戦慄のボディチェンジ!『デビルズ・ゲーム』緊張と驚愕のクライマックス本編映像を特別公開
『オオカミ狩り』(22)の制作会社が贈る戦慄のアクションスリラー『デビルズ・ゲーム』(公開中)。このたび、シリアルキラーと刑事が織り成す驚愕のクライマックスシーン映像が解禁された。
主演には、可憐な女装も話題になったドラマ「ノクドゥ伝~花に降る月明り~」(19)や、『オオカミ狩り』で演じた寡黙な犯罪者役など、幅広い役柄をこなすカメレオン俳優のチャン・ドンユン。普段は誠実な役柄が多いが、本作では本格的な悪役に初挑戦した。これまでの爽やかなイメージを脱ぎ捨て、ボザボサなパーマヘアとポップでワイルドなファッションで、残酷で狂気じみたシリアルキラー、ジニョクへと変貌した。一方、『狼たちの墓標』(21)や『ベテラン 凶悪犯罪捜査班』(4月11日公開)など、コメディからノワールまでジャンルを問わない実力派俳優オ・デファンが、手段を選ばない刑事ジェファンに扮し、これまで演じてきた刑事役のコミカルなイメージを払拭。そんな2人が一人二役を演じて引き起こした化学反応が本作の見どころとなっている。
今回、本作の核となる入れ替わりの真相が明らかに。劇中の後半、物語は急展開を迎える。サイコパス殺人鬼ジニョク(ドンユン)は刑事ジェファン(デファン)に追撃戦の末、拉致、監禁され拷問を受け続けた結果、心身ともに弱り切っていく。そこへ殺人仲間に裏切られ、怒りの感情を抱えるジニョクに、自らの手で他の殺人犯を捕まえるように誘導していくジェファン。「俺が絶対に捕まえる」とジニョクの激昂した様子にニヤリと笑うジェファンは、注射器を取り出し覚醒剤を調合した薬液をジニョクに注入する。無理やり薬を打たれたジニョクは、よだれを垂らしながら苦悶の表情を浮かべる。
実はこの薬、昔アメリカの某機密情報機関がソ連のスパイに行った違法な取調べ方法で、やられた人間は全員抜け殻になってしまい国際的にも問題が生じたため、いまは禁止されているという。さらにジェファンは続けて、「よく聞け、お前は、いまからチャ・ジニョクではなくチェ・ジェファンだ」と語りかけるのだった。
また、殺人鬼と刑事の驚愕のクライマックスシーンも解禁。サイコパス殺人鬼ジニョクと刑事ジェファンの居場所をようやく突き止め、銃を構える広域捜査隊の刑事たちの前に「兄貴、俺はジェファンだ」と両手を上げながら近づくジニョク。「失踪中の1か月で刑事と体が入れ替わった」と必死に訴えるジニョクに「嘘はやめて銃を捨てろ」と怒鳴るチーム長(チェ・グィファ)。しかしチーム長とジェファン2人だけが知っている秘密や他の刑事たちとの思い出を話し始めるジニョクに対して、戸惑い困惑する。さらに後輩刑事ミンソン(チャン・ジェホ)の死は自分のせいだと責めるジニョクの態度に動揺する刑事たち。そこへ気絶していたジェファンが目を覚まし「奴の話は聞くな」と説明するも、なぜか「俺の名前はチャ・ジニョク」と殺人犯ジニョクの名前をつぶやいてしまう。
殺人鬼と刑事の入れ替わりを描く本作。見応えあるクライマックスシーンは、ぜひ映画館で目に焼きつけていただききたい。
文/山崎伸子