カズ・ヒロが圧巻の特殊メイクを披露!『スマッシング・マシーン』変貌の一部始終を捉えたタイムラプス

カズ・ヒロが圧巻の特殊メイクを披露!『スマッシング・マシーン』変貌の一部始終を捉えたタイムラプス

第82回ヴェネチア国際映画祭にて銀獅子賞(監督賞)を受賞、映画スタジオA24製作で贈る『スマッシング・マシーン』が5月15日(金)より公開される。このたび、主演のドウェイン・ジョンソンの特殊メイクに迫るタイムラプス映像が到着した。

【写真を見る】メイクのカズ・ヒロとベニー・サフディ監督
【写真を見る】メイクのカズ・ヒロとベニー・サフディ監督[c]2025 Real Hero Rights LLC

本作は、日本中を熱狂の渦に巻いた総合格闘技の祭典「PRIDE」の創成期、“霊長類ヒト科最強”と恐れられた伝説の格闘家マーク・ケアーの知られざる軌跡を描く実話。主人公のケアーを演じるのは、プロレスラー“ザ・ロック”として不動の人気を獲得したのち、ハリウッドのトップスターに上り詰めたジョンソン。2002年にHBOにて製作された同名ドキュメンタリーを鑑賞し、深く感銘を受けたことから自ら映画化権獲得に動き、主演兼プロデューサーを務めている。これまでのタフなイメージを覆す繊細な演技が高く評価され、ゴールデン・グローブ賞主演男優賞(ドラマ部門)への初ノミネートも果たした。

ケアーの恋人ドーンを演じるのは、『オッペンハイマー』(23)で第96回アカデミー賞助演女優賞にノミネートされた実力派のエミリー・ブラント。さらに現役格闘家のほか、大沢たかお、布袋寅泰ら日本人キャストも出演する。監督はこれまで“サフディ兄弟”として『グッド・タイム』(17)、『アンカット・ダイヤモンド』などを手掛けてきたベニー・サフディ。本作が単独での初監督作品ながら第82回ヴェネチア国際映画祭で銀獅子(監督賞)受賞という快挙を達成。リアリズムを追及した映像で、人間が持つ「脆さと再生力」を鮮明に映しだす。

本作で主演を務めるジョンソンは、これまでのパブリックイメージを脱ぎ捨て、強さと脆さが共存する繊細な役どころに挑戦している。そのジョンソンの熱演を支えたものの一つが、本年度アカデミー賞メイクアップ&ヘアスタイリング賞にノミネートされた、日本出身のメイクアップアーティスト、カズ・ヒロらによる特殊メイクだ。このたび、ジョンソンがマーク・ケアーへと変貌していく特殊メイクの過程を捉えたタイムラプス映像が解禁となった。

スクリーンに映しだされるジョンソンの姿はまさに当時のケアーそのもので、ジョンソンとは気づかないほどの変貌ぶりを見せている。カズ・ヒロは本作で、ジョンソンの顔の型取りを行い、彫刻によってプロステティック(特殊メイクパーツ)を設計するなど、キャラクターの見た目を決定づけるデザインを担当。入念なテストを重ねながら、俳優の演技を損なわない形でリアリティを追求したという。

制作を振り返り、カズ・ヒロは「ドウェインは誰もが知っている顔なので、それをどこまで変えてマーク・ケアーに近づけるかが難しかった」と語る。特に目元は構造が大きく異なるため、「ドウェインが(自然に)瞬きや演技ができるようにデザインすることが大変だった」とこだわりを明かす。さらに、よりケアーに近づけるためジョンソン用に特別にデザインされたかつらを使用。劇中には格闘シーンが多いため、激しく動いても外れないよう細部まで設計されているほか、全身に入ったタトゥーをカバーするメイクも施された。

入念なテストを繰り返し、リアリティを追求したと語るカズ・ヒロ
入念なテストを繰り返し、リアリティを追求したと語るカズ・ヒロ[c]2025 Real Hero Rights LLC

こうした作業のため、撮影前には毎日4時間ほどをヘアとメイクに費やしていたという。カズ・ヒロはこれまでにも数々の実在人物を題材にした映画で特殊メイクを手掛けてきたが、「実在の人物を表現する際には、その人物と俳優の両方に尊敬を持ってデザインすることを大事にしている」と話し、徹底したリサーチと資料収集を重ね、人物の生き方や背景まで研究したうえでデザインを組み立てていくという。

また本作については、「スタッフが全員すばらしい人たちで、非常にスムーズな現場だった」と振り返り、「ドウェインもとても努力していたし、監督のベニーも強い思いを持って作った映画。スタッフ全員が一丸となって作り上げた作品だと思う」と語り、作品への思い入れを言葉にする。カズ・ヒロ自身は格闘技に強い関心があったわけではないというが、リサーチを進めるなかで試合の勝敗だけではなく、その裏にある人間関係や努力、挫折などに興味を持ったという。「この映画は格闘技の話というより、人間の努力や達成、そして失敗と、そこからどう生きていくかという映画。そういう意味で、とても完成されたいい映画だと思う」と作品の魅力を語っている。

今年のアカデミー賞メイクアップ&ヘアスタイリング賞には、日本映画として初めて『国宝』(25)もノミネートされており、日本作品と日本出身アーティストによる“日本対決”にも注目が集まっている。『ウィンストン・チャーチル/ヒトラーから世界を救った男』(17)、『スキャンダル』(19)でオスカーを受賞しているカズ・ヒロが、本作で3度目の受賞を果たすのか。アカデミー賞の行方にも期待が高まる。


文/サンクレイオ翼

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