韓国史上最悪の政治裁判の裏側が明らかに『大統領暗殺裁判　16日間の真実』日本版ポスタービジュアル＆予告編

韓国史上最悪の政治裁判を描いた衝撃のサスペンス『大統領暗殺裁判　16日間の真実』が8月22日(金)より公開される。このたび、日本版ポスタービジュアル＆予告編、ムビチケ前売券特典も解禁となった。

【写真を見る】韓国近代史における歴史的事件に巻き込まれた3人の男のドラマを描く『大統領暗殺裁判　16日間の真実』[c] 2024 NEXT ENTERTAINMENT WORLD & PAPAS FILM & OSCAR10STUDIO. All Rights Reserved.

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軍事クーデターで政権を掌握し、独裁者と批判されるほど強大な権勢を振るった朴正煕(パク・チョンヒ)大統領。そんな彼が国のナンバー2とも噂された側近の中央情報部(KCIA)部長、金載圭(キム・ジェギュ)によって、1979年10月26日に暗殺された。本作はこのセンセーショナルな事件の裁判と、10.26大統領暗殺から12.12軍事クーデターという韓国近代史における歴史的事件に巻き込まれた3人の男を、一部フィクションを交えて史実に基づき描いた作品だ。

韓国史上最悪の裁判とも言われる大統領暗殺裁判を、弁護する者、裁かれる者、裏で操る者、それぞれの目線でドラマチックに作り上げたのは、『王になった男』(12)の監督チュ・チャンミン。前作で見せた手腕を本作でも遺憾なく発揮し、その当時に生きた人々の声にならない悲痛な叫びを鮮明に描きだしている。

今回解禁となった日本版のポスターは、映画オリジナルのキャラクターで、勝つためには手段を選ばない主人公の弁護士チョン・インフ役のチョ・ジョンソク、彼が弁護する上官の命令により暗殺事件に巻き込まれた愚直な軍人パク・テジュ役のイ・ソンギュン、そして裁判を裏で操る合同捜査団長チョン・サンドゥ役のユ・ジェミョンがずらりと並び、韓国史上最悪の裁判によって命運を共にすることとなった3人の真剣な表情が印象的に写しだされている。また、「誰もが願った『幸せの国』。そこには助けなければならない人がいた―」という意味深なコピーが、物語の裏に隠された人間ドラマを想像させてくれる。

あわせて解禁となった予告編では、大統領暗殺裁判の裏側が明らかに。1979年の大統領暗殺から軍事クーデターをつなぐこの知られざる裁判は、開廷直後から次期独裁者を狙う合同捜査団長サンドゥからのメモが法廷に何度も届き、不正に操られた状態だった。この現状に怒りを露わにし、公正な裁判を求めて戦う弁護士インフだったが、「どんなに必死に弁護しようと、大佐には死んでもらう」と圧力をかけられる。一方、「命令には従います」と命がかかっている裁判を前にしても、言い訳も命乞いをすることもなく、軍人としての矜持を貫くテジュのその姿勢に、インフはこの不器用な人を救いたい、救われるべきとより強く思うのだった。

映像の終わりには、泣きそうな顔で微笑むインフに向けて、「君は真の弁護士だ」と穏やかな表情で伝えるテジュの姿が印象的なものとなっている。権力に翻弄され、わずか16日間で閉廷した韓国史上最悪の裁判の行方はいったい。ラスト10分、軍人テジュの最期の選択に誰もが涙するだろう。

映画前売券付きブロマイドの絵柄[c] 2024 NEXT ENTERTAINMENT WORLD & PAPAS FILM & OSCAR10STUDIO. All Rights Reserved.

6月27日(金)からはオリジナルステッカー付ムビチケ前売券(カード)が上映劇場およびメイジャーの通販サイトで販売開始。ブロマイド付きのプレゼントキャンペーン「映画前売券付きブロマイド」も実施され、ブロマイドはジョンソク、ソンギュン、ジェミョンの全9種ランダムとなっている。涙なしには観られない本作の名シーンの数々を収めた、ファン垂涎のブロマイドだ。

韓国史を揺るがし、大勢を翻弄した政治裁判に迫る『大統領暗殺裁判　16日間の真実』。サスペンスフルな法廷劇に注目してほしい。

文/平尾嘉浩