『スクリーム7』も撮了間近の“新三部作”を総まとめ!オスカー女優出演から“死亡者”のカムバックまで
1990年代にティーンを中心に大ブームを巻き起こした青春スラッシャーホラー「スクリーム」シリーズ。その正統続編かつリブート版として2022年にスタートした新シリーズの最新作『Scream7』の撮影がクランクアップを目前に控え、続々とキャスト情報が明らかになってきている。『7』までの“新三部作”に至るまでのシリーズを簡単におさらいしながら、現在わかっているキャスト情報を整理していこう。
田舎町ウッズボローに暮らす若者たちと、彼らを執拗に付け狙う連続殺人鬼ゴーストフェイスの攻防を描いた「スクリーム」シリーズ。制作費を10倍以上も上回る全世界興収を記録した1996年の第1作を皮切りに、1998年に『スクリーム2』、2000年に『スクリーム3』が立て続けに作られ、いずれもヒットを記録し“旧三部作”はいったん完結。その後2011年には新キャラクターたちも登場する第4作『スクリーム4 ネクスト・ジェネレーション』が公開されたが、興行的には振るわない結果となった。このあとも次なる続編映画が企画されたもののさまざまな事情でなかなか実現に至らず、コロナ禍を経てようやくリブート兼続編として再始動。
その第1弾となった通算第5作の『スクリーム』(22)は、オリジナルキャストの再集結という話題性に加え、シリーズ固有の恐怖表現を現代の進化したテクノロジーにあわせてアップデート。往年のシリーズファンはもちろん、現代の若者からも熱烈な支持を集め大ヒットを記録。続く『スクリーム6』(23)との2作で全世界興収3億ドルを突破。これまで製作された6作品トータルの全世界興収は9億ドルを突破している。
この2020年代に入ってからの新シリーズで注目を集めたのは、やはり新世代の若手キャストの起用。カーペンター姉妹の妹タラ役を演じたジェナ・オルテガは第5作の後に出演した『X エックス』(22)や、「ウェンズデー」(Netflix)のタイトルロールを演じて大ブレイク。姉のサム役を演じた『イン・ザ・ハイツ』(20)のメリッサ・バレラは第5作・第6作を手掛けたマット・ベティネッリ=オルピン&タイラー・ジレット監督の次作『アビゲイル』(24)でも主演を務めた。
タラの友人アンバー役を演じたマイキー・マディソンは、つい先日『ANORA アノーラ』(公開中)で第97回アカデミー賞主演女優賞を受賞し、時の人となったばかり。彼女たちが演じたフレッシュな新キャラクターが作品を盛り上げ、まさに若手スターの登竜門と言える立ち位置を確立した。
第7作には上記3名の出演はないものの、『Y2K』や『Heart Eyes』など話題作への出演が相次ぐメイソン・グッディングや「イエロージャケッツ」にも出演したジャスミン・サヴォイ・ブラウンは続投。さらに新キャストとして、「ゴーストバスターズ」のリブートシリーズのマッケンナ・グレイスとセレステ・オコナー、『ラン・ハイド・ファイト』(20)のイザベル・メイ、さらにエイサ・ジャーマンやサム・レヒナー、マーク・コンスエロス、イーサン・エンブリー、ミシェル・ランドルフ、ジミー・タトロ、アンナ・キャンプら、注目株が名を連ねている。まだ日本での知名度は低い面々だが、このなかから今後のスターたちを発見するのも楽しみの一つとなりそうだ。
また、旧三部作の主役シドニー・プレスコット役のネーヴ・キャンベルと、ゲイル・ライリー役でシリーズ皆勤賞を誇るコートニー・コックスに加え、第5作で死亡したデューイ役のデイヴィッド・アークエットも再登場。さらに第1作のスチュ役のマシュー・リラード、第3作のローマン役のスコット・フォーリーと、すでに劇中で命を落としているはずのキャラクターのカムバックも伝えられている。いったい彼らはどのようなかたちで登場するのか。北米での公開は2026年2月27日(金)を予定。続報に乞うご期待!
文/久保田和馬