• 映画TOP
  • 映画ニュース・読みもの
  • 韓国発パラレルワールドムービー『あの時、愛を伝えられなかった僕の、3つの“もしも”の世界。』日本公開!ポスタービジュアル&予告編
韓国発パラレルワールドムービー『あの時、愛を伝えられなかった僕の、3つの“もしも”の世界。』日本公開!ポスタービジュアル&予告編

韓国発パラレルワールドムービー『あの時、愛を伝えられなかった僕の、3つの“もしも”の世界。』日本公開!ポスタービジュアル&予告編

次世代の韓国映画界を担っていく若手俳優がそろい踏みとなった映画『あの時、愛を伝えられなかった僕の、3つの“もしも”の世界。』が10月31日(金)より公開されることが決定。ポスタービジュアルと予告編が到着した。

【写真を見る】『あの時、愛を伝えられなかった僕の、3つの“もしも”の世界。』メインポスター
【写真を見る】『あの時、愛を伝えられなかった僕の、3つの“もしも”の世界。』メインポスター[c]Lewis Pictures All Rights Reserved

1995年、テグ。不仲な両親や学校でいじめられる日々に鬱憤を募らせていたドンジュンは、カリスマ性あふれる男友だちのカンヒャンに恋をする。しかし彼との穏やかな日常は思いがけない事件で終わりを迎え、カンヒャンはテグを去ってしまう。想いを言葉にできず、後悔を抱えたまま大人になったドンジュンは、不幸で惨めだと感じる人生を消化しながら、ふと「もしあの時、別の選択をしていれば…」と感じる。テグで高校教師になる人生、ソウルで大学教授になる人生、プサンで父親になる人生。3つの異なる2020年秋を生きるドンジュンは、足りないなにかを探し続け、やがて本当の自分を見つけていく。

青春時代のやるせなさを抱える男が思い描くのは「あの時に戻れたら…」、「愛を告白できていれば…」といった誰もが一度は考える人生の分岐点で“選ばなかった”もう一つの道。“別の選択をしていれば、どんな現在を生きていたのだろうか”という後悔とも未練ともつかない気持ちで生きる人々の胸を打つ“もしも”のパラレルワールド。3つの人生を生きる男を演じたのは「パンドラ 小さな神の子供たち」のシム・ヒソブ。繊細でもろく複雑な心情を、確かな演技力で示した。その青年時代を『このろくでもない世界で』(23)でソン・ジュンギと共演し、注目を集めた新進気鋭の俳優ホン・サビンが好演。さらに「イカゲーム」「涙の女王」のキム・ジュリョンなどのほか、「かくれんぼ」「オレのことスキでしょ。」のソン・チャンウィが特別出演を果たす。

監督は、デビュー作『葬式のメンバー』(08)で、ベルリン国際映画祭やエディンバラ国際映画祭など海外の名だたる映画祭に招待され、韓国国内でも釜山国際映画祭に公式選出されるなど、インディペンデント映画界を代表するペク・スンビンが担当する。

大人になったドンジュン(シム・ヒソブ)のいまもなお抱え続ける痛みが表現された別バージョンのビジュアル
大人になったドンジュン(シム・ヒソブ)のいまもなお抱え続ける痛みが表現された別バージョンのビジュアル[c]Lewis Pictures All Rights Reserved

このたび解禁されたのは、3つの人生を体験する主人公になぞらえた3種類のポスタービジュアル。メインポスターとなるのは、主人公ドンジュンの少年時代の美しい思い出。学校でカリスマ的存在だったカンヒャンとの自転車の2人乗りの記憶、決して想いを告げられなかったが、忘れられない恋をした“あの時”を切り取っている。「こんな気持ちを抱えてなぜ生きなきゃいけないの」というドンジュンのセリフが、叶わぬ恋の痛みを表現している。別バージョンでは、大人になったドンジュンのいまもなお抱え続ける痛みが表されたビジュアルと、少年時代、退屈な日常への反逆として高い壁の上を歩く姿を切り取ったビジュアル、共通して書かれた「僕の宇宙にはいつも君がいた」のコピーが印象的な3種類が披露されている。

またあわせて解禁された予告編は、ドンジュンの少年時代から始まる。苦しい日々、手を差し伸べてくれたカンヒャンに想いを寄せていた。しかしある事件以降、2人が会うことは2度となかった。その時の後悔を忘れられないまま25年の時が経った2020年。ドンジュンは3つの運命を辿ることになる。テグ、ソウル、プサン、別々の土地で、違った職業、家族との関係性、異なる出会い。美しい映像とともに、誰もが抱く、もしもあの時別の選択をしていたら、という思いが生みだす世界が表現されている。


主人公の“もしも”をパラレルワールドとして描く本作。切なさと温かさが交差する物語を劇場で体感してほしい。

文/スズキヒロシ

作品情報へ