窪塚洋介&松田龍平W主演『次元を超える』壮大かつサイケデリックな本予告映像&本ポスタービジュアル
窪塚洋介と松田龍平がダブル主演する映画『次元を超える』が10月17日(金)より劇場公開されることが決定。本予告映像と本ポスタービジュアルが解禁された。
孤高の修行者、山中狼介(窪塚)は、危険な宗教家の阿闍梨(千原ジュニア)の家で行方不明になる。一方、謎の暗殺者、新野風(松田龍平)は、狼介の彼女、野々花(芋生悠)から捜索を依頼される。やがて狼介と新野は法螺貝に導かれて狼蘇山で対面。次元を超えて鏡の洞窟で対峙する。過去から現在そして未来を駆け巡り、日本から地球、さらに宇宙に辿り着く。
監督、脚本、エグゼクティブプロデューサーの三役を務めたのは、時代と社会に迅速に呼応し、揺るぎない信念と祈りを持って、世界と映画館を震わせ続ける映画監督の豊田利晃。『泣き虫しょったんの奇跡』(18)以来、7年ぶりの長編フィクション作品となる本作は、混沌の時代に問う、映画人生を懸けた集大成にして、新境地に到達した衝撃作だ。
主演の窪塚と松田は『破壊の日』(20)以来、5年ぶりの共演。キャスト陣には千原や芋生に加えて、渋川清彦、東出昌大、板尾創路、祷キララ、窪塚愛流、飯田団紅、マメ山田など豊田組を代表する常連俳優が集結している。また『I'M FLASH!』(12)以来、13年ぶりのコラボレーションとなるチバユウスケのThe Birthdayがエンディングテーマを手掛け、YOSHIROTTEN、マイケル・アリアス、樋口真嗣など各業界を代表する豪華スタッフも参加している。
このたび解禁された本予告映像は、挿入曲となるSons of Kemetの「Inner Babylon」に合わせて、宇宙空間に浮かぶ青い地球と、格子状の模様をした極彩色の惑星ケルマンのシーンから始まる。そして、白装束に身を包み、長い杖を持って歩いていく修行者の狼介と、拳銃を懐に入れて殺気を漲らせて歩いていく暗殺者の新野が、法螺貝に導かれて狼蘇山で対面するシーンへと続く。「俺を呼んだのはお前か?」と訊ねる狼介に対して「この世の果てで祈ってこい」と法螺貝を吹く新野。その後、鏡の洞窟に現われるミスター・ケルマン(マメ山田)、宇宙服を着て歩く狼介、狼の落書きを見つめる新野など、謎めいたカットが畳み掛けられる。
さらに、狼の印を結ぶ阿闍梨、阿闍梨に向けて弾指する鉄平(渋川)と修験着を着て並ぶ団吉(飯田団紅)、不敵な笑みを浮かべる野々花、刃物に驚き慄くヤス(東出)、脳波のモニターを確認する高嶋博士(板尾)とかたわらで実験を見守る渡邊助手(祷)など、癖のあるキャラクターたちが映しだされる。ホルマリンに漬けられた小指や弾丸と並んでいる小指はなにを示唆しているのか?血まみれで呆然と歩く新野と舞う花びらを見つめる狼介が不穏さを加速させている。「人はどこから来て、どこへ行くのか」という台詞と共に、ハッと目を覚ます狼介が不思議なインパクトを残すサイケデリックな本予告映像に仕上がっている。
また、あわせて解禁された本ポスタービジュアルは、鏡の洞窟を背景に、地球と惑星ケルマンが左右に並び、狼介と新野が上下で対峙する、スタイリッシュなデザインとなっている。
第54回ロッテルダム国際映画祭を始め、ヨーロッパ、アメリカ、アジアなど、世界中の映画祭で絶賛された本作。時間も空間も超越した壮大な人間讃歌を全身で浴びてほしい!
文/スズキヒロシ