”地球上で最も危険を伴う職業”の一つ、飽和潜水士の衝撃の実話『ラスト・ブレス』が9月に公開

”地球上で最も危険を伴う職業”の一つ、飽和潜水士の衝撃の実話『ラスト・ブレス』が9月に公開

“地球上で最も危険を伴う職業”の一つと呼ばれる飽和潜水士の衝撃の実話を映画化した『ラスト・ブレス』が9月26日(金)より公開。ポスタービジュアル、予告編、場面写真が一挙解禁となった。

深海版『ゼロ・グラビティ』ともいうべき圧倒的なスリルと没入感がみなぎる『ラスト・ブレス』
深海版『ゼロ・グラビティ』ともいうべき圧倒的なスリルと没入感がみなぎる『ラスト・ブレス』[c]LB 2023 Limited

本作は究極の悪夢というべきシチュエーションに一人取り残されたダイバーの運命と彼を救うべく極限の救出劇に挑む人々を描いたサバイバルスリラー。『教皇選挙』(24)や『ノスフェラトゥ』(24)を手掛ける映画会社フォーカス・フィーチャーズの配給で今年2月に全米公開されると、『キャプテン・アメリカ ブレイブ・ニュー・ワールド』(25)に次ぐ興収チャート初登場2位のスマッシュヒットを記録した。また、映画批評を集積、集計するサイト「ロッテントマト」では観客スコア91%(2025年6月現在)の高評価を得ており、批評家からも「今年最もサスペンスフルな作品」、「耐え難いほどの緊張感」、「手に汗握る水中スリラー」と絶賛の声が相次いでいる。

若き飽和潜水士は命綱を失い、海上からの酸素供給も絶たれたまま深海に置き去りにされてしまう
若き飽和潜水士は命綱を失い、海上からの酸素供給も絶たれたまま深海に置き去りにされてしまう[c]LB 2023 Limited

物語の舞台は水深91mの海底。完全なる暗闇に覆われ、常人の想像が及ばない世界だ。主人公である若き飽和潜水士は命綱を失い、海上からの酸素供給も絶たれたまま深海に置き去りにされてしまう。もはや“生存確率0”といっても過言ではない、この絶体絶命の危機を脱する手段はあるのか。その時、必死の救助を試みる人々は、どのように行動したのか。あらゆる観客を釘付けにするスリルとスペクタクルに満ちた本作は、実際に起こった潜水事故を緻密なリサーチに基づいて映画化したトゥルーストーリーでもある。

ウディ・ハレルソン演じる経験豊富な最年長の潜水士ダンカン
ウディ・ハレルソン演じる経験豊富な最年長の潜水士ダンカン[c]LB 2023 Limited

世界中の海底に張り巡らされたパイプラインや通信ケーブルを守る飽和潜水士は、地球上で最も危険を伴う職業の一つと言われており、彼らが潜る深さは水深300mにも及ぶ。実在の主人公であるクリスは、視界が閉ざされた極寒の海底で孤立し、海上との通信手段や酸素供給を失い、生き延びるための最終手段の緊急ボンベも使い果たしていく。生存確率が刻一刻と0に近づいていくタイムリミットが息をつく暇も与えてくれず、クリスの救出を諦めないダイバー仲間の不屈の精神、海上の船で幾多のトラブルに対処する潜水監督官や船長らの苦闘を描出していく。その結果、この悪夢のような深海のサバイバルスリラーは、それぞれの職務をまっとうしようとする事故関係者たちが織りなすレスキュードラマとしても熱い興奮を誘う一作となっている。

シム・リウ演じるストイックな潜水士のデイヴ
シム・リウ演じるストイックな潜水士のデイヴ[c]LB 2023 Limited

監督のアレックス・パーキンソンは、2019年に発表した同名ドキュメンタリー映画で大反響を巻き起こし、題材となった潜水事故の裏側も知り尽くすフィルムメーカー。実際に事故が起こった船での撮影を実施するとともに、飽和潜水の作業手順や機材などの細部のリアリティーを徹底的に追求。さらに、劇映画ならではのスケール感とダイナミズムを打ちだし、閉所恐怖症的なスリルがみなぎる水中シーンでは、このジャンルの最高峰である『ゼロ・グラビティ』(13)を彷彿とさせる圧倒的な没入感を創出した。また、過度な誇張は避けられ、事故のドキュメンタリー映像も劇中で使用していることから実話ものとしての再現度が極めて高くなっている。

世界中の海底に張り巡らされたパイプラインや通信ケーブルを守る飽和潜水士
世界中の海底に張り巡らされたパイプラインや通信ケーブルを守る飽和潜水士[c]LB 2023 Limited

キャストにはベテランと若手の実力派が揃った。経験豊富な最年長の潜水士ダンカンを人間味豊かに演じるのは、『ラリー・フリント』(96)、『スリー・ビルボード』(17)などで米アカデミー賞に3度ノミネートされた実績を持つウディ・ハレルソン。加えて、マーベルの『シャン・チー/テン・リングスの伝説』(21)のタイトルロールを演じて脚光を浴びたシム・リウがストイックな潜水士のデイヴ、Netflixの人気ドラマシリーズ「ピーキー・ブラインダーズ」への出演や、フローレンス・ピューとの交際が話題となったイギリスの若手俳優フィン・コールが絶体絶命の危機に見舞われるクリスに扮し、迫真の演技を披露している。

今回解禁された日本版の予告編は、極寒の深海で起こったアクシデントを圧倒的な緊張感で描いた衝撃の映像。北海の海底に張り巡らされたパイプラインを修理するため、極寒の深海へと降下した飽和潜水士のダンカン、デイヴ、クリス。しかし、彼らが深海に達した時、最悪の事態が起こってしまう。海上の支援船がシステムエラーを起こし、潜水中のクリスのケーブルが構造物に引っかかったのだ。緊急用の酸素残量は残り10分。その直後、命綱が切れたクリスは深海の暗闇の彼方へと放りだされる。突発的な状況に直面し、パニックに陥る主人公の動揺を生々しくとらえ、助けの声さえも届かない漆黒の闇に消えていく映像が緊張感を高める。

【写真を見る】潜水士の命綱が切れ、深海に投げ出される瞬間を捉えた『ラスト・ブレス』ポスタービジュアル
【写真を見る】潜水士の命綱が切れ、深海に投げ出される瞬間を捉えた『ラスト・ブレス』ポスタービジュアル[c]LB 2023 Limited

あわせて解禁となった日本版のポスタービジュアルは、潜水士の命綱が切れ深海に投げだされる瞬間を捉えたデザイン。「残された酸素は、わずか10分――」というコピーとともに刻一刻と迫るタイムリミットが表現された、戦慄のビジュアルとなっている。


深海版『ゼロ・グラビティ』ともいうべき、圧倒的なスリルと没入感がみなぎる『ラスト・ブレス』。その緊迫感はぜひ劇場のスクリーンで体感してほしい。

文/平尾嘉浩

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