エリザベス・デビッキ&ケヴィン・ベーコンがマキシーンの魅力を語る!『MaXXXine マキシーン』インタビュー映像

エリザベス・デビッキ&ケヴィン・ベーコンがマキシーンの魅力を語る!『MaXXXine マキシーン』インタビュー映像

A24が送る最大のヒットシリーズ『X エックス』(22)、『Pearl パール』(22)に続く、三部作の完結編『MaXXXine マキシーン』(6月6日公開)。本作より、エリザベス・デビッキ&ケヴィン・ベーコンのインタビュー映像が解禁となった。

『Xエックス』、『Pearl パール』に続く三部作の完結編『MaXXXine マキシーン』
『Xエックス』、『Pearl パール』に続く三部作の完結編『MaXXXine マキシーン』[c]2024 Starmaker Rights LLC. All Rights Reserved.

本作の舞台は、1985年のハリウッド。巨大な撮影スタジオに、ブロンドの女、マキシーン(ミア・ゴス)が姿を現す。ポルノ女優として人気の頂点にいた彼女は、”本物のスター”になるために新作ホラー映画のオーディションに参加していた。その頃のロサンゼルスは、連続殺人鬼ナイト・ストーカーの恐怖に包まれており、マキシーンの周囲でも女優仲間が殺害される謎の事件が発生。騒動のなか、見事主演の座を射止めたマキシーンは、ようやくスターダムを登り始めるが、そんな彼女に、6年前に起きた事件のトラウマを知る「何者」かが近づく…。

デビッキが演じるのは、マキシーンの才能を見出し、自身が手掛ける作品の主演に大抜擢し、ホラー映画を心から愛する映画監督エリザベス・ベンダー。一方のベーコンは、6年前にマキシーンの身に起きた猟奇的殺人事件の真相を知る謎の私立探偵に扮する。マキシーンにとって光と闇のように相反する存在となる重要なキャラクターを演じた2人の貴重な2ショットインタビュー映像が到着した。

前2作ともに鑑賞済みだったことを明かすのはベーコン。「監督と話してみたくて、僕から連絡したんだ」と振り返り、「当時は三部作のことはなにも知らなかったけど、彼が『MaXXXine マキシーン』を撮影するってなった時、『君に合う役があるかもしれない』と言ってくれた」と念願の出演だったことを明かす。

【写真を見る】エリザベス・デビッキ演じるホラー映画を心から愛する映画監督エリザベス・ベンダー
【写真を見る】エリザベス・デビッキ演じるホラー映画を心から愛する映画監督エリザベス・ベンダー[c]2024 Starmaker Rights LLC. All Rights Reserved.

一方、ホラー映画を観る習慣がなかったというデビッキは、「今作を撮ってから変わった」と話す。脚本を受け取った時は「『ザ・クラウン』の撮影中だった」と言い、その脚本は「その時やっていた役となにもかも違っていた」と思い返しながら「脚本は面白くて、まるで薬のようだった」と告白し、“超脚本家オタク”を自称する自身にとっても「本当によく書けてる」と称賛する。

「いまですら女性監督が映画を作るために資金を集めるのは難しい」。そんな現実を語るデビッキにとって、1980年代という時代設定はさらに重みを持った。当時の女性監督の立場について様々なリサーチを重ね、「きっと“ガラスの天井”があっただろうなと想像できた」と話す。そして自身の演じたベンダーというキャラクターが「当時の女性監督たちに敬意を表す存在であると理解していた」とし、監督ではなかったが「耳の痛くなるような話をしてくれる人は実際にいた。若い女優にとって、とてもありがたい存在だった」と語る。そして、「多分私の役には、ハリウッドで経験してきた苛立ちや何年も抑圧されてきたものが出ている気がする」と見解を述べている。

ケヴィン・ベーコン演じる猟奇的殺人事件の真相を知る謎の私立探偵
ケヴィン・ベーコン演じる猟奇的殺人事件の真相を知る謎の私立探偵[c]2024 Starmaker Rights LLC. All Rights Reserved.

ベーコンにとっても今作は特別な体験となった。若者の反抗と自由を描き、自身の出世作となった『フットルース』が公開されたのも、本作の舞台の1年前となる1984年。「本当に映画のあの世界に僕がいたかもしれない。もしかしたら(デビッキ演じるベンダー監督の劇中映画)『ピューリタン』に出ていたかもしれないからね。今作を撮影した時は流石に懐かしい気持ちになった」と明かす。

アメリカでは若い世代を中心に、アンチヒロインとしてパールとマキシーンがアイコン的存在となっているが、その理由についてデビッキは「彼女を見ると安心するし、元気が出るからだと思う。マキシーンは自分が生き残るために頭を使うので、とても気持ちがいい。絶対にバカみたいなことはしないから、人気の理由はそこにあると思う」と分析する。続けて、「ジャーナリストたちは彼女を『アンチヒーロー』と呼んでいるようだけど、私は彼女をアンチヒーローというよりこの三部作にとっての最高のヒロインだと思ってる。だって彼女は見ていて楽しいもの、大好きなキャラクター。1985年に生きてたら、彼女の友だちになりたかった」と、マキシーンへの深い愛情を語っている。


A24史上最高に痛快で、爽快なスターダム・スリラー・エンタテインメント『MaXXXine マキシーン』。いよいよ日本の劇場にもお目見えする。

文/平尾嘉浩

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