『すずめの戸締まり』に「【推しの子】」、そして『見える子ちゃん』…確かな演技力で人気拡大中!話題作への出演が止まらない原菜乃華の魅力
霊が見えるようになった女子高生が、ひたすら霊を無視してやり過ごそうとする姿を描く、泉朝樹による青春ホラーコメディ漫画を原作とした『見える子ちゃん』(公開中)。本作で主演を務めるのが、話題作への出演が続く実力派俳優、原菜乃華だ。放送中のNHK連続テレビ小説「あんぱん」では今田美桜演じるヒロインの妹役を演じ、『すずめの戸締まり』(22)では声優として、ドラマ&映画シリーズ「【推しの子】」では歌やダンスを披露するなど、マルチな活躍を見せている。そんな原の魅力を紹介していきたい。
ある日突然、普通の人には見えない霊が見えるようになってしまった女子高生、四谷みこ(原)。霊たちに見えていることを悟られては、なにが起こるかわからない――みこはそんな恐怖に怯えながら、ひたすら平静を装って無視を決め込む。それがたとえ、親友のハナ(久間田琳加)に霊が取り憑いても、同級生のユリア(なえなの)に霊が見えていることがばれそうになっても、ただただ全力スルーするのだ。しかし、霊に憑かれたハナの様子がどんどんおかしくなっていき、スルーするわけにはいかなくなったみこは、ついに立ち向かうことに…。
主人公みこを演じる原菜乃華
幼少期から芸能界に身を置く原は、2016年に『Lieland』で映画初主演。2022年に高校を卒業し、同年11月公開の新海誠監督によるアニメーション映画『すずめの戸締まり』では、1700人を超えるオーディションを経て主人公の岩戸鈴芽役に選ばれる。同作で声優初挑戦ながら、第18回声優アワード新人声優賞を受賞し、一気にその名を広めた。その後も、映画『ミステリと言う勿れ』(23)では菅田将暉演じる主人公を遺産相続事件に巻き込んでいく高校生を演じ、第47回日本アカデミー賞新人賞に輝いた。
原への注目度がうなぎ上りとなった作品として挙げられるのが、2021年放送のドラマ「真犯人フラグ」だろう。SNS上での展開予想で話題を集めたドラマ「あなたの番です」の制作陣が再集結した本作に、突如自宅から失踪した主人公一家の長女、光莉役で出演。恋人のストーカーに拉致監禁されていた光莉が、無理やり撮らされた動画で見せた鬼気迫る表情を、緊迫した演技で見せつけた。
かと思えば、2022年放送のドラマ「ナンバMG5」では、筋金入りのヤンキー一家の長女、吟子をコミカルに好演。「真犯人フラグ」の光莉が絵に描いたような明るく心優しい女子高生だったのに対して、吟子は金髪メッシュで言葉遣いも荒々しい。パブリックイメージである清純派のイメージをいい意味で崩し、役の幅を広げた。