ディズニー&ピクサー最新作『星つなぎのエリオ』エリオとグロードンが心を通わせる吹替版本編シーン
ディズニー&ピクサーの最新長編アニメーション『星つなぎのエリオ』(公開中)から日本語吹替版の本編シーンが到着した。
本作は、この星々のどこかに自分の居場所があると信じてきたひとりぼっちの少年が、銀河を越えて星と星をつなぐ壮大な冒険と運命を変える出会いを通し成長していく姿を描く感動作。監督は、第45回アニー賞で11部門、第75回ゴールデングローブ賞でアニメーション映画賞、第90回アカデミー賞で長編アニメーション賞と主題歌賞を受賞し、日本でも大ヒットした『リメンバー・ミー』(17)でストーリーアーティストを務めたマデリン・シャラフィアンと『私ときどきレッサーパンダ』(21)で監督を務めたドミー・シー、さらに『リメンバー・ミー』で脚本・共同監督を務めたエイドリアン・モリーナの3名が務める。
このたび解禁されたのは、誰にも必要とされていない悩みを打ち明け涙ぐむ主人公エリオと、エリオの初めての友だちで同じように寂しさを抱えたエイリアンの少年グロードンがやさしく寄り添う、本作屈指の“やさしい感動”に包まれる吹替版本編シーン。エリオ役の川原瑛都、グロードン役の佐藤大空が演じる、ひとりぼっちだった2人の少年たちの“つながり”に心打たれる名シーンとなっている。
解禁された本編シーンは「ここじゃないどこかに行くことができればなにか変われるはず」と信じていたエリオが、初めてできた友だちのグロードンに、誰にも言えなかった悩みを打ち明ける場面。エリオは唯一の理解者だった両親を亡くして以来、周囲にうまくなじめず、親代わりとなり戸惑いながらも寄り添おうとする叔母オルガ(声:清野菜名)にも「僕の家族はもういない」と壁を作ってしまっていた。そんな彼が“本当の居場所”を探してたどり着いたのは様々な星の代表が集う夢のような場所“コミュニバース”で、そこで生まれた場所も育った環境も種族も言葉もまったく違っているが同じように親との関係性に悩み孤独を抱えている心やさしいグロードンに出会う。
不思議な色のおいしいドリンクで乾杯したり、半円型の透明な乗り物に乗って空を一緒に飛び回ったり、カラフルで美しい星々の世界を冒険しながら2人は心を通わせていく2人の少年。そしてエリオはついに「パパとママだけは愛してくれた。でも、どうなのかな。僕って、誰も愛したくないような子なのかも。地球が合わないと思ってた。でも、僕のせいかも…」と、ひとりで抱えていた悩みを涙ぐみながらグロードンに打ち明ける。そんなエリオの気持ちを受け止めたグロードンは「僕はエリオ好きだよ。仲良くなれそうだし」と、無邪気でまっすぐな言葉でそのままのエリオを好きだと伝える。
美しい星々が輝く夜空の下で寄り添いあう2人の“かけがえのない友情”を描いた本作の名シーンの一つであり、エリオ役の川原、グロードン役の佐藤の心のこもった演技が観客の涙を誘う。そんな2人が結んだ“つながり”は、エリオの幸せを願い心配するオルガ、グロードンの気弱さを憂いて厳しく接する父で冷酷なエイリアンの戦士グライゴン(声:松山ケンイチ)との物語にも“やさしい奇跡”を起こしていく。
ピクサー史上最もやさしい感動がカラフルな映像と共に描かれる本作。エリオとグロードンの活躍をスクリーンで見届けてほしい。
文/スズキヒロシ