命の“終わり”を告げる鳥と互いを想い合う母娘の瞬間を刻む…『終わりの鳥』日本限定アザービジュアル

命の“終わり”を告げる鳥と互いを想い合う母娘の瞬間を刻む…『終わりの鳥』日本限定アザービジュアル

A24が送る一風変わったヒューマンドラマ『終わりの鳥』(4月4日公開)。本作より、死を告げる鳥“デス”をモチーフにした日本限定のアザービジュアル5種が解禁となった。

【写真を見る】“終わり”を告げる鳥デスと、その鳥と寄り添う病を抱える少女チューズデー
【写真を見る】“終わり”を告げる鳥デスと、その鳥と寄り添う病を抱える少女チューズデー[c]DEATH ON A TUESDAYLLC/THE BRITISH FILM INSTITUTE/BRITISH BROADCASTING CORPORATION 2024

地球を周回して生きものの“終わり”を告げる鳥デスと、その鳥と寄り添う病を抱える少女。かたや一心不乱に鳥と闘う少女の母親。世にも奇妙なデスとの対峙によって、母娘2人は間もなく訪れるであろう別れを次第に受け止めてゆく。そのプロセスを風変わりな表現、アイス・キューブの名曲「It Was a Good Day」も使用しながら驚きとユーモア、涙で満たされた物語として作り上げた。

チューズデーが見上げる先で赤い翼を大きく広げるデス
チューズデーが見上げる先で赤い翼を大きく広げるデス[c]DEATH ON A TUESDAYLLC/THE BRITISH FILM INSTITUTE/BRITISH BROADCASTING CORPORATION 2024

次世代を牽引する新たな才能を発掘してきたA24のもと、長編監督デビューを飾ったのはクロアチア出身のダイナ・O・プスィッチ。タバコをくゆらせ、ラップのリズムを刻むチャーミングなキャラクターを造形する一方で、死という観念を奇想天外に視覚化し、その苦悩にも触れるなど奥行きのあるストーリーに仕立てた。繊細でウィットに富んだチューズデー役には『恋人はアンバー』(20)のローラ・ペティクルー。シリアスとコミカルを横断する絶妙なバランスで母親ゾラを演じたのは、エミー賞常連の人気TVシリーズ「VEEP/ヴィープ」で知られる、コメディエンヌのジュリア・ルイス=ドレイファスだ。

自分のミッションを遂行しようと目を光らせるデス
自分のミッションを遂行しようと目を光らせるデス[c]DEATH ON A TUESDAYLLC/THE BRITISH FILM INSTITUTE/BRITISH BROADCASTING CORPORATION 2024

このたび、新たに公開されたのは日本限定のアザービジュアル。コンゴウインコをメインに据えて、複合的に創出された死を象徴する鳥デスがてっぺんから逆さまにデザインされた印象的な日本版ポスターに続き、新たな場面写真や様々なデスを捉えたカラフルな仕上がりとなっている。

デスを優しく抱きしめるチューズデー
デスを優しく抱きしめるチューズデー[c]DEATH ON A TUESDAYLLC/THE BRITISH FILM INSTITUTE/BRITISH BROADCASTING CORPORATION 2024

チューズデーが見上げる先で赤い翼を大きく広げるデス。死にゆく者の声がいつも頭に響いていたデスを鎮めたチューズデーにその心情を吐露する様子、ロンドンの街並みの上空に現れたデスが「やらねば、やらねば、やらねば」と自分のミッションを遂行しようと目を光らせている姿。ゾラとチューズデーが微笑みながらソファで一緒に雑誌を読んでいる2ショットからは、「ママは大丈夫だって約束して」、「――約束する」といずれ訪れるであろう永遠の別れに、娘である少女の方が母親を案じているという、切実な様子も伝わってくる。

ゾラとチューズデーが微笑みながらソファで一緒に雑誌を読んでいる
ゾラとチューズデーが微笑みながらソファで一緒に雑誌を読んでいる[c]DEATH ON A TUESDAYLLC/THE BRITISH FILM INSTITUTE/BRITISH BROADCASTING CORPORATION 2024

あわせて、映画評論家、ライターなど著名人16名からのコメントも到着。フリーアナウンサー、俳優の宇垣美里は、「突如現れた極彩色の羽を持つ“死”を前に母娘が見せる反応は、そのままにそれぞれの死との向き合い方、あるいは目の逸らし方を浮かび上がらせる。そうか、死と会話し、正面から対峙すると、生きること、見送ることの解像度まで上がるのか」と本作から得た気付きを言葉にしている。

タレントのでか美ちゃんもまた、「親子愛と命の儚さと尊さと、不思議な鳥。箇条書きにしてしまうとほっこり確定演出の要素しかないが、A24 が手掛けるとこうも予想不可能な展開になるのかと脱帽。強烈な愛情を強烈に描いていて、もはや笑える!と思ってたはずが…なぜか最後は涙を流してました」と驚きとユーモアが別れという悲しみを包み込み、心を温めてくれると称賛している。


『終わりの鳥』の日本版ポスター
『終わりの鳥』の日本版ポスター[c]DEATH ON A TUESDAYLLC/THE BRITISH FILM INSTITUTE/BRITISH BROADCASTING CORPORATION 2024

インコの姿をしたデスと別れに直面した母娘の交流が、観客に様々な感情を呼び起こす『終わりの鳥』。映像に没入できる劇場でじっくりと味わいたい作品だ。

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