濱口竜介監督最新作はフランス、日本ほか国際共同制作『急に具合が悪くなる』2026年に公開
濱口竜介がフランス、日本、ドイツ、ベルギーの国際共同制作となる『急に具合が悪くなる』で脚本、監督を務めることが明らかになった。映画は2026年に全国ロードショーとなる。
『ドライブ・マイ・カー』(21)でアカデミー賞国際長編映画賞およびカンヌ国際映画祭脚本賞を受賞、『悪は存在しない』(23)でヴェネチア国際映画祭銀獅子賞を受賞するなど、新作を発表するたびに国内外で圧倒的な評価を集め、いまや日本映画界を代表するクリエイターの1人となった濱口。監督最新作となる本作は、がんの転移を経験しながら生き抜く哲学者と、臨床現場の調査を積み重ねた人類学者が、20年の学問キャリアと互いの人生を賭けて交わした20通の往復書簡「急に具合が悪くなる」が原作となる。
舞台はフランス、パリ郊外の介護施設「⾃由の庭」。施設長であるマリー=ルー・フォンテーヌは⼊居者を⼈間らしくケアすることを理想としつつ、人手不足やスタッフの無理解などに悩まされている。そんななか、マリー=ルーは森崎真理という日本人の演出家に出会う。がん闘病中の真理の描く演劇に勇気をもらったマリー=ルー。同じ名前の響きを持つ偶然に導かれて、二人の交流が始まる。しかし、あるとき真理は「急に具合が悪くなる」。真理の病の進行とともに、二人の関係は劇的に深まり、互いの魂を通わせ合うようになる⋯。
主演にフランス映画界最高峰セザール賞主演女優賞に輝き、コメディからシリアスドラマまで幅広い役柄でこなす実力派として国際的な人気を集めるヴィルジニー・エフィラと、トップモデル“TAO”として世界を舞台に活躍し、以降ハリウッド作品を中心に国内外の話題作に出演しながら、現在は映画監督としても活動の幅を広げている岡本多緒を迎え、2人の女性の心の交流と世界に対峙するさまを描きだす。
世界が注目する濱口監督の最新作、今後の続報も見逃せない!