『アバター:ウェイ・オブ・ウォーター』、全世界興収20億ドル突破が目前に!
2023年の最初の週末(1月6日から8日)の北米興収ランキングは、年末から安定した興行を続けている『アバター:ウェイ・オブ・ウォーター』(日本公開中)の4週連続Vで幕を開けた。
週末3日間の興収は4583万ドル。これは公開4週目末の成績としては歴代3位となる数字。同1位の『アメリカン・スナイパー』(14)は4週目に拡大公開をスタートさせた作品のため比較参考外ではあるが、同2位の『アバター』(09)の5030万ドルと比較すると、やや落ちるだけの上々の成績。ちなみに競り落とした相手は2022年の興収トップ作品である『トップガン マーヴェリック』(日本公開中)だ。
4週目末の時点で前作の『アバター』は累計興収4億3000万ドル、比較対象に挙げた『トップガン マーヴェリック』は4億6600万ドルだったのに対し、『アバター:ウェイ・オブ・ウォーター』の場合は余裕しゃくしゃくで興収5億ドルを突破している。ジェームズ・キャメロン作品特有の息の長さを考えれば、最終興収7億ドル突破は確定的で、それ以上も充分に狙えるだろう。
ちなみに北米歴代興収ランキングでは週末段階で第16位で、次週末には一気に13位までジャンプアップする公算となっている。全世界興収も12日の木曜日の時点で19億ドルを突破して『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』(21)を抜き去るとみられており、史上6作目(そのうちキャメロン監督作品では3作目)の全世界興収20億ドル突破作品となることは間違いない。
そんな『アバター:ウェイ・オブ・ウォーター』に果敢に挑み2位スタートとなったのは、「死霊館」シリーズのジェームズ・ワンと、ジェイソン・ブラムが率いるブラムハウスが「インシディアス」シリーズ以来のタッグを組んだ『M3GAN/ミーガン』(6月9日日本公開)。心に傷を負った少女の親友になるようプログラムされたAI人形が引き起こす惨劇を描いたホラー作品だ。
初日から3日間の興収は3042万ドル。製作費はおよそ1200万ドルとのことで、すでにその3倍近くを北米だけで回収。さらに批評集積サイト「ロッテン・トマト」によれば、批評家の95%から好意的な評価を得ており、興行面でも批評面でも大成功。すでに続編の製作に着手しているとの報道もあり、新たな人気ホラーシリーズとなることだろう。
文/久保田 和馬