監督
世界随一のピアノコンクールであるショパン国際ピアノコンクールの出場者を追ったドキュメンタリー。2021年の第18回大会において、ポーランド、ロシア、中国、イタリアなど、国籍も育ってきた環境も異なる6人の出場者たちに注目し、彼らとともに舞台裏にいるかのような臨場感を体感する。第52回国際エミー賞にて、ポーランド映画として初めて芸術番組部門最優秀賞を受賞。
ストーリー
ショパンの出身国であるポーランドのワルシャワで5年に1度開催されるショパン国際ピアノコンクールは、スタニスラフ・ブーニン、マルタ・アルゲリッチら多くの名だたるピアニストを輩出し、出場するだけで名誉なこと、入賞すればその後の成功が約束される随一のコンクールであり、世界中の若きピアニストたちが頂点を目指す憧れの舞台である。本作が取り上げるのは、反田恭平さんと小林愛実さんの日本人ふたりが入賞した2021年の第18回大会。コロナ禍のため1年延期となった本大会に挑む6人の出場者に密着した。1次から本選まで全4回、21日間にわたって行われる審査に参加した、ポーランド、ロシア、中国、イタリアなど、国籍も育ってきた環境も異なる出場者たち。緊張に負けてしまう者、プレッシャーを楽しみ、力に変える者、優しい先生と二人三脚で栄光を目指す者、威圧的な指導者に押し潰されそうになる者……。しかし、幼いころからここで演奏することを夢見てきた強い思いは変わらない。競技に挑む彼らとともに、舞台裏にいるかのような臨場感に肉薄する。