ブラッドリー・クーパー監督最新作『これって生きてる?』制作のきっかけになった重要なシーンを捉えた本編映像
俳優、監督として活躍するブラッドリー・クーパーによる最新作『これって生きてる?』。このたび、本編映像が解禁となった。
『アリー/スター誕生』(18)、『マエストロ:その音楽と愛と』(23)でアカデミー賞作品賞にノミネート、トップ俳優としてだけでなく監督としてもいまやアメリカ映画界を背負う存在となったクーパーが友人の実話を題材にして生みだした本作。2人の子どもにも恵まれ、順調なはずだった夫婦、アレックスとテス。中年にさしかかり、置き去りにしてきたそれぞれの夢が二人の結婚生活を終わりに向かわせる。失意のなか、アレックスはニューヨークの街でふと足を運んだコメディクラブで偶然舞台に立つ。夫婦の赤裸々な関係を“笑い”に変えながら、新しい生きがいを見つけていくアレックスの先にあった思いがけない人生が描かれていく。4度エミー賞ノミネートの名優ウィル・アーネットと、『マリッジ・ストーリー』(19)でアカデミー賞受賞のローラ・ダーンが離婚の危機を迎えた夫婦、アレックスとテスを演じる。
今回解禁となったのは、クーパーが本作を作るきっかけになったエピソードを描いた重要なシーン。家族と別居し、離婚の危機に向き合うことになった主人公のアレックスは、偶然にもスタンドアップコメディのステージに立つことになる。最初はあくまで“趣味”だったステージだが、赤裸々な結婚生活への本音を“笑い”に変えることで観客の共感を得始め、不思議なカタルシスを覚えはじめる。そして、ついに初めてゲストとして大きなオファーを得たアレックス。ところが、まさに“趣味”から“本気”に変わる大一番の勝負となったステージの観客席には、偶然にも妻のテスが客として訪れていたのだった。
『マエストロ:その音楽と愛と』の撮影中にクーパーは、友人でもあるアーネットから実際に起きたこの奇妙で魅力的なエピソードを知り、本作の制作を決意した。「私は『夏まで待ってほしい』と言いました」とクーパーは語る。「私が脚本を書いて、それを皆さんに渡す。もし気に入ったら、この映画を作ろう。気に入らなくても問題ない。気に入った部分を取り入れて、皆さんの映画を作ってほしい」と語ったと明かす。
解禁となった映像では、初めてアレックスがステージに立っていたことを知ったテスが「知らないのは私だけ?」と詰め寄り、別居中の妻への隠し事が明らかとなったことで一瞬剣呑な雰囲気に。勝負をかけたステージを終えたばかりのアレックスは、まさに夫婦関係でも勝負を迫られる。ところが、テスは予想外の一言を放つのだった。
アレックスとテスの関係は、この“勝負の夜”にどんな変化を生み出すのか?ぜひ劇場で確認してみてほしい。
文/鈴木レイヤ
