劇場版『名探偵コナン』記録的大ヒットスタート!公開1日で10.5億円突破、すでに8回鑑賞したリピーターも。声優陣「ちゃんと寝てる?」と驚き
劇場版28作目となるシリーズ最新作『名探偵コナン 隻眼の残像(フラッシュバック)』(公開中)の公開記念舞台挨拶が4月19日にTOHOシネマズ日比谷で行われ、高山みなみ(江戸川コナン役)、山崎和佳奈(毛利蘭役)、小山力也(毛利小五郎役)、高田裕司(大和敢助役)、小清水亜美(上原由衣役)、山田孝之(大友隆役)、山下美月(円井まどか役)が出席した。
毛利小五郎と長野県警の隻眼の警部、大和敢助がキーパーソンとなり、コナンたちが長野の雪山を舞台に巻き起こる事件に挑む本作。劇場版では初めて、敢助や諸伏高明、上原由衣ら長野県警のメンバーにスポットライトが当たることでも話題となっている。4月18日より全国522館で公開され、公開1日目で観客動員数69万人、興行収入10.5億円を突破。シリーズ歴代ナンバーワンヒット作の『名探偵コナン 100万ドルの五稜星(みちしるべ)』(2024年4月12日公開、興行収入158.8億円)対比で109%を記録し、前作突破を見込める記録的大ヒットスタートを切った。
とんでもない数字に会場からもどよめきが起こるなか、高山は「すごいね、おじさん。おじさん効果だね」と本作で活躍する小五郎役の小山と共に、目を丸くした。山が舞台となることから、高山の提案で本作を鑑賞すると「一ヶ岳登頂 」「ニヶ岳登頂」と数えることに決まったが、会場にはすでに「八ヶ岳登頂」をしたファンの姿も見受けられた。
これには山崎が「寝ているんですか?」、高山も「ちゃんと寝てる?」と心配顔。高山は「すでに八ヶ岳を制覇している人がいることに、正直すごく驚いています。本当にありがたいです。それだけ何回観ても面白いものなんだなと、再確認しました。私も何回も観たいと思いっていますが、何回も登りたくなるよね」と観客と共感を寄せ合った。するとゲスト声優を務めた山下も、「自分の身の周りでも初日に観に行った方が多くて。今作は1回観た後に、原作やアニメを見直して、また観たい作品だと思っていて。何回も観に行きたくなるような作品だと思います」と太鼓判。山田は「実写だと本当にありえないこと。すごいですよね。2日目にもう8回観ているというのは、聞いたことがないですね。コナン人気はすごい」と改めて驚いていた。
長野県警のメンバーである敢助役の高田と、由衣役の小清水は励まし合いながら、アフレコに臨んだという。高田は「テレビシリーズの収録があって、高山さんから『高田さん、次の劇場版はお願いしますよ。長野県警が頑張りますからね。イベントもプロモーションもありますから、よろしくお願いします』とレクチャーをいただいて。プレッシャーがあった」と苦笑いで告白。しかしながら「台本をいただいてストーリーを確認して、プレッシャーがワクワクとした緊張感に変わった」そうで、「敢助がこういう景色の中で負傷したんだなと、自分自身もいろいろと感じることができました。負傷する前の初々しい敢助の姿を見られたので、自分も新鮮でした」と充実の表情を見せた。小清水は「覚悟して『よし、頑張るぞ』という気持ちでいたものの、想像を大きく超える皆様の期待と愛を受け、いまだにドキドキが収まりません」と打ち明けながら、「一緒に頑張りましょうと、共にやらせていただいた」と力を合わせたアフレコを振り返っていた。
劇場版で小五郎が活躍するのは、20年ぶりのことだという。高山が「もちろん知ってはいましたが、やっぱりできる人なんだとわかりました。おじさん、ステキでしたよ」と称えると、山崎も「カッコいいなと思いました。この姿をお母さんが見てくれたらいいのになと思った」と惚れ惚れ。舞台となる“山”にちなんだ質問として「登り詰めたいことは?」という質問にフリップで答える場面もあったが、小山は「2045年まで登り詰めたい」としたため、「この勢いのまま、衰えることなく。(小五郎の活躍は)20年に1回だから、また皆さん2045年に会おう!」と約束して会場の笑いを誘っていた。
「登り詰めたいことは?」というお題に、「旅行を登り詰めたい」と回答したのが山下。「1人でいろいろなところに行くことが多くて。今月だけでも、3回くらい1人旅に行っていて。来週もヨーロッパに1人で行ったりとか、来月もヨーロッパに行ったりとか。めちゃくちゃ旅行に行っていて、とにかくいろんな海外に行きたい」と夢を膨らませた。本作では声優初挑戦を果たした山下だが、「関係者の初号試写があって、普通の映画ではそこまで満杯になることがないんです。でも『コナン』の初号試写は全席埋まっていた。こんなにスタッフさんがいらっしゃるんだと緊張した。そこで通された席が、山田さんと(原作者の)青山(剛昌)先生の間という…激ヤバな席で。もちろん映画も楽しく拝見していたんですが、それ以上に手汗が止まらなくて。すごい体験をさせていただきました」と貴重なひと時について明かしていた。
取材・文/成田おり枝