GEMSTONE Creative Labelの新作短編実写映画 『ソニックビート』ファンタジア国際映画祭正式出品決定!新キャストに戸塚純貴
第96回アカデミー賞にて世界的な注目を集めた『ゴジラ-1.0』(23)、『君たちはどう生きるか』(23)を送りだし、日本映画界を牽引し続ける東宝が展開する才能支援プロジェクトGEMSTONE Creative Label。このたび23歳の新鋭、関駿太監督による新作短編映画『ソニックビート』 がファンタジア国際映画祭「Fragments d'Asie 2025」に正式出品されることが決定した。あわせて新キャストの戸塚純貴と海外版ティザービジュアルが解禁され、喜びのコメントも到着した。
フォーマットやメディア、これまでの実績を問わず、すべてのクリエイターが自由に才能を発揮できる場を提供することを目的に、東宝の若手社員により立ち上げられたGEMSTONE Creative Label。先日開催された「国際短編映画祭ショートショートフィルムフェスティバル&アジア2025」で、同プロジェクトによる新たな短編3作品の制作、完成が一挙に発表され、豪華キャストが登壇するイベントは大きな盛り上がりを見せた。才能豊かな気鋭のクリエイターたちが世に放つ新作にますます期待が高まるなか、このたび、関が監督を務め、西垣匠が劇場用映画で初主演、山崎天が映画初出演を果たすという若手たちのエネルギーにあふれる短編映画『ソニックビート』が、第29回ファンタジア国際映画祭「Fragments d'Asie 2025」に出品されることが決定した。
ファンタジア国際映画祭は、カナダ・モントリオールで1966年から開催され、今年で29回目を迎える北米最大規模の映画祭。北米やヨーロッパ、アジアの作品を中心に約400作品が上映され、会期中の来場者は10万人にものぼるなど、ジャンル映画祭として世界的にも高い注目を集めている。「Fragments d'Asie」は、アジア各国の短編映画が上映され、アジア映画の多様性と魅力を紹介する重要なプログラム。本作がファンタジア国際映画祭でこのセクションに選出されたことは、描かれる物語とテーマ性はもちろんのこと、その完成度の高さと国際的な評価を物語る。なお、『ソニックビート』はコンペティション対象作品として、国際短編映画コンペティションにノミネートされた。
「GEMSTONE Creative Label」としては、2024年に本レーベル初の劇場公開作品として話題を集めた短編オムニバス映画『GEMNIBUS vol.1』のうちの1本、ちな監督『ファーストライン』が、昨年の第28回ファンタジア国際映画祭でオフィシャルセレクションに選出され、今敏コンペティションにもノミネートを果たしており、晴れて2年連続の正式出品となった。次世代クリエイターたちによる新たな才能の躍動が、世界へと広がり始めている。
主人公イサオ(西垣)が幼い頃に出会うさすらいの旅人リキを演じるのは、近年ドラマや映画、舞台と注目作へ引っ張りだこ、存在感を日増しに高めている俳優の戸塚。2011年の「花ざかりの君たちへ〜イケメン☆パラダイス〜2011」で俳優デビュー後、近年は「虎に翼」、「だが、情熱はある」、「アンサンブル」、「波うららかに、めおと日和」などの話題作に次々と出演し、主演ドラマ「バレエ男子!」での快演など、コメディからシリアスまで幅広い役柄を演じ分ける実力派俳優として活躍している。さらに、1月には初の書籍「登場人物未満」を刊行し、10月にはW主演アニメ映画『ホウセンカ』(25)、11月からは舞台「マイクロバスと安定」への出演も控えるなど、ジャンルを越えて存在感を発揮している。そんな戸塚が本作で演じるリキは、車で旅をしている自由奔放な人物で、イサオの人生に大きな影響を与える重要な存在として登場する。
また、映画祭への出品に先立ち、本作の海外版ティザービジュアルが解禁された。本ビジュアルでは、陸上競技場のスタートラインに立つ主人公のイサオが、緊張感をにじませながら前を見つめる姿が大胆に捉えられている。青いユニフォームに身を包み、いままさにスタートを切ろうとするその瞬間が切り取られ、彼の内面にある葛藤やプレッシャーがひしひしと伝わってくる。薄明るく映される背景と、画面を駆け抜けるような光の軌跡は、イサオが迷い込む“精神世界”と、そこから抜け出そうともがく姿を象徴しているかのようだ。どこか幻想的でスピード感のある世界観が、青春ドラマでありながら一筋縄ではいかない物語の奥行きを感じさせる。
話題性たっぷりの『ソニックビート』は、日本での劇場公開も現在調整中だ。国内外で注目が高まるなか、今後も引き続き続報に注目してほしい。