『メガロポリス』ロバート・デ・ニーロやスパイク・リーが語る特別映像&永野、ASKAら著名人絶賛コメントが到着!
「ゴッドファーザー」シリーズや『地獄の黙示録』(79)などの作品で知られるフランシス・フォード・コッポラの監督最新作『メガロポリス』(6月20日公開)。このたび、ロバート・デ・ニーロやスパイク・リーが作品について語る特別映像と著名人による絶賛コメントが集まった。
『メガロポリス』はコッポラが1980年代より温めてきた夢の企画を、40年もの長い歳月と私財1億2000万ドル(約186億円)を投じて映像化した監督最新作。富裕層と貧困層の格差が社会問題化したアメリカ共和国の大都市ニューローマで生きる人々の姿を活写する。
このたび解禁された著名人コメントのなかで、コッポラと親交のある映画監督のスパイク・ジョーンズは「面白くて、生き生きとしていて、エレクトロニックで、世界観とアイデアが鮮やかだった」と評価。さらに『パンズ・ラビリンス』(06)などで知られるギレルモ・デル・トロは「フランシスは20代の頃と変わらず、大胆で大胆不敵、独創的な映画監督だ。私は『メガロポリス』に打ちのめされた!」とその衝撃を言葉にしている。さらに「オーシャンズ」シリーズのスティーブン・ソダーバーグは「私がこれまで見たなかで最も純粋で持続的なイマジネーションの表現だと感じた」と本作に込められた創作力の凄みを称えている。
また日本からも多彩なジャンルを代表する著名人がコメントを寄せており、堤幸彦は「息をのみ、言葉を失うシーンメイク!圧倒的別次元!コッポラ!どこまで“コッポラ世界”を極めるのですか!」とユーモアを交えて激賞。ミュージシャンのASKAからは「権力は必ず滅びる。ローマがそうであったように。そして、どんな時代にも権力に打ち勝つモノが『民衆』と『自由』であることを教えてくれてる」、翻訳家の戸田奈津子は「コッポラ監督はまさにルネッサンス時代の芸術家たちのような知の巨人であり、現代のミケランジェロ、ダヴィンチと言っても過言ではありません」、お笑い芸人の永野は「インディーズ精神に溢れたこのSF映画は誠実さも不道徳さも同等に並べて観る者を挑発する!」、そして作家の島田雅彦は「ローマ帝国が辿った歴史をアメリカもなぞり、衰亡の一途を辿るのか、それとも教訓が生かされ、再び繁栄を取り戻し、復活するのか、『メガロポリス』を観た者はそれを深く考えるよう誘導される」と絶賛の声を寄せている。
またあわせて解禁された特別映像のなかで、デ・ニーロは2001年にブルックリンで行われた本作の本読みに参加していたことを告白。当時、ポール・ニューマンやユマ・サーマンら豪華キャストが顔をそろえていたが、同年に発生したアメリカ同時多発テロの影響により、制作は中止を余儀なくされたという。またリーは「この映画をぜひ劇場で体感してほしい。家のワイドテレビとIMAXでの体験は比べものにならない」と訴えている。そして本作でメガホンをとったコッポラは「常に向上心を持った制作陣と素晴らしい役者たちと一緒に少しずつこの映画を完成させた。未来に対する議論が必要で、世界中の人に参加してもらいたい。これが映画を通じて伝えたいことだ」と語り、本作に込めた強い想いを明かしている。
長年、映画界を牽引したコッポラの悲願がついに映画として実現した本作。寓意に満ちたストーリーと壮大な映像にスクリーンで酔いしれてほしい。