山田杏奈主演『NEW GROUP』集団行動の異様な熱気と狂気をはらんだ本ビジュアル&本予告
山田杏奈が主演を務め、青木柚とピエール瀧が共演する『NEW GROUP』(6月12日公開)から本ビジュアルと本予告が到着した。
本作は商業映画監督デビュー作『みなに幸あれ』(23)が国内外で注目された下津優太が監督するSFサイコ・エンタテインメント。組体操という「集団行動」における人間の行動心理とその狂気をコミカルかつシリアスに描きつつ、個性が強調されるいまの時代に集団に埋没することの幸せとはなにかを問いかける。
愛(山田)は引っ込み思案な普通の女子高生。ある日、彼女は転校生の優(青木)と出会う。海外帰りの優は日本の学校の集団行動になじめない。彼の存在が気になる愛だったが、なかなか距離を縮められずにいた。そんなある日、校庭で一人の生徒が四つん這いになり動かなくなった。時間を追うごとにその生徒の横に同じように四つん這いになる生徒が並び始める。愛もなぜか、ピラミッドに加わりそうになる。これは、その後地域全体を巻き込む、集団怪現象の始まりに過ぎなかった。
このたび解禁された本ビジュアルでは、校庭に突如として出現した巨大な人間ピラミッドが印象的に写しだされ、整然と組み上げられたその姿は、異様で不穏な空気を漂わせている。ピラミッドの前には愛と、クラスメイトの優が並び、呆然とした瞳でこちらをまっすぐ見つめている。そしてその背後には騎馬戦の大将の位置で腕を組んだ校長(ピエール瀧)の姿が、事の異常さをさらに印象付けている。この3人と巨大な人間ピラミッドが生みだす不気味な光景が、本作の独特な世界観を象徴するビジュアルとなっている。
あわせて公開されている本予告映像では「集団はあなた方に幸せを与えますよ」という校長のセリフと共に、校庭に突如として現れた巨大な人間ピラミッドをきっかけに、不敵な笑みを浮かべる生徒たちや異質な人々、そして統率された動きで迫りくる組体操の姿が映しだされている。何気ない日常を送っていた学校生活は突如として崩れ落ち、抗おうとする愛と優だったが、異様な光景は、学校だけにとどまらず、街全体に広がっていく。後半では、集団を導く校長とそれに対峙する愛の姿が描かれ、コミカルな空気を漂わせながらも、どこか狂気を感じさせる展開が印象的。特に、校長の掛け声に呼応するように「個人と、個人が、集まってー集団!!」とリズムに乗せて放たれるセリフは、ユーモアと狂気が入り混じる本作を象徴するシーンの一つとなっている。
また本作の主題歌が藤原さくらの新曲「new world」に決定。スモーキーで透明感のある歌声で知られる藤原が、本作の独特な世界観に寄り添う楽曲を書き下ろした。楽曲制作にあたり下津監督は、「人間ピラミッドをしている人々は無表情で声も発しない状態なので、その人たちの声にならない叫びのようなものや、集団の象徴として合唱を入れていただきたい」と依頼したとのこと。
寓意に満ちた物語をシリアスかつユーモラスに活写する本作。巨大人間ピラミッドをスクリーンで目撃して!
文/サンクレイオ翼
