『ジュラシック・ワールド/復活の大地』スカーレット・ヨハンソン「5分で死ぬ役でいい」とスティーヴン・スピルバーグに直談判!

『ジュラシック・ワールド/復活の大地』スカーレット・ヨハンソン「5分で死ぬ役でいい」とスティーヴン・スピルバーグに直談判!

スティーヴン・スピルバーグによって誕生した「ジュラシック」シリーズの新章『ジュラシック・ワールド/復活の大地』(8月8日公開)。本作より、主演を務めるスカーレット・ヨハンソンが出演を直談判していたことが明らかになった。

【写真を見る】本作でもハードなアクションを披露しているスカーレット・ヨハンソン
【写真を見る】本作でもハードなアクションを披露しているスカーレット・ヨハンソン[c]2025 Universal Studios. All Rights Reserved.

本作はシリーズ全6作の累計世界興行収入が9400億円以上を突破する「ジュラシック」シリーズの新章。初の女性主人公で、秘密工作の専門家ゾーラ・ベネットを演じるヨハンソンをはじめ、キャストにはアカデミー賞を2度受賞の名優マハーシャラ・アリや、大ヒット作『ウィキッド ふたりの魔女』(24)のジョナサン・ベイリーらが顔をそろえている。監督を務めるのは『GODZILLA ゴジラ』(14)、『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』(16)のギャレス・エドワーズ。

幼少期からシリーズの大ファンだったというヨハンソンは「映画館に行き始めたばかりの頃に『ジュラシック・パーク』を観に行った記憶があります。この15年間、シリーズに関するものはくまなく追ってきて、映画が製作されると聞くたびに出演可能だとアピールしてきましたが、まったくうまくいきませんでした」と振り返る。

スカーレット・ヨハンソンは幼少期から「ジュラシック」シリーズの大ファンだったという
スカーレット・ヨハンソンは幼少期から「ジュラシック」シリーズの大ファンだったという[c]2025 Universal Studios. All Rights Reserved.

そんな彼女に転機が訪れたのは、シリーズの新章が製作されるという噂を耳にした時だった。今度こそ夢を実現させたいと、ヨハンソンはスピルバーグに直接連絡を取り、面会を申しでたという。「どうしてもこの映画に出たいんです。最初の5分で死ぬ役でも構いません!子どもの頃からの夢なんです!私にやらせてください!あっと言わせてみせますから」と訴えたとのこと。

熱意を受け取ったスピルバーグは、キャスティング会議の場で彼女の名前を提案。監督のエドワーズは「スタジオでゾーラ役について話し合っていた時、スティーヴンが『実はスカーレット・ヨハンソンが何か月も前からこのシリーズに出たいと言っていて、会うたびにその話しかしないんだよ』って(笑)。それを聞いて僕は『それならもう彼女に連絡しましょう!ピッタリじゃないですか!』と即答しました」と当時の様子を回想する。

ヨハンソン演じる主人公ベネットは、熟練の秘密工作員。彼女は、製薬会社の代表マーティン・クレブス(ルパート・フレンド)から、人類を救う新薬の開発に必要な陸、海、空の3大恐竜のDNAを入手するという極秘任務を託される。ゾーラは、最も信頼する傭兵ダンカン・キンケイド(アリ)や古生物学者ヘンリー・ルーミス博士(ベイリー)ら精鋭チームを率いて任務に挑む。しかし彼らが上陸したのは、かつてジュラシック・パークの開園に備えて極秘に研究が進められていた、あまりにも危険な禁断の島だった。様々な恐竜がうごめくその島で、ゾーラたちは何十年にも渡って隠されてきた衝撃の真実と向き合うことになる。

出演可能だとアピールするも、「まったくうまくいきませんでした」と語るヨハンソン
出演可能だとアピールするも、「まったくうまくいきませんでした」と語るヨハンソン[c]2025 Universal Studios. All Rights Reserved.

エドワーズは、ヨハンソンの演技について“完璧”だと絶賛しつつ「カリスマ性があり、非常に賢く、感情的な奥深さもある。そのうえ、コメディも得意です。彼女にできないことはなに一つありません」と、主演としての存在感を高く評価。またヨハンソンは演技だけでなく、チームの雰囲気作りにも積極的に貢献したそう。撮影初期には自ら船をチャーターし、キャストたちを招いて船上で週末を楽しんだのだという。そのおかげで、現場には早い段階から家族のような強い絆が生まれていった。そうした信頼関係が、過酷な撮影を乗り越える力となり、スクリーンにも深い感情のつながりをもたらしている。


物語の核心を力強く支える繊細かつダイナミックな演技に加え、現場をまとめ上げる抜群のリーダーシップでシリーズの新章を牽引したヨハンソン。彼女にとって待望の主演となった本作の迫力を大画面で味わってほしい。

文/スズキヒロシ

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