第83回ヴェネチア国際映画祭でワールドプレミアを迎えた『ワイルド・ホース・ナイン』日本公開日は2027年1月29日に決定

第83回ヴェネチア国際映画祭でワールドプレミアを迎えた『ワイルド・ホース・ナイン』日本公開日は2027年1月29日に決定

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マーティン・マクドナーが、三たびオリジナル脚本&監督でサーチライト・ピクチャーズとタッグを組んで贈る『ワイルド・ホース・ナイン』。ワールドプレミアが第83回ヴェネチア国際映画祭で開催され、約15分に及ぶスタンディングオベーションを獲得した本作の日本公開日が2027年1月29日(金)に決定した。

【写真を見る】第83回ヴェネチア国際映画祭にマーティン・マクドナー監督らレジェンドたちが集結!
【写真を見る】第83回ヴェネチア国際映画祭にマーティン・マクドナー監督らレジェンドたちが集結![c]2026 Searchlight Pictures. All Rights Reserved.

1973年のチリ軍事クーデター直前、“モアイ像”で知られるイースター島に降り立ったCIAエージェントのクリス(ジョン・マルコヴィッチ)とリー(サム・ロックウェル)の2人を中心に物語が進んでいく本作。長年のパートナーである彼らが、それぞれの過去や現在進行形の陰謀と格闘するなか、自由を求める反権力派の学生、モニカ(マリアナ・ディ・ジローラモ)とアリシア(アイリン・サラス)に出会うが、それはCIA南米支局長のMJ(スティーヴ・ブシェミ)をも巻き込んだ思いもよらない事態へと発展していく…。

ワールドプレミアには、過去同映画祭において2作連続で最優秀脚本賞を獲得したマクドナー監督をはじめ、マルコヴィッチ、ロックウェル、ブシェミ、ジローラモ、サラス、パーカー・ポージーらが集結。船上から彼らが姿をみせると会場からは大歓声が沸き起こり、会場全体が最高潮の盛り上がりに達した。

プレミア上映の前に先駆けて行われた記者会見には、2度のアカデミー賞ノミネートを誇るマルコヴィッチ、マクドナー監督作『スリー・ビルボード』(17)でアカデミー賞助演男優賞を受賞したロックウェルに加え、ブシェミ、ジローラモ、サラス、ポージー、そしてマクドナー監督が揃って出席した。

“受賞スピーチを書き始めているか”と記者から質問されたジョン・マルコヴィッチ
“受賞スピーチを書き始めているか”と記者から質問されたジョン・マルコヴィッチ[c]2026 Searchlight Pictures. All Rights Reserved.

会見では、ジャーナリストの一人から、マルコヴィッチに対しすでに受賞スピーチを書き始めているかという質問が。「それは実に親切なご質問ですね。私は長いキャリアを積み、脚本家、監督、俳優たちと素晴らしいコラボレーションを重ねてきました。彼らと競い合っているとは一度も感じたことがありません。私にとってなによりも嬉しいのは、この映画が注目を浴びることです。この映画には素晴らしい演技を見せる俳優たちが何人も出演しており、脚本も演出も素晴らしい。私にとって重要なのは、それなのです」と語り、自身への評価以上に作品そのものが注目を集めることを喜ぶ名優らしい姿勢をのぞかせた。さらに、「私は人生を通して、大好きなことをやってきました。これからもそれを続けていくつもりです。引退するつもりはありません。時が来れば、周りが私を引退させてくれるでしょう。それが物事の自然な流れだと思いますから」とも語り、ヴェネチアの地で生涯現役を宣言した。

脚本、監督を務めたマクドナーは、本作について「いまの時代に対するちょっとした皮肉が込められている」とコメント。映画を「権威や、私たちに伝えられていることに対して疑問を投げかける」手段として使うのが好きだと語り、70年代のイースター島を舞台にしたCIAエージェント二人の物語を通して、現代社会にも通じるテーマをユーモアたっぷりに描いたことを明かした。

そんなマクドナーならではの鋭い視点で描かれた物語は、映画界のレジェンドたちも魅了。マルコヴィッチは、自身とロックウェルが演じるキャラクターを「2人の間抜け」と表現し、出演を決めるのは「簡単な決断」だったと振り返る。「以前、マクドナーが書いた脚本をいくつか送ってもらったことがあったが、他の仕事の都合で検討できなかった」とかつての経緯を語り、「今回のオファーが来た時、絶対にやると決めた。幸い、邪魔になるような予定はなにもなかった」と、念願だったマクドナー作品への出演を即決したことを告白する。

さらに、CIA南米支局長であるMJを演じたブシェミも、「私はマクドナーを文字通りストーカーのように追いかけ回して、『絶対に私と一緒に仕事をしてくれなきゃ!』と言ったんです。そうしたら、彼は私にこの風変わりな上司役をオファーしてくれて。私は喜んで引き受けました」とユーモアたっぷりに出演の経緯を明かす。また、マルコヴィッチ演じるクリスの長年の相棒リーを演じたロックウェルは、リーとクリスの劇中での関係性について語り、会場の笑いを誘う様子も。レジェンドたちが勢揃いした貴重な会見の場は、最後まで質問が途切れることのない盛り上がりを見せていた。その後のレッドカーペットでも、現地に集まった映画ファンから大歓声で迎えられた彼らは、現地の声援にも応えながら会場へと向かっていった。

マクドナー監督が5作目の長編映画として描きだした本作は、観る者の想像を遥かに超えるカタルシスへと誘い、ユーモラスかつ謎に満ちた展開でヴェネチアの観客を魅了。上映後には約15分間にわたるスタンディングオベーションが巻き起こり、今年の映画祭最長を記録した。マルコヴィッチは感極まった様子をみせ、マクドナー監督も感動の表情を浮かべた。


世界中の批評家たちから絶賛の声が続々寄せられている本作。日本での公開が待ち遠しい!

文/サンクレイオ翼

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