
江波杏子
大滝銀子
「女賭博師奥ノ院開帳」の石松愛弘と井上芳夫が共同で脚本を執筆し、井上がメガホンをとったシリーズ第十二作。撮影はコンビを組んだ中川芳久。
大滝銀子の父辰造は、イカサマ賽を使ったということで一命を落した。その時の相手は、緋桜のお秋、イカサマをあばいたのは木壷の半次だった。それ以来、辰造の親分三田村は、子分には逃げられ、縄張は新興ヤクザの風間に荒され苦境に立っていた。その結果、三田村によって仕切られる野狐半次供養盆もあやぶまれていた。銀子は、父のイカサマを信じられず、真相究明の旅に出た。父に負けない壷ふりを志す銀子は、辰造の最後の相手だったお秋の壷さばき、札さばきを観察した。そんなある日、お秋は、しつこくつきまとう銀子を捕え、真情を吐かせようとした。だが、銀子は自分が辰造の娘であることを隠し、お秋の弟子入りを果したのだった。その日から、銀子はお秋に従い、お秋の賭場で中盆をつとめ、コンビの名は他にも知れわたった。その頃、風間は野狐一家の供養盆を三田村に変って仕切り、名実ともに日本一の親分になろうと画策していた。そんな折、なき辰造の一の弟子政吉が出所してきた。しかし、名胴師政吉は風間らによって殺され、三田村は胴師に急きょお秋を配し野狐盆に挑んだ。盆は慎重に進められたが、またしても木壷の半次から「待った」の声がかかった。お秋も逆イカサマにかけられてしまったのだ。お秋の最後をみとどけた銀子は、厳しい修行を積み、やがて半次の巧妙な逆イカサマを鋭く見破るのだった。
大滝銀子
緋桜のお秋
八丁荒しの政吉
木壷の半次
疾風の辰
四五一の六助
三田村雄作
風間大造
寺沢
新庄
前川
松沢
青たんのお由
ちんぴら
立会人
親分A
親分B
子分A
子分B
客A
客B
親分
新庄の子分A
新庄の子分B
新庄の子分C
風間の子分A
風間の子分B
風間の子分C
風間の子分D
風間の子分E
三田村の子分A
三田村の子分B
のみやの男
のみやの女
[c]キネマ旬報社