倉悠貴や尾美としのりら、『リライト』3年4組メンバーが集合!未来人を演じた阿達慶との撮影裏話も

倉悠貴や尾美としのりら、『リライト』3年4組メンバーが集合!未来人を演じた阿達慶との撮影裏話も

池田エライザ主演、『くれなずめ』(21)、『ちょっと思い出しただけ』(22)の松居大悟が監督し、ヨーロッパ企画の上田誠が脚本を担当した映画『リライト』(公開中)。本作のメンバーが集合した「3年4組舞台挨拶」が6月25日、TOHOシネマズ 新宿で開催。倉悠貴(茂役)、山谷花純(敦子役)、大関れいか(亜由美役)、森田想(唯役)、福永朱梨(晴子役)、尾美としのり(細田先生役)、松居監督が登壇した。倉と監督以外は、本作のイベントへは初参加となった。

【写真を見る】茂役の倉悠貴ら、3年4組メンバーが撮影秘話を披露!
【写真を見る】茂役の倉悠貴ら、3年4組メンバーが撮影秘話を披露!

会場から大きな拍手が鳴り響くなか、和やかにイベントがスタート。今回、高校生役と、10年後の大人役を演じたことについて質問を受けると、倉はまず「(高校生役は)大丈夫でしたか?」と客席に問いかけ、客席からは拍手が上がる。続けて、「みんなで綱渡りをしている気分で高校生を演じました。高校生と10年後を演じることは、なかなかないので役作りもおもしろかったです」と話す。

松居監督は「前半高校生パートを撮影して、だんだん大人パートを撮っていったので、みんなでちょっとずつ歳をとっていくみたいな感じだった」と当時を振り返る。大関は「前半は、まだ仲良くなりきれていなくて、少しよそよそしかったんです。もっと後に高校生パートを撮れたらという欲はありました」と明かした。

唯役の森田想
唯役の森田想

出演者同士がとても仲が良かったことについて、山谷は「個々に共演があったりはしたので、最初はグループが分かれていた」と振り返り、森田も「もともと仲の良い人だけ近くにいたり、座る席も分かれていたよね」と同調する。大関も「学生時代みたいに、自分の席に誰かが座っていることがあって、それを私が保彦役の阿達(慶)さんにやっちゃって、『あ、ごめん』ってなりました」と打ち明け、笑いを誘っていた。

謎の転校生、未来人の保彦を演じた阿達の話題に話が進むと、皆が口々に「1人だけ10代だったから、本当に未来人というか、肌感が違った」「メイクもほとんど要らないし」「さすがだなと思ったのは、顔に汗かかなかったの」と阿達のすごさを褒め合った。

松居監督も「ここにいるみんな、それぞれが(阿達と)2人のシーンがあるんですけど、相手によって阿達くんの雰囲気が違っていた。大関さんと一緒の時は、なぜかリラックスしてけっこう話していました」と明かす。これを受けて大関は「普段なにしてるの?とか普通に話していました。私は松居組に育てていただいたところがあるので、アドリブをめちゃくちゃかましちゃうんです。阿達くんは戸惑っていたけど、巻き込んでガンガンやっていたら途中から目が合わなくなりました(笑)」と撮影中のエピソードを披露した。

亜由美役の大関れいか
亜由美役の大関れいか

それぞれの演出について、松居監督は「茂以外のみんなは演出を変えました。でも関係性はわりとお任せしていた」と解説。これには倉も同意し「僕と松居さんだけみんなが何週目かを知っているので」と得意気な表情を見せた。撮影を振り返った倉は「僕は保彦とのシーンが多かったので、僕の時は阿達くんからアドリブをかましてきた」と改めて阿達との思い出を語った。

倉演じる茂が重大な秘密を打ち明けるシーンの撮影について、松居監督は「同級生全員がひと夏をしっかり過ごしている背景もあり、茂が打ち明けるシーンは、崩れ落ちる人、泣く人、怒る人、反省する人がいたりで、いまの演技を10倍でやってくださいと言ったりしました。あのシーンはきつかったです」と当時の想いを吐露した。すると倉はすかさず「あの夏は地獄だった…」と劇中の台詞を語り、会場を笑いに包む。

続けて倉は同シーンについて「前日にみんなをホテルのロビーに呼んで、台詞回しの練習をしました」と裏話を語る。すると女性陣から「覚えがない!」と指摘されたあと、男子メンバーだけだったことが明かされ、撮影現場での仲の良さが垣間見えた。

細田先生役の尾美としのり
細田先生役の尾美としのり

イベントの中盤、3年4組の担任である細田先生を演じた尾美が登場し、会場がさらに盛り上がった。明るく挨拶し、場を和ませた尾美の代表作は、尾道で撮影された名作『時をかける少女』(83)。撮影当時、17~8歳だった尾美が、『リライト』の撮影当時17歳だった阿達やほかの生徒役の印象を聞かれると「皆さんすごくお上手で、個人的に楽しませていただきました」と答え、今回の撮影で、尾美から提案した演出として「『時をかける少女』に出演した時、先生役を岸部一徳さんが演じていて、ネクタイをいじる、というお芝居をしていたので、それを真似してもいいかを監督にお話しして取り入れました」と裏話を明かしてくれた。

メガホンをとった松居大悟監督
メガホンをとった松居大悟監督

松居監督から見た現場での尾美は「『バイプレイヤーズ』でもご一緒しているんですけど、それとは別で、尾道で尾美さんと話すと、すごく緊張しました。飲食店についてもすごく詳しかったので教えていただいたりしました」と明かした。また、尾美と初共演の倉は「今回初めましてだったのですが、とても柔らかい方なのでいるだけで安心感がありました。そのまま先生としていてくれました」と緊張の面持ちで語り、森田も「同窓会のシーンは尾美さんもいてくれて、私は先生に近いところにいたので、アドリブを入れてリードをしていただきました」と尾美とのエピソードを披露した。

最後に尾美は「もう2回ぐらい観ても楽しめる作品だと思います」とアピール。それを受けてMCが「2回以上観た方いらっしゃいますか?」と問いかけると、客席から多くの手が挙がった。それを見て福永はうれしそうに「誰に注目して観るかで感じ方が変わってくる映画なのでおもしろいと思います。何度も楽しんでいただけると嬉しいです」とコメント。

晴子役の福永朱梨
晴子役の福永朱梨

森田は「撮影している時から、みんなと仲良くなって、実際に舞台挨拶に出たいねと話していたので、先生も一緒に今日この場に立ててうれしい。またおかわりしてください」と、大関は「私ももう1回来週あたり観に行きたいです。後ろにいる私たちもおもしろい動きしていると思うので、そこに注目してまた観ていただけたら」とコメント。


敦子役の山谷花純
敦子役の山谷花純

山谷は「この作品は大人の層が観て楽しめる映画だと思います。帰り道、自分が主人公だった時の学生時代を思い出して帰路についてほしい」と、倉は「2度3度目でもおいしい映画なので、次観る時は茂目線で観ていただけたらうれしいです」と自身が演じた役をアピール。松居監督は「ここにいるメンバーに注目して観ていただけたらうれしい。映画の2年後を描いたRin音さんの曲もあるのでぜひ聴いてみてほしい」と呼び掛け、大団円で舞台挨拶は幕を閉じた。

文/山崎伸子

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