“映像化不可能”とされてきた
ベストセラーが奇跡の映画化

その撮影条件の厳しさから“映像化は不可能”と言われてきた夢枕獏の小説が、奇跡の映画化！3月12日(土)公開の『エヴェレスト神々の山嶺』は実際にエヴェレストで撮影され、もはやドキュメンタリーと言っても差し支えない。骨太なストーリーとリアルな景観を見逃すな！

“映像化不可能”とされてきた
ベストセラーが奇跡の映画化

豪華キャストとスタッフが贈る極限の世界
命を賭けて生み出された映像美とは

原作小説に心奪われた製作陣
プロジェクトに踏み切るきっかけ

国内外で度々映像化の話が持ち上がるも、エヴェレストが舞台であることなどからその実現が不可能とされてきた小説「神々の山嶺」。だが、夢枕獏が執筆したこの原作に強く心動かされた男たちによって、今回“奇跡の映画化”が現実のものとなった。製作にあたり、「自分たちが行ってみなければ始まらない！」と、監督をはじめとするコアスタッフ数名で最高峰への接触を決意。登山経験は高尾山程度の人間たちが、まずはエヴェレスト直下にある海抜3880mのホテルを目指した。このことが、壮大なプロジェクトが動き出すきっかけであったという。

世界最高峰エヴェレスト
標高5200mで敢行された命がけの撮影

リアルな景色の中で撮影する。その挑戦から生み出された映像美は、まさに圧巻の一言。凶悪とも言えるエヴェレストの厳しさを捉えきった1つ1つのシーンには、思わず息を飲んでしまう。この極寒の地では、撮影陣だけでなく俳優自身もまた挑戦を強いられたという。主演の岡田准一と阿部寛にはそれぞれサポート兼指導として山岳部のプロが付き、言語や異国の食事に困惑しながらも2人は役者魂を見せ、見事演じきった。常に氷点下で空気も薄く、呼吸すら困難な命がけの環境の中、全員が高山病にかかることなくロケが終了したことは奇跡と言えるだろう。

全編を豪華キャストが彩る！
ネパールと日本で描かれる“生き様”

岡田演じる山岳カメラマン・深町は日本とネパールを行き来し、苦悩しながらも1人の男を追いかける決意をする。阿部演じる孤高の天才クライマー・羽生は己の夢を実現するために1人ネパールの地を生き、そんな羽生を愛し待ち続けた女性・涼子を尾野真千子が好演した。「エヴェレストでの撮影という条件では、俳優も難色を示すに違いない」そう考えていたスタッフの予想を裏切り、メインを固めるキャスト陣3名は二つ返事でOK。特に尾野は、むしろその条件こそが出演の意思を決定づける大きな要因となったという。彼女のタフさは撮影現場を明るくしたようだ。

『エヴェレスト神々の山嶺』ストーリーと見どころ

古いカメラが導く、孤高の天才との出会い

1993年、ネパール。山岳カメラマンの深町誠は、日本のエヴェレスト遠征隊の姿をカメラに収め、写真集を出すはずだった。だが、道中2名の犠牲者が出たことで出版は取りやめに。失意の内にカトマンドゥの街中を歩いていた深町は、とある骨董屋で古いカメラを見つけた。それが、かつてエヴェレスト登頂を目指し行方不明となったジョージ・マロリーのものである可能性を知り、購入しようとするも2人の男が割って入ってくる。そのカメラは自分たちのものだと言い張る男を、深町は知っていた。数年前エヴェレストに挑み、生死不明となっていた伝説のクライマー、羽生丈二その人だ。そこから深町は、羽生が執念を燃やすエヴェレスト史上初の挑戦とその壮絶な生き様にのみ込まれていく…。

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