【第98回アカデミー賞】『罪人たち』のスピーチが胸熱!マイケル・B・ジョーダンの主演男優賞や女性初の撮影賞!
現地時間3月15日(日本時間3月16日)、米ロサンゼルスのドルビー・シアターで開催された第98回アカデミー賞授賞式で、心に残った授賞式スピーチをいくつかピックアップ!3本目は、マイケル・B・ジョーダンの主演男優賞をはじめ、脚本賞、撮影賞、作曲賞の4部門受賞『罪人たち』(公開中)でのスピーチを紹介する。初ノミネートにして初受賞の快挙となったジョーダンは、オスカー像を手に「神様、すばらしいです」と喜びを口にした。
最多16部門にノミネートされたことも話題になった本作は、「ブラックパンサー」シリーズのライアン・クーグラーが、『クリード チャンプを継ぐ男』(15)でも組んだマイケル・B・ジョーダンを主演に迎えた異色のホラー。予想外の展開でクチコミも広がり、北米で大ヒットを記録した。現代に繋がる人種差別問題にも一石を投じる本作。ジョーダンは、一卵性双生児の兄と弟を一人二役で見事に演じ分けた。
ジョーダンは「私の母も父も来ております。ガーナからわざわざ来ました。私のきょうだいみんなが来ています」と嬉しそうにコメント。また「私を信じてくれて、ありがとう。私にこのような機会を与えてくれた素晴らしい監督、キャストの皆様、本当に心から感謝です」とスタッフ、キャスト、家族の名前を口にした。
続いて、「私の前に道を切り拓いてくれた人々のおかげで、いまこの場所に立っています。シドニー・ポワチエ、デンゼル・ワシントン、ハル・ベリー、ジェイミー・フォックス、フォレスト・ウィテカー、そしてウィル・スミス。偉大なる先人たち、私のルーツである彼らと同じ列に並べることを、心から光栄に思います」と、先人となる黒人俳優たちの名を挙げつつ喜びをかみしめた。
さらに「私のキャリアをサポートしてくださったすべての方、関わってくださったすべての方、そして映画を観るべく、何度も何度も足を運んで観てくださったすべての方に心から感謝いたします」と語った。
また、作品賞と監督賞は『ワン・バトル・アフター・アナザー』(25)のポール・トーマス・アンダーソンに譲ったクーグラー監督だが、脚本賞を受賞。「素晴らしいキャストのみんなに感謝します。特に、私の兄弟であるマイケル・B・ジョーダン。あなたは私が夢見た以上の形で、これらの言葉に命を吹き込んでくれました。長い間、このキャラクターたちについて語り合ってきましたね。今夜、少し前に君が受賞する姿を見られたことは、私の人生最大のハイライトでした」とジョーダンを称えた。
本作については「この物語は、ニューオーリンズの土壌から生まれました。不屈の精神と魔法の街ですが、この作品が、彼ら先祖の尊厳に少しでも報いるものになればと願っています。アカデミー会員の皆さん、私たちのジャンル映画、ホラー、そして神話が、この席に座るにふさわしいと認めてくださってありがとう」と感謝した。
そして、女性として史上初めて撮影賞を受賞したオータム・デュラルド・アーカポーの快挙も大きく称えられた。アーカポーは「ここにいられることを光栄に思います。いま、この会場にいるすべての女性たち、どうか立ち上がってほしい。あなたたちがいてくれたからこそ、私はいまここに立てているので。この賞レースを通じて、私は多くの女性たちからあふれるほどの愛を受け取ってきました」と、会場にいた女性陣すべてに感謝したスピーチも非常に胸を熱くさせるものだった。
クーグラー監督には「監督はいつも『僕を信じて、信頼してくれてありがとう』と言ってくれますが、本当に誠実な人です。私たちのアイデアが聞き届けられ、現場で力を持てるような場所を与えてくれてありがとう」と現場のチームワークの良さについても言及。
続いて家族や自身の子どもにも喜びを伝えたあと「今夜以降、私と同じような姿をしたたくさんの少女たちが、自分にもこの仕事ができるんだと確信して、安らかに眠りにつけることを願っています。本当にありがとうございました!」と未来ある子どもたちにもエールを送り、スピーチを締めくくった。
文/山崎伸子
