ロマンあふれる新武器に感情表現豊かな“醜い顔”…『プレデター:バッドランド』のシリーズ愛と革新性を徹底解説
世界中に熱狂的ファンを持つ人気シリーズ最新作『プレデター:バッドランド』(25)のブルーレイ+DVDセット、4K UHD+ブルーレイセットが発売中だ。本作は最強の獲物を仕留めるため、危険な惑星に降り立った若きプレデターの物語が描かれる。
全米&日本でシリーズ最高の大ヒットスタートを記録し、全世界オープニング興行収入は8,000万ドルを突破、「プレデター」シリーズおよび「AVP(エイリアンVS.プレデター)」シリーズを含む全フランチャイズ史上No.1の快挙を達成した本作。今回は、これまでのシリーズとの比較を交えながら、人類ではなくプレデターが主人公という設定など、新機軸を打ち出した革新的な魅力を紹介していきたい。
まるで少年マンガのような展開!落ちこぼれプレデターの成長と逆転劇
「プレデター」シリーズ映画の第6作となる本作の主人公は、ヤウージャ族の青年デク(ディミトリアス・シュスター=コローマタンギ)。戦士として未熟な彼は一族の恥として排除されかけたが、兄クウェイ(マイク・ホーミック)に救われ宇宙に脱出。死の惑星と呼ばれるゲンナ星に降り立ち、不死身の怪物カリスクを倒しハンターとしての実力を証明しようと決意する。カリスクに襲われ下半身を失ったアンドロイドのティア(エル・ファニング)と出会ったデクは、彼女をナビゲーターにカリスクの巣を目指して旅に出た。
本作が特徴的なのは、プレデターを主人公に据えたこと。これまで間接的に描かれてきた彼ら特有のルールや家族観などその習性にも触れている。冒険の旅を通して心身ともに成長する落ちこぼれの逆転劇や、ティアやクリーチャーとの種を超えて育まれる絆、デクとクウェイの兄弟愛など熱きドラマも見どころだ。
本作の監督・原案を手掛けたのは『プレデター:ザ・プレイ』(22)のダン・トラクテンバーグ。2025年にディズニープラス スターで配信されたスピンオフのアニメーション『プレデター:最凶頂上決戦』を含めると本作が3本目の「プレデター」作品となる。『ザ・プレイ』のあと、トラクテンバーグ監督は3本の異なる物語があると語っていたが、『最凶頂上決戦』に続く本作がシリーズ最大のヒットを記録したいま、残る3つ目の物語の映画化も期待してよさそうだ。
なお本作はいつの時代の物語かは触れられていない。これまでシリーズは現在か数年先の設定だったが、ティアが地球から来たアンドロイドなのでそれなりに先の未来になる。『ザ・プレイ』や『最凶頂上決戦』では、中世から近世と過去の世界を持ち込んで観る者の度肝を抜いたトラクテンバーグ。今作でははるか未来の物語とそのふり幅の大きさもおもしろい。
成長ドラマを魅力的にする、感情豊かなプレデターの素顔
デクの種族ヤウージャは「狩られない、群れない、すべてを狩る」を信条とする、いわば戦闘民族だ。ところがデクは兄や父に比べて体が小さく、体型もスリム。特徴的な4本のマンディブル(下あご)を持つ口まわりも小ぶりで、ドレッドヘア風の器官を頭上で結ったヘアスタイルも手伝って、歴代プレデターのなかでも特に幼い印象だ。
そんなデクが戦いをとおし風格をまとっていく成長ドラマでもある本作で、彼はプレデターのアイコンともいえるマスクを着けずほぼ素顔のままで活躍する。その理由についてトラクテンバーグは、デクの感情を伝えるためだと映像特典で語っている。プレデターの素顔といえば、第1作でアーノルド・シュワルツェネッガー演じるダッチが「なんと醜い顔なんだ」(玄田哲章吹替版より)とつぶやいたほどグロテスクで、シリーズでもそのテイストが踏襲されてきた。しかし今作のデクにはネガティブな印象がない。それは頭部のデザインと感情表現のためである。
デクたちヤウージャのデザインを手掛けたのはアレック・ギリス。スタン・ウィンストン・スタジオでキャリアを積んだギリスは、独立後「エイリアン」シリーズなど多くのヒット作でクリーチャーのデザインや制作を手掛けてきたレジェンドだ。「プレデター」も第1作から参加し、「エイリアンVS.プレデター」シリーズや『ザ・プレデター』(16)以降の全作品を担当してきたエキスパートである。デクはスリムな顔つきで感情を表す目もとが強調されているため、人間に近いイメージ。メイキングのインタビューで、ギリスはキャラクター性がポイントだったと明かしている。
その感情表現も文句なしの仕上がりだ。これまでプレデターはボディ・スーツとアニマトロニクス仕掛けのマスクで撮影してきたが、デクはボディや頭部はウェタ・ワークショップ製のスーツ、目以外の顔はCGで作成されている。そのため眉丘筋(目の上のふくらみ)から眉間にかけての筋肉の動きや、皺や頬の微妙な震えまで再現され、マンディブルも口の動きに合わせ自在に動くなど、細胞単位といいたくなるほど繊細な動きを見せている。デクは感情が顔に出るタイプで顔のクローズアップも少なくないが、思わず感情移入してしまうクオリティ。メイキングには、コンタクトレンズをつけ顔がむき出しのスーツ姿のディミトリアスの熱演やCGへの置き換えなど舞台裏が収録されている。
商品内容:ブルーレイ 本編ディスク1枚、DVD 本編ディスク 1枚/4K UHD 本編ディスク1枚、ブルーレイ 本編ディスク1枚
発売中 価格:5,390円(税込)/7,590円(税込)
【ボーナス・コンテンツ】
・プレデター創造の舞台裏
・ティアとテッサ
・ゲンナ星の世界観
・ヤウージャのデク
・音声解説<ダン・トラクテンバーグ(監督)、ベン・ローゼンブラット(プロデューサー)、ジェフ・カッター(撮影監督)、ジェイコブ・トムリ(スタント・コーディネーター)>
・未公開シーン&プレヴィズ映像(各種音声解説あり)
-砂のトラップ
-峡谷での戦い
-テッサ対エイブ
-初めての狩り
-ウェイランド・ユタニ社の基地
-デクの最終決戦(ロングバージョン)
※ボーナス・コンテンツはブルーレイ本編ディスクに収録されています。
※4K UHD 本編ディスクには音声解説のみボーナス・コンテンツが収録されています。
■プレデター ペンタロジーBOX<4K ULTRA HD + ブルーレイ/10枚組>
【セット内容】
・『プレデター<4K ULTRA HD + ブルーレイ/2枚組>』※3Dブルーレイは収録されません。
・『プレデター2<4K ULTRA HD + ブルーレイ/2枚組>』
・『プレデターズ<4K ULTRA HD + ブルーレイ/2枚組>』
・『ザ・プレデター<4K ULTRA HD + ブルーレイ/2枚組>』
・『プレデター:ザ・プレイ<4K ULTRA HD + ブルーレイ/2枚組>』
発売中 価格:23,760円(税込)
発売元:ウォルト・ディズニー・ジャパン
発売・販売元:ハピネット・メディアマーケティング
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