谷崎潤一郎原作『Diary of a Mad Old Man』2027年夏に公開決定!主演リリー・フランキーが東京国際映画祭で舞台挨拶

谷崎潤一郎原作『Diary of a Mad Old Man』2027年夏に公開決定!主演リリー・フランキーが東京国際映画祭で舞台挨拶

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谷崎潤一郎の最後の長編小説「瘋癲老人日記」を、『スモーク』(95)のウェイン・ワン監督が現在の東京を舞台に映画化した『Diary of a Mad Old Man(原題)』が、2027年夏に公開されることが決定した。第39回東京国際映画祭のガラ・セレクション部門に出品された本作は11月3日に上映され、上映後の舞台挨拶に主演のリリー・フランキー、共演の斉藤工、ワン監督が登壇し、公開決定が発表された。

【写真を見る】谷崎潤一郎の最後の長編小説「瘋癲老人日記」を映画化
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本作は、脳卒中からの回復過程にある69歳のウツギ(リリー)が、介護をしてくれる長男ジョウキチ(斉藤)の妻スースー(ファン・ビンビン)に執着していく姿を描く。衰えていく身体とは裏腹に、ウツギの性への欲望は激しさを増し、2人の関係は誘惑と妄想の境界を曖昧にしていく。

上映が終わると、会場は温かい拍手に包まれた。ワン監督が「明日(11月4日)は、リリーさんの誕生日なんです」と呼びかけると、客席からは祝福の拍手が。63歳となるリリーは「イヤですね、どんどんジジイになっていくと、こう(=映画の中の主人公のように)なっていく…(苦笑)。(劇中で演じた主人公ウツギと違って)まだ俺はビンビンですから!」と語り、会場を笑わせた。斉藤は「リリーさん経由で、ウェイン・ワン監督が谷崎を映画化しようとしていると、遥か彼方の情報として聞いていたので、いち映画ファンとしてこの映画が完成してみなさんに観ていただけたことを幸せに思っています」と挨拶した。

第39回東京国際映画祭での上映後の舞台挨拶にて劇場公開が発表された
第39回東京国際映画祭での上映後の舞台挨拶にて劇場公開が発表された

企画について、リリーは「そもそも、ウェインから『“老人の性”をテーマにした映画を撮りたい』と10年ぐらい前から聞いていて、プロットを書くのを相談されていたんですけど、『いろんなアメリカの俳優に断られているから、もう、お前でいい』って言われて、『え?俺、出るんだ?』と思いました(笑)」と振り返る。これにワン監督は「断ったのは彼ら(=ハリウッドの俳優)じゃなくて、私のほうです」と、リリーがファーストチョイスだったことを強調。リリーは「紆余曲折あって、日本人と中国人(ファン・ビンビン)のキャストで、中国系アメリカ人のウェインが撮るアメリカ映画という、一番平和な成り立ちになりました。やはり『エロは世界をつなぐ』!」と笑顔を見せた。

撮影現場は当初の台本にないことばかりだったそうで、話題はうなぎが使われるシーンに。リリーは「撮影の中盤、監督から『リリー、相談がある』と言われて。聞くと『この映画はこのまま撮影すると、ただの“よい映画”になってしまう』と悩んでいて、『それじゃダメなの?』と(笑)。その結果、優秀なスタッフのおかげで、3日後にはうなぎが(現場に)来ていました」と明かした。説明的なシーンを大胆にカットするワン監督の編集についても語られ、「それでもうなぎは残ったんだね…」としみじみ話すリリーに、会場は再び笑いに包まれた。

また、リリーは本作について「最終的に“いとおかし”というような、悲しさもあり、純愛が描かれている。最高の“推し活映画”ですよね」と語り、斉藤も「純愛だと思います」と同意。ファン・ビンビンについても「彼女がいると、華やかで撮影時から“映画”にしてくれるんです。朗らかで明るくて、お芝居に対して真摯な方」とたたえた。


谷崎文学を、ワン監督がユーモアと純愛を交えて映しだした本作。2027年夏の公開を楽しみに待ちたい。

文/サンクレイオ翼

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