SixTONES森本慎太郎、ブラッド・ピットから届いた感謝のメッセージに大興奮!「まさか名前を呼んでくれるとは」
『トップガン マーヴェリック』(22)のジョセフ・コシンスキー監督とブラッド・ピットがタッグを組んだ映画『F1(R)/エフワン』(6月27日公開)のジャパンプレミアが6月22日に有楽町朝日ギャラリーと丸の内ピカデリー DOLBY CINEMAで行われ、日本語吹替版声優を務める森本慎太郎(SixTONES)、堀内賢雄、佐古真弓が出席。レッドカーペットを歩き、会場から大歓声を浴びた。
F1の全面バックアップを得て制作された本作。世界各国の本物のサーキットコースを使い、出演者は数か月の厳しいトレーニングを積んでF1マシンを実際に操縦するなど、限界までリアルを追求した。常識破りの元カリスマF1レーサーのソニー(ピット)が再びサーキットに戻り、最弱チームと共に過酷な試練を乗り越えていく姿を描く。28年以上にわたってピットの吹替えを演じ続け、2022年には本人と初対面を果たした“ブラピ公認声優”の堀内がソニーを演じ、森本はソニーとぶつかり合うチームメイトで、ルーキーのジョシュア役を。佐古は、チームを支えるピットクルーの女性リーダー、ケイト役を演じている。
レッドカーペットに登場した森本は、「すごい高揚した」と完成作を観た感想を吐露。舞台挨拶を控えて「ついに日本中に伝わる時が来た。F1への熱い想いが、どんどん加速していくと思う。早く映画館に駆け込め!と言いたくなる。早く舞台挨拶をして、早く27日になってほしい」と公開が待ちきれないと興奮を口にした。1本のなかにいろいろな魅力が詰まっているという映画は「自分と照らし合わせることもできる」とのこと。「なによりもF1のレースシーンが注目ポイント。(時速)300km出しているような音に包まれながら、コックピットにいるような擬似体験ができる映画はほかにないと思う」と映画館の座席がコックピットに変わるような映画だとアピールしていた。
有楽町朝日ギャラリーから丸の内ピカデリー DOLBY CINEMAへと場所を変えて行われた舞台挨拶では、本作で実写映画の吹替えに初挑戦した森本が、「最初は自分の声が入っていることに慣れないので、ムズムズしました。でも話が進んでいくと、そんなことを忘れて没頭していた」とコメント。堀内も「オープニングでブワッとF1のシーンを見たら、皆さん完全にハマります。なんなんだこの迫力!という虜になっていく」と本作を観た高揚感を隠しきれなかったが、森本の演技について「魂が入っているか、入っていないかで大きく違う。ライバル関係に目覚めていく、人間として成長していく姿を演技で表していた。大したもんだなと思いました」とジョシュアの人間ドラマをしっかりと表現していたと絶賛する場面もあった。
佐古も、「初めてなの?とびっくりするくらいすばしかった」と森本の演技に惚れ惚れ。「すごくステキだなと思ったのが、笑い声。笑いのお芝居って、実はすごく難しい。ジョシュアは楽しく笑う時もあれば、自嘲気味に笑ったり、相手を挑発したり、いろいろなバリエーションがある。すべてにおいて演技の芯をしっかりと捉えて、笑いにも役としてのお芝居が込められていた」と具体的なシーンをあげながら、森本の声の演技を「もっといろいろと見たい」と希望した。「ありがとうございます」とお礼を述べた森本は、アフレコは「大変でした」と苦笑い。ソニー役の堀内の声を聴きながらアフレコに臨んだそうで、「ジョシュアのルーキーだからこその若さみたいなものは大事だと、監督さんとお話ししていました。そういったところを意識しました。なるべくナチュラルに、気持ちを大事にやっていきました」と役作りについて語っていた。
またステージには、このイベントのためだけに用意されたブラッド・ピットからの特別映像が到着した。日本語吹替版の映像を観たピットが、「すばらしいよ。見事だ。賢雄と慎太郎に特に感謝を伝えたい。私と(ジョシュア役の)ダムソン(・イドリス)の役の吹替えは最高だった」と声優陣の演技を称える言葉から始まる映像に、堀内は「大変なことになった。すごい!うれしすぎる」、森本も「あとでデータをほしい。すごくうれしいです。まさか名前を呼んでくれるとは」と大感激。
さらに事前に森本と堀内が投げかけた質問にピットが回答を寄せており、森本からの「撮影で印象に残った、お気に入りのシーンは?」という質問に、ピットは「この撮影は間違いなく一生に一度の経験。すべての瞬間に忘れられない思い出がある。撮影したサーキットはそこに降り立つだけで興奮した。多くの撮影を行ったイギリスのシルバーストーンはF1の発祥の地なんだ」と答えつつ、ベルギーやアブダビでもすばらしい体験をしたと話していた。また堀内&森本からの質問として「一番好きな日本料理は?」という問いかけには、「白身魚のポン酢がけ」だと笑ったピット。加えてジョシュア役のダムソン・イドリス、コシンスキー監督からも心のこもったメッセージが届き、森本は「ご本人たちから実際にエピソードを聞くと、より映画への期待感も高まっていく。期待値が上がっていくメッセージをくれた」、堀内も「作品に愛情や心を感じる。気持ちが伝わってくるのが、いい映画ができる秘訣なのかなと思った」と大喜びだった。
そしてソニーが型破りな作戦でチームを引っ張っていくことから「型破りなエピソード」を明かすことになると、「長期の休みを取って、アマゾンに行ってくる。これは型破りかもしれない。探検しに行っています」と豪快な一面をのぞかせていた森本。最後には「臨場感がすごい。ドライバーの方々が協力してくれていたり、プロの方々が音までこだわっているので、音響環境や映像も楽しんで。でも帰る時は安全運転で。300kmとか出さないように、法定速度を守ってお帰りください」とお茶目に働きかけるなど、最後まで熱のこもったトークで会場を大いに盛り上げていた。この日は、レッドカーペットイベントのゲストとして、映画好きで知られるヒコロヒー、水泳メドレーメダリストでキャプテンとして日本チームをまとめていた入江陵介、DAZNでのF1中継を担当しているサッシャ、F1好きで知られる俳優の桐山漣も出席した。
取材・文/成田おり枝