藤本タツキ原作『ルックバック』2026年に実写映画化決定!監督は是枝裕和「やらないわけにはいかない」
漫画家、藤本タツキによる大人気漫画「ルックバック」の実写映画化が決定。監督は是枝裕和が担当し、2026年に公開されることが決定した。
2018年に『万引き家族』でカンヌ国際映画祭最高賞パルムドールに輝いた映画監督の是枝と、シリーズ累計3400万部を突破し、劇場公開中の『チェンソーマン レゼ篇』は2025年11月現在、全世界での興行収入が270億円を超える大ヒットとなっている漫画家の藤本。そんな世界から注目されるクリエイター2人によるタッグが実現。
「ルックバック」は、2021年に少年ジャンプ+で公開された、ひたむきに漫画家を目指す2人の少女を描く青春物語。公開されると当時に、著名なクリエイター陣をはじめとした数多くの漫画ファンの間で話題を呼び、「このマンガがすごい!2022」オトコ編第1位を獲得。2024年には劇場アニメ化され大ヒットとなり、世界最大規模のアニメーション映画祭である「アヌシー国際アニメーション映画祭」をはじめ世界各地で上映され、国内外からの高い評価を受けている。
是枝も「ルックバック」が紡ぐ、切実な物語に魅了された一人だそう。偶然立ち寄った書店で表紙の“背中”に惹かれて購入し、一気に読んだという是枝監督は「きっと藤本タツキさんはこの作品を描かないと先に進めなかったのだろうなと、そんな気持ちが痛いほど伝わってきました。自分にとっては、『誰も知らない』がそんな作品でした」と初めて読んだ感想をコメント。そんな原作との出会いのあと、本作のプロデューサー小出大樹より、本作の実写映画化のオファーを受け藤本と対面。その帰り道に、「“やらないわけにはいかない”と覚悟を決めた」のだという。
そして、藤本もコメントで、自身が初めて観た是枝監督作品に『海街dairy』(15)を挙げ、細やかな演出を絶賛し、「是枝監督がルックバックを撮ってくれるなら僕はもうなにも言うことはないです。楽しみにしています!」と全幅の信頼を寄せています。漫画と映画、ジャンルは違いながらも、常に最前線を走り続ける2人のクリエイターが出会い、歩み始めた、実写映画『ルックバック』。原作同様に、小学生時代から始まる13年に渡る2人の主人公、藤野と京本の軌跡を、美しい四季と共に丁寧に描く。作品の撮影はすでに終了。秋田県にかほ市を中心にロケが行われ、現在は編集作業中とのこと。
公開決定とあわせ、第1弾ビジュアルとなるティザービジュアル2点も到着。雪深い道を歩く2人の後ろ姿、部屋で机に向き合い漫画を描く2人、共に劇中の印象的なシーンが映しだされている。本作では国内外で活躍する写真家の濱田英明が撮影現場に帯同しており、このビジュアルのスチール撮影も担当している。
日本国内のみならず、早くも韓国や台湾での公開も決定している本作。漫画、アニメと続き、気鋭の監督の手で実写映画化される本作。藤野と京本を演じるのは誰なのかなど、今後の続報にも注目したい。
