“ディズニー実写化”復活を告げる『リロ&スティッチ』、興収5億超えの大ヒットスタート!『ライオン・キング:ムファサ』対比150%超えのオープニング動員

“ディズニー実写化”復活を告げる『リロ&スティッチ』、興収5億超えの大ヒットスタート!『ライオン・キング:ムファサ』対比150%超えのオープニング動員

6月6日から6月8日までの全国映画動員ランキングが発表。2003年に日本公開され興収29億円を超えるヒットを記録した、ディズニーの同名アニメーション映画を完全実写化した『リロ&スティッチ』(公開中)が、見事に初登場No.1を飾った。

北米に続き日本でも大ヒット!『リロ&スティッチ』実写化成功の理由は?

3日間で興収5億超え!2025年公開洋画第3位のオープニングに
3日間で興収5億超え!2025年公開洋画第3位のオープニングに[c]2025 Disney Enterprises, Inc. All Rights Reserved.

ひと足先に公開された北米では記録的なオープニング成績を叩きだしている『リロ&スティッチ』。ここ日本では全国380館で封切られ、初日から3日間で観客動員38万866人、興行収入5億6300万円という好成績を記録。これは、2025年公開の洋画作品としては『ミッション:インポッシブル/ファイナル・レコニング』(公開中)と『マインクラフト/ザ・ムービー』(公開中)に次ぐオープニング成績となる。

ハワイを舞台に、両親を亡くし姉と2人で暮らす孤独な少女リロ(マイア・ケアロハ)が、銀河連邦から追放された暴れん坊のエイリアンと出会い、“スティッチ”と名付けて絆を育んでいく姿を描く本作。オリジナルは2000年以降のディズニーアニメのなかでも人気が高く、複数の続編やテレビシリーズが製作。とりわけスティッチというキャラクターに圧倒的な支持が集まり、大ブームを巻き起こしたことでも知られている。

アニメ版から20年以上経っても人気が衰えない暴れん坊のエイリアン“スティッチ”
アニメ版から20年以上経っても人気が衰えない暴れん坊のエイリアン“スティッチ”[c]2025 Disney Enterprises, Inc. All Rights Reserved.

ディズニーが自社製作の名作アニメを実写化する流れはこの10年ほどのあいだで急増し、その多くが日本でも大ヒットを記録している。それらと今回の『リロ&スティッチ』のオープニング動員成績を比較してみると、直近の『白雪姫』(25)との対比は290%、昨年末に公開された『ライオン・キング:ムファサ』(24)との対比は150%超えと圧倒的。

また、最終興収34億円を記録した『リトル・マーメイド』(23)との対比では83%。コロナ禍前に最終興収121億6000万円のメガヒットとなった『アラジン』(19)との対比では40%と、さすがにディズニー・ルネサンスを代表する超人気作の実写版には及ばなかったものの、登場から20年以上経った現在もスティッチ人気が健在であることを証明する結果に。


オリジナルへの敬意を感じる的確なアップデートが成功のカギに
オリジナルへの敬意を感じる的確なアップデートが成功のカギに[c]2025 Disney Enterprises, Inc. All Rights Reserved.

こうしたスティッチ人気にただあやかるだけでなく、実際にハワイ出身の俳優を中心にしたキャスティングやハワイの美しい景観。おおまかなストーリーラインはアニメ版に即しているが随所に実写ならではの表現を加えるなど、オリジナルに忠実なアップデートが施されている点も見逃せない。これらが北米や日本でのヒットに繋がった理由であろう。『白雪姫』の興行的苦戦で先行き不透明に陥った“ディズニー実写化ブランド”は、早々に復活を遂げたようだ。

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