岸井ゆきの&浅野忠信が初共演『すべて真夜中の恋人たち』2026年公開決定!監督は岨手由貴子
<コメント>
●岸井ゆきの(入江冬子役)
「川上未映子さんの小説が大好きで、様々な媒体でお話しさせていただくほどでした。『すべて真夜中の恋人たち』は、私の中であまりにも完成されていて、映画になることもその主人公を担うのも不安が大きく難しいと感じましたが、この物語が映像として立ち上がる時、冬子として立っていたいと思いました。大好きな原作の文字のイメージから抜けだすのには試行錯誤しましたが、目の前にいる監督やスタッフといまそこに在るものを信じて、16ミリフィルムに閉じ込めることができました。原作を愛するすべてのみなさまにもう一度冬子に出会っていただきたく、まだ冬子を知らないみなさまには、この世界を知ってほしいです」
●浅野忠信(三束役)
「『すべての真夜中の恋人たち』公開決定!とてもうれしいです!三束さんという役を演じるにあたり、彼の秘密をとことん考えました。しかしこの役をより確かなものにできたのは岸井ゆきのさんが演じる入江冬子さんがいたからです。そして岨手由貴子監督に自分の作った三束さんを理解していただき共にフィルム撮影できることでより深く作品を表現できたと思っています」
●岨手由貴子(監督、脚本)
「初めて原作小説を読んだ時のこと、岸井さんや浅野さんにお会いした時のこと、ロケハン中や夜の会議室であれこれ構想したこと。そんな一つ一つの断片が確かな線を結んで、ようやく1本の映画が完成しました。映画をつくるたびに感じるのですが、企画段階から完成にいたるまでに交わされたあらゆる会話が、いつも重要な気づきを与えてくれて、どこへ向かうべきかの道しるべになってくれます。このすばらしい原作に魅せられたスタッフ、キャストとの出合いが、映画『すべて真夜中の恋人たち』をつくりあげました。公開までまだ少しありますが、多くの方に観てほしいし、この物語について話してほしい。その日が待ち遠しくて仕方がありません」
●川上未映子(原作)
「世界中の読者から、この作品への心のこもった感想を受け取るたびに、まるで青白い炎にふれているような気持ちになります。岨手監督によって、そして岸井ゆきのさん、浅野忠信さんが演じる冬子と三束さんによって、その静かな熱はさらに濃く深くなり、文章では見ることのできなかった、知ることのできなかった、たくさんの感情や記憶に出会いました。みなさんに観ていただける日がいまから楽しみでなりません」
文/スズキヒロシ