森本慎太郎、『F1/エフワン』吹替え初挑戦は「楽しかった」と笑顔!森川智之が「すばらしい。声優業も極めてほしい」と瞳キラリ
『トップガン マーヴェリック』(22)のジョセフ・コシンスキー監督とブラッド・ピットがタッグを組んだ映画『F1/エフワン』(6月27日公開)。本作の「ぶっちぎれイベント」が6月1日に東京都内で行われ、日本語吹替版声優を務める森本慎太郎(SixTONES)、森川智之、映画コメンテーターでタレントのLiLiCoが出席した。
F1の全面バックアップを得て制作された本作。世界各国の本物のサーキットコースを使い、出演者は数か月の厳しいトレーニングを積んでF1マシンを実際に操縦するなど、限界までリアルを追求した超高速体感型エンタテインメント。かつて天才と呼ばれたF1レーサー、ソニー(ピット)が再びサーキットに戻り、最弱チームと共に過酷な試練を乗り越えていく姿を描く。
時速300km超の映画体験ができるうえに、熱い人間ドラマも描かれた映画となっており、「魅力たくさんです!」と笑顔を見せた森本。車は好きでよく乗るとのことだが、「僕たちが普通に生きているだけじゃ体験できない、見ることのできない景色がこの映画のなかには広がっていて。アフレコをしながらも、擬似体験できるのはひとつの魅力だなと思っていました」と熱っぽく魅力を口にし、アフレコでは「気持ちがたかぶって興奮した」と声を弾ませていた。
F1のファンだという森川は、「F1の映像をスクリーンで観た時の体感具合は、これまでにないもの」と力強くコメント。「F1ファンもそうでない人も、『運転手席からの景色を見てみたい』とか『これを見てみたかったんだ』という皆さんの望みが叶う。それくらいすごい映像です。これを見たかったんだという映像を見せてもらえる作品。人間ドラマがしっかりと描かれていることもお伝えしたい」と力を込めた。『トップガン マーヴェリック』では主演のトム・クルーズの吹替えを担当していた森川だが、コシンスキー監督はさらにパワーアップしているとにっこり。「本当に(F1に)乗っているよう」と証言していた。そしてLiLiCoは「何歳でも新しいことに挑戦できる。誰かが誰かを信じることも大事だと思う」と自身の信念を語りながら「信じてくれる誰かがいるという人間ドラマ」を目にしたといい、「ネバーギブアップ精神」に共鳴したと大きな笑顔を見せていた。
年齢を重ねたブラッド・ピットの魅力も、たっぷりと堪能できると太鼓判を押した3人。森本は「顔がめっちゃカッコいい」と破顔し、「登場のひとつの仕草すらカッコいいし、ひとつひとつにオーラをまとっている。ダーティなブラピから、勝負に行く、男として尊敬するブラピも見られる。女性は『キャー!』となるブラピが詰まっていると思います」と解説。「僕も一応、ステージに立ってパフォーマンスをしてありがたいことに『キャー!』と言っていただくこともある。僕もブラピを見て『キャー!カッコいい』と思いました」と語る。森川も「年齢を重ねていく部分でも、みんなが期待しているブラッド・ピットを本人もわかっていらっしゃるのか、この作品のなかでは(魅力が)ダダ漏れ状態。すべて見られます!」と称え、LiLiCoは「小田井(涼平)からブラピにいっちゃいました」と夫の名前を引き合いに出して周囲を笑わせていた。
森本は、ソニーとぶつかり合うチームメイトで、ルーキーのジョシュア役の日本語吹替版声優を務める。森本が実写映画の吹替えを務めるのは、今回が初めてのこと。アフレコは「めちゃくちゃ難しかった」と苦笑いを浮かべた森本は、映像の口の動きに合わせたり、声だけに感情を乗せることの難しさも味わいつつ、「やっぱり一番は滑舌。聴こえやすくしなければいけない。考えることが多すぎて大変でした。アフレコをしている時には、手も動かしていました。体で表現しながらやっていました」と振り返った。LiLiCoは「俳優としての森本も大好き」と吐露し、「こんな繊細な演技をしてくれるいい男、なかなかいない。俳優業をずっと続けてほしい。予告編を観て、日本語吹替版に魅力を感じた」と声優としての森本にも期待。物語の重要なカギを握るピーター役の日本語版吹替えを担当した森川は、「すばらしいのひと言です」と森本の演技を絶賛し、「車がお好きということもあって、感情移入やイメージもしやすくて、本人も楽しくやっているのが感じられた。ちなみに私は声優プロダクションの社長でもあるので、キラーンとしました」とスカウトしたくなるほどの演技だった様子。「俳優業もそうですが、声優業も極めてほしい」と望むと、喜んだ森本は「本当に楽しかったです!」と新たな挑戦への充実感を語っていた。
この日は、「すべての映画を、ぶっちぎれ!」という映画のコピーにちなみ、それぞれが「ほかの誰よりもぶっちぎっていること=自分が一番だと思うこと」について回答した。「趣味が多い」という森本は、「ダイビング、キャンプ、釣り、車もそうですが、基本的にすべて形から入る。経験する前に一式、そろえてから始めるんです。そういった探究心みたいなものは誰よりも強い。逆に飽きてしまうのもすごく早い。『違う』と思ったら、引くのもぶっちぎって早い」と素顔をのぞかせた。森川は「声優業界で一番、無駄に労働時間が長いと思います」と回答。「社長もやっていて、声優養成学校の校長もやっているので、無駄に労働時間が長いです。働いています」と仕事人間だと話す。LiLiCoが「芸能界で一番のスラッシャー。21の職業を持っている」と好奇心旺盛かつ、働くのが大好きだと続くと、森川は「職業、LiLiCo」と楽しそうに表現していた。またブラッド・ピットが実際に時速300kmでF1マシンを操縦していることから、F1マシンの風速をイメージした強風を体当たりで受け止めるリアル体験に挑む場面もあった。強風を受け、髪を思い切りなびかせた森本は「目が開かないですね!」と威力に驚いていた。
取材・文/成田おり枝