と情報を公開。そして「ぶつかったりすると、いま付き合っている彼には、自分が思っていることを隠さずに言う。それに対して彼に『思うところや、考えることはある?』と聞くと、地蔵のようなにも喋らなくなる。なにを考えているのか、よくわからなくなる」と切実な悩みをぶつけた女性には、「言い方や、言うタイミングも大事。初めから『これは嫌なんです』と言われると、つらいかもしれない。『あなたが思うことがあれば、なんでも言ってほしい』『こちらがひとつ言ったら、(そちらも)ひとつ言って』という関係性を作る」とよりよいコミュニケーションを育めるよう、エールを送っていた。


観客を巻き込みながら、2人で歩む人生の大切さや、大変さについてトークを繰り広げたこの日。最後に植草は、「結婚は、すごくいいものだと思っています。人を成長させるものであったり、チャンスも生まれる。すばらしいことだと思っています」と明言。「結婚って、誰かと支えながら生きていくこと。どちらが支えになるのかは、その時によって違う。ぶつかってほしいし、褒め合ってほしい。理解し合ってもほしい。結婚したいな、再婚したいなと思った時が、その方の結婚適齢期。ぜひ結婚してほしいなと思います」と呼びかけ、大きな拍手を浴びていた。

取材・文/成田おり枝

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