アナ・デ・アルマスが“ジョン・ウィックワールド”で挑む、規格外の戦闘アクション!「どんなものでも相手を殺せる武器に変える」
キアヌ・リーブスが主演を務め、スタイリッシュで独創的な世界観でアクション映画史を塗り替えてきた「ジョン・ウィック」シリーズ。その最新作となる『バレリーナ:The World of John Wick』が8月22日(金)より公開。本作最大の注目ポイントは、新たな主人公となる“復讐の女神”イヴ・マカロを演じるアナ・デ・アルマスが魅せる超絶アクションの数々だ。
シリーズ第3作『ジョン・ウィック:パラベラム』(19)とクロスオーバーした時系列で描かれる本作。あのジョン・ウィックを生みだしたロシア系犯罪組織であり、孤児を集めて暗殺者とバレリーナを養成する“ルスカ・ロマ”。そこで殺しのテクニックを磨いたイヴは、幼いころに殺された父親の復讐に立ちあがるのだが、そのために裏社会の掟を破ってしまうことに。
『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』(21)でキューバの諜報部員パロマ役を演じ、わずかな出演時間ながらも痛快なアクションで世界中を魅了したアルマス。その後もルッソ兄弟がメガホンをとった『グレイマン』(Netflixにて配信中)や、クリス・エヴァンス共演の『ゴーステッド Ghosted』(Apple TV+にて配信中)でCIAのエージェントを演じるなど、アクション女優としてその名を轟かせている。
元々「ジョン・ウィック」シリーズの大ファンだという彼女が本作で演じるイヴは、幼いころに父親が殺されるところを目撃したことから心に大きな傷を負い、痛みや疑問を抱えながらもがいているキャラクター。ルスカ・ロマで訓練を受け、父親を殺した犯人の手掛かりを掴むと、彼らを見つけ出して復讐を果たすことに全力を注ぐ。
この役柄に臨むにあたってアルマスは、製作のチャド・スタエルスキが率いるスタントスタジオ「87イレブン」でハードな特訓を受け、近接戦闘などアクションの妙技を習得。「最高のスタントチームがついてくれて、この映画に必要なアクションレベルに到達するまで私を訓練してくれました」と振り返るアルマス。「銃や映画のなかで使う武器の扱いかたを習うのも楽しく、自信を持って使いこなせるようにしました。なので撮影初日には胸を張って臨むことができました」。
その甲斐もあって、シリーズの代名詞ともいえる拳銃を使った格闘術“ガン・フー”をはじめ、火炎放射器と放水ホースの対決や、世界遺産であるオーストリアのハルシュタットを舞台にした高低差を活かしたバトルなど、観る者をくぎづけにするアクション描写が実現。なかでもアルマス自身がお気に入りだと語るのは、“手榴弾”を駆使して闘うシーン。
「とても大掛かりな場面で、激しさがどんどん増していきます。いままで見たこともないような、とてもユニークなシーンになっています」と自信たっぷりのアルマス。「彼女は手榴弾やハンマー、そしてあらゆるものを使って接近戦を展開します。とにかく最高にかっこいい。周囲の状況をうまく活かすところが大好きで、彼女はどんなものも相手を殺せる武器に変えてしまうんです」。
ガン・フーやナイ・フーなど、これまでもバリエーション豊かな戦闘スキルでアクション映画ファンの心を掴んできた本シリーズに、新たに加わる“あらゆるものを武器に変える”イヴの戦闘スタイル。「最初から最後までとても楽しくエキサイティング。ポップコーンを持って座席から身を乗りだして楽しんでほしい!」とアルマス自ら推奨するように、壮絶で迫力満点のバトルを映画館の大スクリーンで目撃してほしい!
文/久保田 和馬