坂東龍汰の爽快な声が風を切る!『ヒックとドラゴン』吹替版本編映像
ドリームワークス・アニメーションが手掛けた同名アニメーション映画を初めて実写映画化した『ヒックとドラゴン』がいよいよ今週、9月5日(金)より全国公開される。このたび、ヒックとトゥースが一心同体となって空を駆け抜ける、スリル満点の“ドラゴンライド”が体感できるシーンを、吹替版で贈る本編映像が解禁された。
アニメーション映画『ヒックとドラゴン』(10)は、その年のアカデミー賞2部門(長編アニメーション賞、作曲賞)およびゴールデングローブ賞(最優秀長編アニメーション映画賞)にノミネート、アニー賞では10部門で賞を獲得。この1作目は全世界興行収入4億9万ドルを突破する大ヒットを記録し、その後2014年と2019年に続編が公開され全世界で大ヒット、スピンオフもテレビシリーズとして配信され大好評を博す。本シリーズから驚異の進化を遂げ、最新のIMAXカメラで撮影されたリアリティあふれる映像が圧倒的な没入感をもたらすのが、初の実写化映画『ヒックとドラゴン』だ。
日本に先駆けて公開された北米ではオープニングで約8463万ドルを稼ぎ、週末興行ランキングで堂々の初登場NO.1スタートとなった。この成績は、過去のアニメ原作シリーズ3作品のオープニング成績をはるかに超える数字であり、2週目の週末も強豪作品を押さえ、北米およびインターナショナルの週末興行収入ランキングで2週連続1位を記録。8月29日時点で(それ以外の数字についてはBoxofficemojo調べ)で全世界累計興行収入は約6億2878万ドルを記録する大ヒットとなっており、世界中の「ヒックとドラゴン」シリーズファンおよびドラゴンファンからの絶大なる支持を受け、“ヒクドラ”旋風を巻き起こしている。
今回解禁された本編映像は、吹替声優を務める坂東龍汰によるヒックの爽快な声が風を切る、ドラゴンライドの抑えきれないワクワク感に一足早く飛び込める映像だ。伝説のドラゴン「ナイト・フューリー」のトゥースと、主人公ヒックが“ドラゴンライド”で大空を駆け抜け、次第に心を通わせていく姿が描かれる。
大冒険の舞台は美しい自然に囲まれたバーク島。ヒックがトゥースにまたがり飛行訓練を行う姿が映し出され、ヒックが「すごいや、これ!風になびく」と、意気揚々とトゥースと共に空高く舞い上がる。初めてのドラゴンライドに興奮するヒックだが風にあおられ、操縦のコツが書かれた紙が吹き飛ばされてしまう。紙を取り戻すために咄嗟に「ストーップ」と大声で合図を送るが、トゥースが急停止した反動でヒックの体は宙に投げだされ、尾翼の片方を失ったトゥースは、ヒックが手作りした装置がなければ安定して飛ぶことができないため、彼らは雲を突き抜けながら重力に引かれるように落下していく。しかし、なんとか体勢を立て直し、崖の隙間をすり抜けながら再び飛行を続けることに成功。ヒックは手にしたカンニングペーパーを投げ捨て、自らの感覚だけを頼りに操縦のコツを掴むと、「イエーイ」と両手を挙げて歓喜する。彼らが心を通わせ一心同体となって空を舞う姿は、運命を変える物語の始まりを告げるとともに、彼らがこれから羽ばたいていく未来への期待を一層高めてくれるシーンとなっている。
圧倒的浮遊感とスリルを取り入れて実写化された本作だが、それこそが大きな目的の1つであったと『ラ・ラ・ランド』(16)、『ウィキッド ふたりの魔女』(25)などで4度の米アカデミー賞にノミネートされた経歴を持つプロデューサーのマーク・プラットは明かしており、「目指したのは、観客がドラゴンの背中に乗って大空を飛び回り、映画の世界に没入してもらうこと」とコメント。最新のIMAXカメラによる撮影と緻密なCG技術の融合によって、本作は観客に“ドラゴンライド”の臨場感を存分に体感させる本作の仕上がりに自信をのぞかせた。
大迫力のドラゴンライドと並び、「ヒックとドラゴン」シリーズで大切な軸となる“絆の物語”もさらなる深みをもって描かれる。ヒックとトゥースの関係性について、プロデューサーのアダム・シーゲルは「ヒックとトゥースは空を駆ける相棒であり、互いを等しく必要とする。どちらかが落下すれば、もう一方も落下することになる。彼らの絆は、恐怖心が友情へと変わることを教えてくれる」と語り、互いにとってかけがえのない存在として信頼関係を築いていく姿に言及。果たして、彼らが築き上げた友情と絆は、ドラゴンと人間が宿敵同士となり戦いを繰り広げる世界でどのような結末を迎えることになるのか?
いよいよ、1人の少年と傷付いたドラゴンが贈る、奇跡の冒険物語がついに幕を開ける。まるで本当にドラゴンの背中に乗っているかのようなアドベンチャー体験を、ぜひ映画館で体感していただきたい。
文/山崎伸子