『愚か者の身分』北村匠海、綾野剛、林裕太らが第30回釜山国際映画祭レッドカーペットに登場!
北村匠海主演、綾野剛、林裕太共演の逃亡サスペンス映画『愚か者の身分』(10月24日公開)が、韓国の釜山で開催中の「第30回釜山国際映画祭」コンペティション部門に選出。北村、綾野、林、永田琴監督らが9月17日に映画の殿堂で開催されたレッドカーペットセレモニーに登場した。
『愚か者の身分』は、第2回大藪春彦新人賞受賞作である西尾潤の「愚か者の身分」を、Netflixドラマ「今際の国のアリス」シリーズ、「幽☆遊☆白書」などのグローバルコンテンツを手掛けるプロデューサー集団、THE SEVENが初の劇場作品として映画化。岩井俊二監督の下で長年助監督を務めた永田監督が、北村たち豪華実力派キャストを迎え、貧しさから闇ビジネスの世界に足を踏み入れ、抜け出せなくなった3人の若者たちの運命と友との絆を描く。
コンペティション部門が主役となってから初開催を迎えた記念すべき第30回釜山国際映画祭。ブラックフォーマルなスーツやドレスを身にまとった北村、林、綾野、永田監督らが、熱気に包まれた満席の会場で、途切れることのない観客の歓声と拍手、報道陣のフラッシュを浴びながら、満面の笑みを見せた。
本作で初の海外映画祭レッドカーペット登場となった北村は「『愚か者の身分』で初めて自分の足で、なによりもこの2人(林、綾野)と来ることができたのがすごくうれしかったです。役者3世代で作った日本のリアル、そしていまの若者を描いた映画を、世界、アジアの方々に観ていただけるのはすごく意味のあることだなと思います」とコメント。
林も「華やかな舞台で、錚々たる俳優の方たちと同じ場所にいられるっていうのがすごく貴重な経験。そんな場所で、僕たちの映画が歓迎されるっていうのがすごくうれしいです」と述べると、綾野も「皆でこの地にたどり着くことができて嬉しいです。パワフルなこの時間を存分に最後まで楽しめたらなと思います」とそれぞれの言葉で喜びを語った。
9月18日から開催される本作のワールドプレミアに永田監督とともに登壇予定の林。「どんなところを見てほしいか?」と言う質問に対して林は「日本の方々でも世界の方々でも同じなのですが、この3人(北村、林、綾野)の繋がりっていうのを感じてもらえたら。“生きるを繋ぐ”物語なので、そこを感じてもらえたらうれしいです」とコメント。
続けて北村も「いま、裕太が言ってくれたことがすべてですよね」と同意。「僕らはこの映画で“生きる”をつないで、それでいて、役者としてなにか渡せるものをそれぞれ受け取ったり渡したりした作品でもあると思います。役者の定義はいろいろあると思うんですが、根っこの部分では世界共通だなと思っていますから、演じるということを感じてもらえたり、“生きる”っていうことを見てもらえたら」と言葉を重ねた後に「あとは、裕太が頑張ってくれるでしょ(笑)」と笑顔を見せ、それを見た林がうなずく微笑ましいシーンも。
そして最後に綾野が「ようやく10月、この作品を届けることができます。釜山をきっかけに、皆で公開まで、ラストスパート、最後まで突っ走れたらなと思います」と力強く締め括った。
このあと、9月18日には、永田監督と林裕太、森井輝(THE SEVEN)プロデューサーが登壇するプレミア上映を、9月19日(金)にも同メンバーが登壇するプレスカンファレンスを予定している。
文/山崎伸子