栗田貫一らレジェンドが即興の生アフレコ!浪川&森川が『LUPIN THE IIIRD THE MOVIE 不死身の血族』舞台挨拶で司会

栗田貫一らレジェンドが即興の生アフレコ!浪川&森川が『LUPIN THE IIIRD THE MOVIE 不死身の血族』舞台挨拶で司会

“ルパン三世”約30年ぶりの2D劇場版アニメーションで完全新作『LUPIN THE IIIRD THE MOVIE 不死身の血族』の公開記念舞台挨拶が6月28日に新宿バルト 9で開催。声優を務めた栗田貫一、大塚明夫、浪川大輔、沢城みゆき、山寺宏一、森川葵、空気階段(鈴木もぐら/水川かたまり)、小池健監督が登壇した。

ルパン三世役の栗田貫一
ルパン三世役の栗田貫一

この日は、石川家の十三代目で斬鉄剣の使い手、石川五ェ門役の浪川と、地図にない島を支配する“不死身”の存在であるムオムの意思を代弁する謎多き少女サリファ役の森川が司会を担当。森川は「皆さんとこの場に立てているのが光栄で、子どもの頃から知っている『ルパン』の世界に入れたことが本当に嬉しいです」と喜びながら「(司会として)今日は本当にドキドキして足がガクガクしています」と打ち明けると、浪川も「大丈夫です、僕もですよ」と司会という大役にともに緊張している様子だった。

次元大介役の大塚明夫
次元大介役の大塚明夫

これを受け、ルパン三世を追い続ける宿命のライバルである銭形警部役の山寺は「なにをしているの?浪川くんはわかるけれど、森川さんまで!?」とビックリしていた。謎の美女、峰不二子役の沢城は、そつなく司会進行する浪川のMCぶりに「珍しく仕事をしている。練習したのかな?」とイジり、プロフェッショナルなガンマン、次元大介役の大塚は「司会の方、顔が隠れてしまうので、台本をもう少し下げてもらえますか?」と注意して、「ツッコミが激しい!」と浪川をタジタジにしていた。

石川五ェ門役の浪川大輔
石川五ェ門役の浪川大輔

改めて念願の封切りに触れて、神出鬼没の大泥棒、ルパン三世役の栗田は「ご覧になっていただいた皆さんに感謝をお伝えしたい」としみじみ語る。そんななか、ステージに乱入したのは、“お宝”を探しに来たルパン三世と峰不二子という設定に扮した空気階段の2人だった。そのお宝とはルパン扮するもぐらの着ているジャケットに刺繍された“お魚”だったというダジャレ寸劇を繰り広げると、山寺から銭形ボイスで「この舞台挨拶をドスベリして無茶苦茶にするつもりだな!?逮捕だ~!」と、「ルパン三世」ならではのオチに会場は大喜び。

峰不二子役の沢城みゆき
峰不二子役の沢城みゆき

劇中でもぐらとかたまりは、ルパンに立ちはだかる敵、ルウオとフウアを演じているが、この日の寸劇でかたまりが演じた峰不二子の声と動きに、本家の沢城がまさかの大感動。
「私が一度も言ったことのない『ルパ~ン!』の絶妙なテンションが凄い!ハイヒール姿も素敵!」と絶賛し、沢城が声を当てる形で、峰不二子が熱さにじたばたする場面をかたまりが演じることに。しかし履き慣れないヒールでじたばたしたことから、かたまりは「アキレス腱がつりました…」と大ピンチ。もぐらから「こんなに褒めてくれる人の前で足をつるなよ!」と怒られてしまった。

銭形警部役の山寺宏一
銭形警部役の山寺宏一

続いてルパン三世史上最大の敵が登場する本作にちなんで、それぞれが「最大の敵」を発表することに。大塚は「自分自身」、栗田は「娘が一番怖いかな…。年頃なので難しい」とすっかりパパの顔を見せる。山寺は「同期の浪川」、沢城は「どんどん重たくなる子どもの体重」と母親の表情を見せて、小池監督は「スケジュール!今回もかなりシビアな感じで制作しました」と実感を込めた。

サリファ役の森川葵
サリファ役の森川葵

競馬好きのもぐらは「JRA!大好きだけれど、お金が貯まらない。大井競馬場も敵」と、かたまりは「鈴木もぐら。なぜならば、貸したお金が返ってこないから」と会場を笑わせ、浪川はアフレコ現場で石川五ェ門の声マネが流行っていたことに触れて「石川五ェ門のモノマネをする人が敵!いつ役を奪われるかわからないから」と悲鳴をあげる。

 本作を手掛けた小池健監督
本作を手掛けた小池健監督

また健康維持トークになると、「そんな方法があるならば教えてほしいくらい」という大塚に、山寺は「僕は明夫さんと同じパーソナルジムに通っています。55キロのベンチプレスが上がるようになって喜んでいたら、明夫さんは80キロを上げていて、いまでは100キロを目指しているそうです」と驚異的情報を明かしていた。

空気階段の寸劇に栗田貫一たちがツッコむ
空気階段の寸劇に栗田貫一たちがツッコむ

もぐらは「麻雀」といい「筒子(ピンズ)の丸い柄が飛び出して踊っているように見えたら、それが止めどき」とまたしても笑いを誘った。かたまりが提唱する寝起き冷水シャワーに、森川が「気になる!」と興味を示すと、かたまりは「MAX冷たい水を浴びて死ぬかと思うけれど、出た後は爽快感がある」とおススメする。しかし大塚から「60歳過ぎた心臓的には大丈夫かな?」と問われると、かたまりは「それは…危ないかも」とドクターストップをする。

浪川大輔と森川葵がMCに挑戦
浪川大輔と森川葵がMCに挑戦

また、世界10か国以上で公開されるほか、来月フランスのパリで行われる『ジャパンエキスポ』でのトークイベントや、パリ市内の映画館でプレミア上映されることも決定。これに小池監督は「12年をかけて完成させたシリーズなので、これが海外の方々にどう受け取ってもらえるのか楽しみにしています。スタッフ全員で作った作品を海外に持っていて皆さんに観ていただきたい」と意気込みを口にした。

【写真を見る】峰不二子になりきった水川かたまりが履き慣れないヒールに大ピンチ!
【写真を見る】峰不二子になりきった水川かたまりが履き慣れないヒールに大ピンチ!

最後にロングランヒットを祈願し、ムオムの心臓を模したくす玉セレモニーを実施した。栗田の「待たせたな!」の掛け声でルパン愛用のワルサーP38が鳴り響き、金テープが舞う演出に会場のボルテージは最高潮に!興奮冷めやらぬなか、栗田は「このシリーズは5作品で完結なのかな?」とさらなるシリーズ化に期待を寄せ、「世界でたくさんの方々に御覧いただき、小池監督ワールドを広めていただきたいです」と呼び掛けた。

ムオムの心臓を模したくす玉セレモニーを実施
ムオムの心臓を模したくす玉セレモニーを実施

また、降壇間際、沢城が「ねぇルパン、なんだか帰りたくなくなってきちゃった…」と急きょアフレコを開始すると、栗田、大塚、浪川、山寺もそれに続き、舞台上がルパンワールドに!即興の生アフレコに会場は大興奮し、舞台挨拶は大盛況のなか幕を閉じた。


文/山崎伸子

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