Movie Walker Top > DVD情報 powered by DVD&ブルーレイでーた.com > 今週のイチ押し
今週のイチ押し
2016年8月8日更新
名コンビによるスパイアクションコメディ
『ブライズメイズ 史上最悪のウェディングプラン』に続き、ポール・フェイグ監督とメリッサ・マッカーシーがタッグを組んだスパイアクションコメディ。CIAの有能な分析官だが、現場未経験の“おばちゃんスパイ”が、仲間のかたきを討つためエージェントとなって活躍する。共演にジュード・ロウ、ジェイソン・ステイサムほか。
CIAの情報分析官のスーザン(マッカーシー)とコンビを組む諜報員のファイン(ロウ)が、任務を遂行中に、武器密売組織に殺されてしまう。スーザンはファインが死んだのは自分のせいだと自責の念に駆られ、自らスパイとなって組織に忍び込む。
そんなスパイムービーとしての物語も見どころではあるのだが、今作の魅力はなんといっても、マッカーシー演じるスーザンのキャラクター。ぽっちゃり体型で鈍そうだし、自分に自信が持てず、なんだか頼りない印象なのだが、それは大きな間違い!見た目からは想像もつかない軽快な動きに加え、卓越したドライビング・テクニック、さらには人並み外れた状況判断の良さで、どんどん敵を追い詰めていく。そう、スーザンはメチャメチャ“デキる女性”なのだ! そんな彼女を演じる人気コメディエンヌのマッカーシーが、アクション・スターとしての新しい一面を見せてくれている。
そしてもう一人、この物語を引き立てるのが、ジェイソン・ステイサム演じる先輩エージェントのフォード。強面でいつも上から目線でモノを言う彼は、さぞ凄腕スパイなのかと思いきや、鞄をすり替えられて爆破されそうになるわ、大事なときにドアノブに服を引っかけて転倒するわで、まったくの役立たず…。しかし、この「ジェイソン・ステイサムなのに活躍しない」ダメスパイが、いいスパイスとなっている。それにしてもあのバカさ加減にはもう、笑うしかない。
スパイアクションムービーとしての緊迫した物語の中に、無数のギャグが散りばめられ、笑いと興奮が止まらない130分。日本では劇場未公開だった今作だが、そんな埋もれた良作を掘り起こすのがパッケージの魅力。まさにこの『SPY/スパイ』は、その一本だと自信をもってオススメできる。ちなみに8月19日(金)からはポール・フェイグ監督とメリッサ・マッカーシーが再びコンビを組んだ『ゴーストバスターズ』が公開される。劇場に行く前に、まずは今作をお家で楽しんでみてはいかが?
Movie Walker Top > DVD情報 powered by DVD&ブルーレイでーた.com > 今週のイチ押し