菅野美穂&赤楚衛二&白石晃士監督、前代未聞の『近畿地方のある場所について』プレミアに驚愕!難しすぎて正解者が現れない可能性も?

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菅野美穂&赤楚衛二&白石晃士監督、前代未聞の『近畿地方のある場所について』プレミアに驚愕!難しすぎて正解者が現れない可能性も?

発行部数70万部を突破した背筋によるホラー小説を、菅野美穂赤楚衛二をW主演に迎えて映画化した『近畿地方のある場所について』(8月8日公開)。7月16日に“近畿地方のある場所”にて世界最速上映となるプレミアが開催され、W主演の菅野美穂と赤楚衛二、白石晃士監督が登壇した。

クリエイティブセンター大阪で行われた“近畿プレミア”
クリエイティブセンター大阪で行われた“近畿プレミア”

この「近畿プレミア」は、参加するために会場となる“ある場所”がどこなのかという謎を解く必要があり、前代未聞のイベントであることと、その謎解きの難解さから開催前からSNSなどで大きな反響を呼んでいた。一時は正解者が現れない可能性も囁かれていたそうだが、その会場となる大阪市の「クリエイティブセンター大阪(CCO)」に正解者88名が来場し、無事にイベントが実施された。

【写真を見る】ここが“近畿地方のある場所”だ…本当にここでプレミアが行われるの?
【写真を見る】ここが“近畿地方のある場所”だ…本当にここでプレミアが行われるの?

この謎解きについて、菅野と赤楚も挑戦してみたとのことだが正解を導きだすことはできなかったそう。菅野は「謎解き資料の1つ目に、“こ”が多かったんですよ。それが鍵になると思ったんですけどまったく違いまして。もう本当に謎解き“わかんのかんのかんのみほ”でした(笑)」と笑いを誘いつつ、「あの謎解きを解いてきてくださるとは、みなさんすばらしいですね!」と、会場にたどり着いた来場者たちを称賛していた。

オカルトライター・千紘役を演じた菅野
オカルトライター・千紘役を演じた菅野

大阪がプレミア会場であったことにちなみ、「大阪といえば?」という質問になると、菅野は「GWに行ってきた大阪万博です。また行けたらいいなと思っています」と回答。赤楚は「USJですね。いろいろガラッと変わっているらしいですが、9年くらい行けてなくて。一緒に行ってくれるなかなか友達がいないので、友達募集中です!」、白石監督は「梅田の『はなだこ』というたこ焼き屋に大体毎回行っていて、好きです」と話し、それぞれ大阪での思い出を語っていた。

これから世界最速上映を迎える本作について、菅野は「本当にものすごく怖いです」としつつ、怖すぎて笑ってしまう場面もあったそう。赤楚は「本当に怖かったけど、ただ怖いだけではなく、気持ち悪さや陰鬱とした感じ、びっくりする怖さもあって、いろんなジャンルの怖さが楽しめます。何度でも楽しめる作品になっているんじゃないかと思います」と、確かな手応えを明かしていた。

雑誌編集者・小沢役を演じた赤楚
雑誌編集者・小沢役を演じた赤楚

この2人の話を笑顔で聞いていた白石監督は、「観終えたあとに、もう1度観たくなるのではと思います。2回目でまた違った楽しみ方ができ、3回目でより深い味わいが出てくる作品だと思います」とコメント。これに対して菅野は、「謎解きの要素も散りばめられていているので、私も気づかなかったこともありました。次はどこにトリックがあるのか探しながら観たいなと思っています」と説明していた。赤楚も、「僕ももう1回観たいですね!最初はどうしても(赤楚が演じる)小沢目線で観てしまったので、次は(菅野が演じる)千紘さん目線で観る楽しさもありますし、俯瞰して2人を見守るポジションからも楽しめると思います。見方によって全然受け取り方が違うと思うので、リピートしたい作品です」と、何度でも観たくなる作品であることをアピールした。

そんなW主演の2人をキャスティングした理由について問われると、白石監督は「好きだからです!」と即答。「菅野さんの明るさ、そして赤楚さんの愛嬌のある母性本能をくすぐる感じといった、お2人の親しみやすさが、ホラー映画ではあるんですがこの作品に合っていると感じていました、その魅力を発揮していただけたらなと思ってキャスティングしました」と、起用の決め手を熱弁。ホラー作品への久しぶりの出演となった菅野は、「準備していったものを監督に提案するというよりは、監督が思い描いていることに寄り添えたらいいなと思って演じてました。みなさんに怖がっていただけるように、ドアノブに手をかける所作にもホラーの魅せ方があって。とても興味深かったです」と思い入れの強さを語った。

2人のキャスティング理由を白石監督が熱弁!
2人のキャスティング理由を白石監督が熱弁!

一方の赤楚は、「いままで経験したことのないこともやらせていただいているので、人生で経験したことがないからこそ難しかったです」と、ホラー映画ならではの難題があったそう。「白石監督に直接演じ方を教えてもらったりもしたんですけど、監督のお芝居が上手すぎて、『こうやればいいんだ!』と思えて大変助かりました」と、キャラクター作りの裏側を語っていた。

過去の未解決事件や怪現象の数々が“近畿地方のある場所”へとつながっていく本作。劇中でも登場するオカルトや都市伝説といった要素を信じているか問われると、菅野は「信じています!ネッシーはそろそろ諦められるんですけど、ツチノコとケサランパサランは、まだ見たことのないだけなので信じています!」と目を輝かせる。これに赤楚も「僕も特にチュパカブラにはいてほしいと思います。響きも好きです!」と熱弁。これには白石監督は「UMA(未確認生物)が多いですね!」と大興奮の様子だった。

ホラー演技を実演していた白石監督
ホラー演技を実演していた白石監督

イベントの最後には、公開を待ち望むファンへメッセージが贈られた。菅野は「本当に暑い暑い夏ですので、この映画をご覧になって、ぞっくりと涼しい気持ちで過ごしてもらえるといいなと思います。監督のお言葉をお借りするなら、良質なトラウマが体感できて、どんな怖さがお好きな人もきっとハマると思います。104分間、たっぷり恐怖を味わってください」、赤楚は「原作を読まれている方も読まれていない方も、すごく楽しめる作品だと思います。まずは本当にフラットな状態で観て、この作品が“ある場所”へ誘ってくれるので、それを楽しんでいただけたらと思います」、白石監督は「1回目はなにも考えずに、ジェットコースターに乗ったつもりで翻弄されていただけたら、楽しみ方としては一番いいんじゃないかなと思います。ごゆっくりお楽しみください!」とコメント。会場を参加者が見つけるという前代未聞の「近畿プレミア」は大盛況のうちに幕を閉じた。


取材・文/MOVIE WALKER PRESS 編集部

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