福士蒼汰&福原遥がスピッツによる楽曲への想いと映画の世界観を語る!『楓』インタビュー特別映像
福士蒼汰と福原遥がダブル主演を務める映画『楓』(12月19日公開)からキャストが登場するインタビュー特別映像が到着した。
本作は、スピッツが1998年にリリースした8枚目のアルバム「フェイクファー」に収録され、同年にシングルカットもされた同名楽曲を原案にしたラブストーリー。監督は『世界の中心で、愛をさけぶ』(04)、『ナラタージュ』(17)などで知られる行定勲。楽曲をもとにオリジナル脚本を書き上げたのは『ソラニン』(10)、「東京リベンジャーズ」シリーズの高橋泉。キャストには主演の福士と福原のほか、宮沢氷魚、石井杏奈、宮近海斗らが顔をそろえている。
須永恵(福士)と恋人の木下亜子(福原)は、趣味の天文の本や望遠鏡に囲まれながら、幸せに暮らしていた。しかし朝、亜子を見送ると、恵は眼鏡を外し、髪を崩す。実は、彼は双子の弟のフリをした兄の涼だった。1ヶ月前、ニュージーランドで事故に遭い、恵はこの世を去る。ショックで混乱した亜子は、目の前に現れた涼を恵だと思い込んでしまうが、涼は本当のことを言えずにいた。一方、亜子にもまた打ち明けられない秘密があった…。
このたび解禁されたのは、物語の原点でもある楽曲「楓」を軸に、主要キャストたちと監督の行定がテーマや作品への向き合い方を語るインタビュー映像。「スピッツさんの『楓』という曲が原案になっているので、その曲に込められた想いを作品に注入して頑張りたい」と意気込みを語るのは、双子の涼と恵を演じた福士。本作では、涼の持つ優しさゆえの葛藤と亜子へのひたむきな愛を繊細に表現している。亜子を演じた福原も「こんなに心がジェットコースターのように動かされる作品はなかなかない」と語り、揺れる心が描かれる本作の魅力についてコメントを寄せた。
一方で、スピッツの音楽と長く寄り添ってきたキャストたちも。双子の涼と恵の幼なじみ、梶野茂役の宮沢は、子どもの頃から自然とスピッツを聴いて育ってきたという。「高校生、大学生、社会人になってから、だんだん曲の深みというか、“こういうこと言いたかったんだ”というのが分かってからより好きになりました」と年齢を重ねて変化する楽曲の“聴こえ方”について語る。カメラマンとして働く涼のアシスタントで、涼を慕う遠藤日和を演じた石井は、大人になってから改めてスピッツの魅力に気づき、さまざまな楽曲を聴くようになったという。「優しいスピッツさんのあの世界観が映画にも反映されていて、みんなそれぞれ健気に一生懸命自分を生きている感じが、すごく人間味があって素敵なお話だなと思いました」と、音楽と物語の共鳴に心を動かされた様子。そして、亜子の行きつけの店の店長で、よき相談相手でもある辻󠄀雄介を演じた宮近は「歌から広がった物語を映像にすると聞いた瞬間に、この作品に関わりたいと思いました。出演のお話をいただいた時点で、断るという選択肢はなかったです」と振り返り、出演オファーを受けた喜びと、同じく音楽活動を行う者としてスピッツへの敬意をにじませた。
また本作の監督を務めた行定は「曲はものすごく透き通っていて心にすごく残るものだったりするのに、詩の世界は非常に奥行きのあるもの」と説明し「映画もそうあるべきだと思った」と制作への想いを明かす。映像の最後に、福士は「映画とスピッツさんの『楓』という楽曲を見比べて聴き比べて、よりこの作品が深まるんだろうなと思いました」と話し、福原も「つらい時、悲しい時、そっと寄り添ってくださる曲」と、それぞれにスピッツへの敬意を言葉にしている。
時代を超えて聞き継がれる名曲を原案に、せつない運命の恋を描いた本作。キャストや監督が作品にかける思いを、インタビュー特別映像から感じとってほしい。
