決死の判断の連続!!韓流スターが夢の共演を果たすイ・ジェフン主演映画『脱走』緊迫の予告映像
2020年に韓国で大ヒットを記録した『サムジンカンパニー1995』でメガホンをとったイ・ジョンピル監督が手がける映画『脱走』(6月20日公開)。このたび、本作の予告映像、場面写真が到着した。
軍事境界線を警備する北朝鮮の部隊にスポットを当てる本作。イ・ジェフン、ク・ギョファン、ホン・サビン、ソン・ガンといった、韓国エンタメ界の第一線を走る役者が勢ぞろいしているほか、星野源、SIRUPといったアーティストとコラボを果たすZion.Tの楽曲「ヤンファ大橋」が、挿入歌として色を加えている。命がけの脱北を試みる軍人、ギュナム役を、「シグナル」、「復讐代行人~模範タクシー~」のジェフンが熱演。そして、主人公を容赦なく追撃する軍少佐ヒョンサン役を、『D.P. -脱走兵追跡官-』(21)のギョファンが演じる。さらに、『このろくでもない世界で』(23)などのガンが、ヒョンサンの人生に決定的な影響を与えるキーパーソン役として出演を果たした。
まもなく兵役を終える軍曹ギュナムは、自由を求め韓国への脱走を計画していた。ついに脱北を決行しようとするが、部下の下級兵士ドンヒョク(サビン)に先を越されてしまい、失敗してしまう。さらにギュナムの幼馴染で、保衛部少佐のヒョンサンは、脱走兵であるドンヒョクを捕まえた英雄としてギュナムに祭り上げられてしまい、前線からピョンヤンへと異動させようとする。迫る脱走のタイムリミットは、たったの2日間。ギュナムは、ヒョンサンの目を盗んで再び軍事境界線を目指して、決死の脱出を試みる。
今回公開された予告編では、“イ・ジェフンが走る!ク・ギョファンがぶっ放す!!駆け引き連続の90分間止まらない脱北ムービー”という豪快感が溢れた謳い文句の一端を確認する事が出来る。赤色灯が照らされる夜の部屋のなかで、一人の軍人、ギュナムが目を覚ますシーンから予告編はスタート。“命がけの脱北計画”というナレーションとともに、脱走を図る主人公を映しだしていき、“脱北がバレたら即極刑という息が詰まる状況を、ハラハラするBGMで緊張感を煽っていく。脱走兵を追うのは、ギュナムの幼馴染で、保衛部少佐のヒョンサン。星空を見ながら「生きては帰さない」と吐き捨てる光景は、まさしく戦慄させられる。その言葉を裏付ける様に、ヒョンサンが手配した軍人に取り囲まれたギュナムの姿や、行動を共にする下級兵士ドンヒョクとともに、追い詰められて谷底にジャンプする瞬間を映しており、脱走兵の決死の判断を覗くことができる。さらに人気俳優ガンが演じる謎のキャラクターが、ピアノを奏でるヒョンサンをすまし顔で見つめおり、一体なにを示唆しているのか気になる映像となった。
同時に届いた場面写真では、ギュナムに向けてヒョンサンが拳銃を突きつける危機一髪シーンのほか、脱走兵を追っているにも状況下にも関わらず、髪の毛をくしでとかすヒョンサンの強烈な個性が確認できる。また血だらけにもかかわらず、頼りになる表情を見せるギュナムと、不安そうな面持ちのドンヒョクという“脱北2トップ”を写したカットも。“ヒョンサンの人生に決定的な影響を与えるキーパーソン”という、ガンが演じる謎の人物の動向も捉えており、各キャラクターの性格を垣間見える。
自由を夢見る脱走兵と愛憎に狂う追跡者の構図はどのように観客の胸を揺さぶるのだろうか?ノンストップで疾駆する熱き逃走=闘争エンタテインメントに期待が高まる。
文/鈴木レイヤ